6/30,7/2の『算数の教え方教えます Mother's math』に向けて、お母さん方に伝えたいこと・・・う~ いっぱいあるな。各単元(演算+ー×÷、分数、方程式ect)そして、1つ1つの問題に対して、その子供の目の前で書いている状況によって、効果的な方法(相手をわからせるテクニック)それぞれ異なるな~。
例えば、
計算(演算+-×÷)幼稚園で数の数え方を知り、小学生で計算を身に着け、同時に式を知る。その計算は小学生の間でしっかり訓練されることはいいことですね!!ただ、ここでちょっと、
小学生時代では暗算っということを結構やらされ、またそれができることを得意に思う子が多くいます。確かに暗算ができることは決して悪いことはないが、大きな数の計算、複雑な式(複数の+-×÷、カッコ等がいっぱいついた式)を暗算まで無理して身に着けなくても良いかもと私は思う。
そして、この暗算癖が高校数学(大学受験)になって痛い思いをすることになる。暗算癖は途中式を書かない高校生になってしまいやすい。そしてこの高校生は書かないのではなく、書けないのだ。式の変形は多ければ多くてよい。その中で大事な式・・・必ず相手に伝えるべき式があり、解答にはそれを記す必要があるのだけど、小さい頃(小学生)には、まだどの式が大事かだってわからない。それでいい、だからどんどん小さな変化を式を多く書かせればよい、成長(学年が上がる)につれて分かっていく。
式が多いことは、後からいらない式を消すだけでよいが、書けない子は何をかいてよいか分からない。後から式を増やす行動は苦労する、そして途中式の大事さが分かるのは高校ぐらいになってから、高校生から今までの癖を直そうとすると屈辱とあきらめに走りやすい。
だから、どうぞお子さんに複雑な計算までも暗算させないでください。それより、式の変形をどんどんかかせてください。
そして、もう一つ、
1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=答え
答えは55ですが、どうやってお子さんは出しますかね。
① そのままはじめの数字から足す…1+2=3、次に3+3=6、次に6+4=10これを繰り返す。
② 10のかたまりを見つける、1と9、2と8、3と7、4と6 そして10。5はあぶれているので10が5つとあぶれた5で55
③ 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10を逆にして10+9+8+7+6+5+4+3+2+1この2つの式を上下にに重ねて上下をたすと。そうですねそれぞれ11が出てきます。1と10、2と9、3と8、4と7、5と6、・・・ そうすると11が10個で110これは2つの式をたしているので1つの式は55
これは、まさしく高校数学の数学B(高2)の中の等差数列の和です。
④ 1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=1+2+3+4+5×(1+2+3+4+5)
これも、数列の分野で等差数列の和の受験問題で見せるテクニックの1つです。
⑤、⑥いっぱいあります
もちろん、計算せよの答えは55でいいのです。でも、その途中の考え方には違いがあると思います。この途中の工夫と表現が算数ではなく数学です。いずれ数学に出会うお子さんに途中の考えてること聞いてみてください。
そして、もし何らかの工夫をしていたら、ほめてあげてください。きっと、次もお母さんのために工夫を思いつくと思います。