拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

   バブルの寵児

2022年08月03日 | 還暦録

  昨日は『太極拳習得』時期の話を書いて、あの頃の私の生活は『禅修行』『太極拳習得』『夜間バイト』に集約されていた…と。

  それでその時やっていた『夜間バイト』の事を急に懐かしく思い出し、その頃のことを『還暦スキャン』してみようと思う。

 

  スイスを経由してニューヨークから禅修行の為に帰国した私は、目黒に安アパートを借り、すぐできるバイトということで

  『チラシ配り』を始めた。2ヶ月ほどやってあまりにも収入が安いし、天候が雨だと中止になったりするし、相方ニコルが

  スイスから来日することになり、もっと収入が安定したバイトで、毎月一週間は『禅修行の接心』の為に休めるバイトはないだろうか・・・

  と新宿?か どこかニコルと歩いていたら、『英語のできる方時給 ¥1500円〜夜勤』というような張り紙を発見。

  応募してみたところ、FMラジオ英語の聞き取りテストをされ、『合格』となり、池袋のビルで夜22時〜翌朝9時?まで

  仮眠1時間だったような・・・で、週3日をベースとする勤務となった。

 

  しかし、その仕事は何んと!・・・私にはもっとも縁のない『クレジットカード』に対する承認番号を問い合わせてきた加盟店に

  電話で返答するという仕事であった。(結局、英語での問い合わせはほどんど無かったが、時給は英語対応であったので助かった)

  『クレジットカードって何?』という認識レベルの私が、その仕事をするというのだから笑い話であった。

  『バブル崩壊』のバブルの意味すら解らない私が、じつは、その当時にバブルの先端をゆく仕事に手を染めていたという皮肉・・・

 

   (*バブル時代〜1980年代後半から1990年代初頭にかけて起こった好況期のこと)…と、辞書にあって

  私がこの仕事をした時期(1987〜1991年)に恐ろしいほどピッタリと当てはまり、私こそが『バブルの寵児』であったことを

  今これを書いていて初めてそのことを認識し、我ながらそうであったのか・・・という感慨にひたっている。

 

  このバブル仕事のおかげを持って、禅や太極拳などに時間を費やすことができていた事を思うとちょっ複雑な気持ちがし、

  『バブル』の『バ』も知らない不況時代に生まれ育った今の若者たちが不憫な気がしてくる。

           

         

              夜勤あけで、38歳の誕生日を迎えた日の私(東京)

  



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2 コメント

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Unknown (yozanema-126)
2022-08-04 14:25:22
こんにちわ。
「還暦スキャン」の今回の「夜間バイト」時給がとても高いですね。
私が最近はじめた夜勤の仕事も時給1500円くらいです。
そして
お部屋の写真、とてもいいですね。
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こんにちわ (Yozanema-126さん)
2022-08-04 16:27:15
英語担当という触れ込み(冷汗)のバイト代であったかと思いますが、バブル絶頂期のせいもあったのかとも思います。良くも悪くも歴史の波に巻き込まれていたんですね、私なんかも・・・。ありがとうございます
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