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上海老婆のひとりごと

趣味の旅行・日常生活で感じたあれこれ
「老婆」は中国語で「女房」「かみさん」の意味。

ハンドメイド納豆と鉄棍山薬(tiegunshanyao)

2014-05-13 | 日記

毎週月曜日は近所に住む上海太太Lさんとの相互学習の日(太太は奥様という意味です)。
私は彼女に日本語を、彼女は私にピアノを教える・・ことになっているが、午後のお茶をしながら世間話をする時間の方が多い。
彼女が日本語を学ぶきっかけは、数年前にツァーで行った日本の印象が良かったのが始まりで、5月末には九州温泉ツァーに行くそうです。いいなぁ~
鉄道で移動しながら温泉と懐石料理と海鮮三昧ののんびりツァーで、5泊6日の旅行代金はで全食事付き、ガイド付き、日本ビザ込みで8700元也。
上海から鹿児島まで飛行時間は約1時間半と近いのに、いい金額である。
それにはわけがある。
中国は2013年10月1日から旅行法が施行され、団体旅行の料金は全ての経費を含むようなったからだ。
以前のツァー旅行は低料金で客の関心を引いていたが、実は現地に着いたら入場料や食事が自己負担だったり、お土産屋さんへ強制連行されたりで、評判があまり良くなかった。
旅行法では、追加料金を認めず、お土産屋さんへの強制連行禁止などを定めたので、旅行代金が高くなるのは当然である。

ところで、私が日本から戻る際の彼女へのお土産は「わさび味の柿の種」である。
彼女が初めての日本旅行中にその味を知り、大事に取ってあった袋をあるとき私に見せてくれたのだ。
そして、意外なことに納豆が好きだと言う。
日本生活が長い中国人なら理解ができるが、彼女は違う。
実は、彼女のご両親は西安出身で、日本の納豆に似た豆鼓を料理に使っていたそうだ。
糸を引くタイプと、乾燥させたタイプの2種類あると言う。
「母が昔よく塩漬け肉や蝋肉を薄くスライスして豆鼓と蒸したものを作ってくれたのよ」彼女はその味を思い出したかのように、嬉しそうに話す。

東急ハンズで買った「納豆菌」で、私は時々納豆を作る。
日系スーパーでも納豆は手に入るが、(我が家から遠くて買いに行くのが面倒なので)私はこたつで保温しながら作っている。(上海は既に最高気温が25度を超える日もあるが、我が家は納豆を作りたいがためにこたつは出しっぱなし)
納豆菌はそれほどデリケートではないので、作るのは意外に簡単である。
①大豆を一晩水に浸す
②圧力鍋で茹でる。(乾燥大豆300gで加圧30分位)。減圧後に蓋をあけ、親指と小指で1粒つまんでつぶせるくらいの硬さを確認する。
③ザルでお湯を切る。
④熱々の大豆をボールに移し、湯冷ましで溶いた納豆菌を散布し、大豆が壊れないようにかき混ぜる。
⑤蓋つき容器に、大豆が3層以上重ならないように移す(酸素が下層にまで行き渡るため)
⑥容器と蓋の間にキッチンペーパーを1枚挟んで蓋をする(発生する水蒸気を吸湿させるため)
⑦こたつに入れる。
⑧季節にもよるが、この時期は20時間で出来上がる。


ハンドメイドの納豆を手土産に持って行くと、彼女は眼を輝かせながら喜んでくれた。
彼女「日本人はどうやって食べるの?」
私「良くかき混ぜて醤油を垂らしてご飯にかけて食べるのよ。チャーハンにしてもイケルよ」
納豆チャーハンは老公の大好物なのだ。

私が最近ハマっているのが、山芋と大根おろしとオカカと自家製なめたけを和えたもの。

山芋は「铁棍山药(tiegunshanyao)」という自然薯を使う。鉄の杖のように細くて長い。
鉄棍山薬と言えば、温県産である。2年前に焦作市の雲台山に登った時に街のあちらこちらで鉄棍山薬が売られているのを見かけて知った。

淘宝網で河南省焦作市温県の業者から取り寄せている。
粘りがハンパなく強い。父が山で掘ったり、富山の親戚が送ってきてくれた自然薯を日本にいた頃は食べていたので懐かしい(自然薯は掘るのが大変です)。
大根おろしの水分で薄まっても、とろりとした食感が楽しめるし、普通の山芋より栄養価が高い。
彼女は自家製納豆に興味を持ち、台所からヨーグルトメーカーを出してきて、これでも作れるかなぁ?と熱心に尋ねる。
すでに作る気まんまんである。今度の日本土産は「納豆菌」にするねと言ったら、笑顔で大喜びされた。
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やっと会えました

