ランチア・デルタ

　職場の同僚Kさんが１３年落ちのランチア・デルタを購入した。もともと壊れやすいイタ車だが、旧車の域に達していることもあって、色々と不具合がある。ライトが消えなかったり、エアコンが全く効かなかったり、リアのデフロスタを使うとガラスが割れるから使えないとか、非常に味わい深い車だ。
　試乗させてもらったら、エンジンルームから異音がし始めて、まずいと思って停めたら、チャリンと音がして１０ｃｍくらいの大きなボルトが落ちてきた。漫画みたいだ。
　職場の皆でエンジンルームを覗き込んで、ボルトが外れた箇所はわかったが、エンジンブロックの側面に掘られている受け側が馬鹿になっていてとめられない。３０万円もかけて納車整備をしてもらったと言うことだが、ひどいものだ。
　そのほかの不具合をチェックしていたら、色々と見つかった。ヘッドライトの配線がむちゃくちゃなこと。ドアノブが一つ馬鹿になっていること。挙句の果てにはクーラントが漏れてきて、オーバーヒート気味になってしまった。
　ランチアはかっこいい。できることなら自分でもストラトスが欲しい。でも、あまりに問題が多すぎて、車に性能を求める私の性に合わない。その後にＢ４に乗ったら、本当に良くできた車だと思った。
　イタリアの車メーカーはデザインだけを日本のメーカに売ってもらえないだろうか。インプSTiのスペックと信頼性を持ったストラトスが合ったら即買いでしょう。