信州すざかバッハの会をプロデュースされている礒山雅先生のブログで、に触れていただいていますので、全文を紹介させていただきます。お出かけ下さい。
磯山雅先生の深い博識と読みやすいブログをお読み下さい。
http://prof-i.asablo.jp/blog/2012/11/18/6637471
12月9日(日)14:00から、須坂シルキーホール(須坂駅前)で、《ロ短調ミサ曲》講義の最終回があります。後半にコンサートを、と予定していましたが、やはり《ロ短調ミサ曲》を演奏することはむずかしく、《ロ短調ミサ曲》も入ったコンサート、という形にしました。「すざかバッハの会」の10周年にちなんで、楽しい内容のものにしました。3部構成です。
第1部は、久元祐子さんのピアノ独奏で、ベートーヴェンの第31番変イ長調のソナタと、シューベルトの即興曲変ホ長調 op.90-2。ソロと伴奏を一手に引き受けてくださる久元さんあってこそ成り立つ、この日のコンサートです。第31番のソナタはバッハとも響き合いますね。
第2部はチェンバロを用いた「バロックを歌う」。BCJの谷口洋介さんのテノールで、モンテヴェルディの〈私は黒い〉(《ヴェスプロ》から)と《ロ短調ミサ曲》の〈ベネディクトゥス〉、カンタータ第78番のレチタティーヴォとアリアというプログラムを組みました。塩嶋達美さんのトラヴェルソが付きます。
第3部は、「オペラの愉しみ」。須坂では私の周辺の歌い手がずいぶんお世話になり、《ポッペアの戴冠》まで上演してしまったわけですが、今年は、まだこの地を踏んでいない大武彩子さんをお連れすることにしました。得意の超高音コロラトゥーラを、夜の女王の第1アリア、《ホフマン物語》のオランピアのアリアで披露していただきます。加えて《カルメン》のミカエラとホセの二重唱(←大好きな曲)と、《フィガロの結婚》のマルチェッリーナとの愉快な二重唱が歌われます。
道化役マルチェッリーナは誰か。彼女の先生にあたる岩森美里さん(メゾ・ソプラノ)にご出演いただくのが、今回の自慢です。存在感満点の岩森さんには、《カルメン》のハバネラ、《サムソンとデリラ》のデリラのアリア、若干の歌曲を歌っていただきます。
須坂とその周辺には、観光の名所がたくさんあります。「豪商の館」田中本家、小布施、志賀高原を取り巻く諸温泉、もちろん長野の善光寺など。観光がてら遊びにきていただけると嬉しいです。お問い合わせは大峡喜久代さんまで(℡026-248-5326)。最後に、才色兼備の大武さんに対して、本談話室常連の方からいただいたエールを引用しておきます。
「 昨夜、大武彩子さん主演のオペラ> 《天国と地獄 抜粋、 ピアノ伴奏》を見て(聴いて)参りました。期待に違わぬコロラトゥーラの素晴らしさ!オーラが輝いておりました。コロラトゥーラの盛りは短いですから(グルベローヴァのように長持ちしてほしいですけれど)今後も、大武さんの歌唱を聴ける機会は、万障繰り合わせて聴き逃すまいと思っております。」
【付記】コンサートの前に、「《ロ短調ミサ曲》と日本人」と題する30分ほどの講演を行います。