拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  レマン・ブルーの空に

2023年06月28日 | 還暦録

  あの有名な映画『ショーシャンクの空に』を観た。黒人のモーガン・フリーマンと、白人のティム・ロビンスの二人の名優が演じた刑務所物語。

 

  この作品、監督脚本:フランク・ダラボンで公開が1994〜5年なので、私が観た一回目はスイスで、英語版・フランス語字幕であったろう。

  凄くいい映画・・・であることはわかったが、言葉が解らないので細かいところは理解できずにいたはず・・・。

 

  あれから29年ぶり、今回は日本語字幕で観たので、よ〜くわかって感動、感動。で、ウィキペディアで調べたら原作がなんとスティーブン・キング!

  自分のブログを検索したら2016年に彼のその原作小説『刑務所 リタ・ヘイワース』を読んでいたことが判明してそれにもびっくりした。

 

  理不尽がまかり通る刑務所内での過酷なストーリーであるが、最後には『希望』を実現させる友情物語で、ハッピーエンドなのが実に嬉しいかぎり。

 

  こういった『刑務所』物語を観ると私の場合、退職前に15年間勤めた『引越屋』勤務時代を思い出してしまう。

  『引越兼貿易業』の事務所は、空港に隣接する横に伸びた大きな建物の中にあり、沢山の事務所が横並びするそっけない長い廊下を歩くたびに

  私は映画やテレビでしか観たことのない『刑務所』をイメージしたものだ。

  今考えると『刑務所』という発想は、視覚的からくるイメージだけではなく、仕事上どんなに理不尽なことがあっても、

  この地(スイス)では自分には他に仕事がないという正に『背水の陣』的・・・悲壮的覚悟があったからでもあろう。

   (映画では喜怒哀楽を共有するムショ仲間がいるが、私の場合は下請けの引越仲間とは共有できない責任の重さもあった。)

 

       

         写真は、2017年5月の最後のご奉公(引越)の帰りのトラックからの自撮り。

         自分自身に『お勤めご苦労さまでした』・・・の気分は、私にとっての『ショーシャンクの空に』であった。

  



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