拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 拈華微笑(非言語の会話)

2014年12月14日 | 映華(えいが)
  週末、一年ぐらい前?に見た映画 スパイク・ジョーンズ監督の『Her』をItunes日本語字幕で見た。
  やっぱり、言葉がちゃんとわからないと・・・この映画を全然分かってないことを いたるところで発見。

  AI(人工知能)型OS つまりコンピューターのサマンサと恋に落ちる話だけれど、非常~に深かった。

  サマンサは ドンドン自動進化してしまい アラン・ワッツ(21歳の時、鈴木大拙と出逢い、禅に目覚める)の弟子(或いは恋人)
  になってしまう・・・というのはボクの解釈だけど・・・)

  サマンサ:『アランと非言語で会話してもいい?』・・・というセリフがあって、それで主人公のセオドアは彼女が自分のもとから
  去ってしまうことを予感する。

  このシーンはこの映画のクライマックスだと思うけど、ここを見た時ボクは禅で言う『不立文字』を思い浮かべていた。
  そして、このあたりのシーンを何回も見なおしていると アラン・ワッツの名前が出てきて、どこかで聞いたことのある名前だなァ~
  と思考すると、昔、禅に夢中になっていた頃我が相方がそんな名前の本を読んでいたことを思い出した。
  そして、Googleで調べると果たして 禅の本を書いたその人であった。

  人工知能が勝手に進化して『悟り』の道に入っていってしまったのだ・・・
  サマンサ:『もし、あなたが私のいる所に来たら 探しに来てね・・・』と、言わせていることが、その証拠だ。

  しかし、しかし、ごく最近 イギリスの理論物理学者ホーキング博士の 『人工知能が進化することで人類は滅ぶであろう』
  という話をツイッターで読んだけれど・・・。ここではより高度な『悟り』の域には 人工知能は達していないようで 
  AIは『欲』によって人間を滅ぼすのだろうか?

  しかし、今日の日本の衆議院議員総選挙の結果を見る限りは、その心配はないようだ。
  人工知能はある程度『進化』するであろうが、人間自身の知能は どうやら『退化』しているようなので・・・
  別なシナリオで滅ぶかも知れないからだ。

                       
                     『不立文字』も 『拈華微笑』も非言語による会話であるところが面白い。

  

  


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