2014-04-21 | 日記

4月18日(金)晴れ 
地下鉄人民広場駅9番出口でりっちゃんさんと待ち合わせて、お気に入りの小籠包子屋さんへ。

近所には「金八仙大酒店」という、金八先生と仙八先生が開いたような名前のレストランがある。

お店に着いたのは11時をちょっと回ったくらいなのに、もう店の前に列が出来る人気店である。
人気の蝦&ブタはレジに掛かっている値段札が裏にすでにひっくり返っている。もう、売り切れちゃったのだろうか・・
純上海蟹1籠と豚肉1籠をオーダーした。
 豚肉の小籠包子
純上海蟹はシーズンオフで蟹ミソがない。(オンシーズンは包んだ皮が蟹ミソで黄色くなる)
 1籠6個入りで2籠運ばれる。
長居が出来ないので、食べ終わるやいなや南京西路・南京東路をお散歩した。
  
まずは、シャンブラ7でご紹介した租界時代の警察署へ。

租界時代の警察署がある「上海商貿旅游学校」はちょうど学園祭をしていて、建物の内部に堂々と入ることが出来た。やった~!! 
   
内部はすっかりリノベーションされていて、バーのカウンターやレストランのテーブルやホテルの応接間や厨房が施されていることから、この学校はホテルやレストランで働く人材を養成する学校だと分かった。

クラブ活動の展示や実演がある。
カクテルの数々
 
顧繍:明代から伝わる刺繍法。非常に細い針と光沢のある絹糸が使われる。
 
古琴:楽譜には、見慣れない漢字が使われている。漢数字は位置を、草冠や爪や己などで爪弾き方を表している。
  
音楽に合わせてボトルの曲芸が披露された。デジカメを撮ろうかと思ったが、やめた。
もし自意識過剰な人だったら、カメラを意識するあまりに失敗してボトルが飛んできたら怖いので。
テーブルナプキン
 
私達も「蓮の花」の折り方を教えてもらった。紫はお手本で、白い蓮の右は上海老婆作、左はりっちゃんさん作、真ん中は学生さん作。
 

窓からの風景。裏路の民家とは至近距離である。
  
中庭のステージでは空手のパフォーマンスが始まった。女の子が合板を気合を入れて割った。痛いだろうな~


次に向かった先は「狭小住宅」。寧波路390号

生活臭がぷんぷんに漂う民家を激写する。
    
龍泉園路と名づけられてはいるが、この幅の狭さはどう見ても弄だ(道の規模は、大道>路>街>弄。弄は小区の集合住宅の住所表示にも使われます)

寧波路の路地で激安のトコブシを発見。銅川路よりも小ぶりだが、1個たったの2元!!8個買った。アワビ(トコブシ)飯が食べたくなってきた。


きれいに並べられた紫つる菜と新鮮な野菜
 

南京東路×浙江中路にある老舗の「沈大成」の前はいつも人だかりがすごい。ボケっとしているとなかなか買えないので、人民に負けじと頑張ります。

大好物の、中にきな粉がたっぷり入っている「金団」。我慢できずについつい食べ歩き。

買ったトコブシは、8個分のきもと5個分の身でトコブシ飯を、3個はバター焼きに化けた。
 
老公が出張から戻る頃には鮮度が落ちてしまうので、ひとりで贅沢しちゃいました。

コメント (8)
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上海の桜2014

2014-03-31 | 日記
日本ほど植えられていませんが、上海にも桜のきれいな場所があります。


3月27日(木)晴れ 物華路×四平路の7本の桜並木


28日(金)午前中雨のち午後曇り 同済大学 赤峰路の校門から続く桜並木
平日だったので、人民もそんなに多くない。
飲み物片手に、桜の木に寄りかかって桜を満喫した。


30日(日)晴れ 同済大学の桜並木
午後から日本朋友とお花見&人民ウォッチングを楽しむ。
前日の雨で花びらがちょっと落ちてしまい、28日の方がきれいだった。
日本出張中の老公は花粉症で苦しみながらの花見だと鼻声で言っていた。
上海の私はウソのように花粉症知らずで、桜を満喫してます。





コメント (4)
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咸肉を頂いた

2014-01-13 | 日記
冬の厳しさが増してくると、店の軒下や家のベランダや電柱に春節用の保存食がぶら下がるようになる。
塩漬けのカモや鶏や豚肉や青魚やムーンなどである。
夫の実家では作る習慣はない。
相互学習をしているLさんの家のベランダにぶら下がっている咸肉(塩漬け肉)が目に入ってきた。
3本のうちの1本を分けて下さった。
ついでに作り方を教えてもらった。
①塩と花椒を鍋で炒る。
②皮付きの豚肉の表面を白酒(中国のお酒。アルコール度数は50度位)で拭く。
③豚肉に冷ました塩と花椒をよく擦り付ける
④豚肉の上に重石を乗せて1週間。豚肉の水分はそのままにして、ひっくり返して更に1週間。
⑤冬至以降に干して水分を飛ばす。表面が乾燥するまで干す(但し、中は柔らかい)
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