拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  手取り足取りの 『 悟道 』

2022年02月28日 | 観自在

  このところ入れ込んでいる茶道指南書?『日日是好日』と映画をじっくり観るにつけ、『はは〜ッ』と思ったことがあった。

 

  これまで『茶道』には全く興味がなく、何も知らずにいたが、森下典子さんの著書と映画のおかげで『茶道』のなんたるかを

  垣間見て思ったのは、同じ『悟道』であっても私が歩んだ居士林での『禅』修行とは、行き方が真反対のように見受けた。

 

  私は『茶道』の師による『手取り足取り』の指導法、茶や茶器の種類はもちろん、和菓子、花、掛け軸等など五感すべてに

  注意をはらう『行』のやり方と、『魂』以外はすべてを奪い取る如き、『手取れ足取れ(=ダルマ状)の禅行のあり方』

  とのあまりの違いに心底驚いたのだ。

  ことに居士がする『禅修行』は雲水達とは違い、常に娑婆と聖域の行き来があり、仮に『師』の指導を受けたとしても

  『けんもほろろ』の指導法で取り付く島など無いのが普通であるから、私が今回『茶道』の行法を知って驚くのも無理はない。

 

       

  いずれも『無我』に至る道であるが、毎回強制的に『まんじゅう』を喰らう『茶道』に魅せられる馬骨

 

  追伸:今日2月28日は『利休忌』とのこと…何たる偶然。

     当時の専制君主、秀吉に屈することなく切腹した日であるが、だからこその息吹を『茶道』に吹き込んだ、ともいえる。