杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

2015-2-22 五箇山・猿ヶ山スキー

2015-02-23 09:16:41 | ガイド山行記録

春一番が吹くかと言われたこの日、雨の降りだす直前のチャンスをつかんで五箇山へ山スキーに行ってきました。

五箇山ICから小瀬の集落まで車で入り、入山開始。登山口となる神社の前からは、前日のものかトレースが付いていました。

小瀬谷かかる橋を渡ってからいよいよ尾根に取り付き。最初は急な斜面のジグザグ登行。キックターンを繰り返しての登行でした。

 

猿ヶ山から東に伸びる大きな尾根に乗ってからは、快適なシール登行。時折現れる急登をジグザグとキックターンでこなし、いよいよ強くなってきた南風を避けながら、おおむね北側斜面をトラバース気味にラインどりしていきました。

送電線の大きな鉄塔を2つ越えるあたりから、気が付けばあたりは大きなブナの大木の森。木の間隔もほどほどでいい雰囲気の斜面でした。

取り付きから4時間弱、11時30分に猿ヶ山山頂に到着。天気はまだ持ちそうです!

遠く立山連峰も望めましたが、山頂付近は雲の中。風はかなり強そうでした。

さて強風を山頂直下のくぼみでやり過ごし、スキーの準備。

山頂直下の斜面は疎林で傾斜も手頃。この日一番の良い斜面!かと思いきや、雪質はかなり重く、しかも激しいストップ雪!

ターンのタイミングも取りづらく、初めから悪戦・・・。

 

 

 

でもお二人は、ブナの林の中を上手に滑ってましたね。

 

1200mラインまで下りて来てからは、さらに雪は重くなり相変わらずのストップ雪。しかも深い・・・。

急斜面では小規模な雪崩も誘発してきたので、傾斜を落とし尾根上を忠実に滑降。

んー、ここまでくるともう修行の域ですね。

下の林道に出てからも油断できず、最後の急斜面は1人づつ修行??をかみしめながら滑降。

それでも天気は最後までもってくれたので、これはこれでなかなかいいスキー登山だったと思います。

猿ヶ山、初めてきましたけどなかなか良いクラシカルな山スキーのルートだと感じました。今度はぜひパウダーの時に来てみたいですね!

 

 


2015-2-20 阿弥陀岳北稜

2015-02-21 10:42:14 | ガイド山行記録

昨日は山岳ガイド資格を目指す2人のガイドたちと、技術研修ということで阿弥陀岳の北稜へ行ってきました。

美濃戸を朝5時30分に出発。結構冷え込んだ中、南沢を経由して行者小屋へ。7時30分の時点で行者小屋の前は-14度でした。寒いわけだ。

文三郎へ向かう道と分かれ、阿弥陀の一般ルートへ。最初トレースがわからず膝下までの軽いラッセルでしたが、じきにトレース発見。先人の跡というものはありがたいものですね!

ジャンクションピーク手前でロープをつけ、ここから本格的にガイド研修開始。今回は見本を見せる??という意味で、私が終始ガイド役。2人にはクライアント目線で、ガイドのやり方を見てもらいました。

 

第一岩峰からはスタカットで登攀。軽く雪のついた岩壁部分は快適でした。

 

つつくナイフリッジも雪庇の発達はそれほどでもなく、難なく通過。

10時阿弥陀山頂に登頂。小雪の舞う幻想的な光景でした。

あとはすっかりトレースの消えた一般ルートを中岳沢のコルへ。膝まで潜る感じの雪でしたが、雪崩れるほどではなくサクサクと下山。

コルで雪質を確認し、OKと判断したので大胆に中岳沢を下降。地形をうまく利用し、雪崩に合わないよう慎重に下降。

一時すっかり高曇りになった天気も行者小屋にたどり着くと、青空が見えるほどに!

後はひたすら小走りに美濃戸までの道をサクサクと下山してきました。


2015-2-6~7 八ヶ岳・大同心稜

2015-02-07 20:53:34 | ガイド山行記録

ここ最近、天候の影響で山行を完遂することが出来ない日々が続いておりましたが、今日はやりました!

おりしも移動高がやってくるタイミングにドンピシャ。しかも明日は日曜日だというのに再びの悪天・・・。今週末から入山された方々には誠に申し訳ないのですが、快晴の八ヶ岳を堪能させていただきました!しかも稜線の風はそよ風程度?!まさに今季最高の天気でした!

しかしカメラの調子が悪く、撮影できたのはごくわずか・・・。前日の足慣らしに行った赤岩の頭も含め、フォトチャンネルにアップしましたので、よろしければご覧ください。

では。