産業カウンセラーという資格をとったこともあるし、職場のメンタルヘルスというものにも興味がありましたので、独立行政法人労働政策研究・研修機構が発行している「職場におけるメンタルヘルスケア対策に関する調査」結果というのを眺めています。
その調査結果では
・6割弱の事業所ではメンタルヘルスに問題を抱えている社員がおり、その人数は増加傾向
・メンタルヘルスによる休職・退職者がいる事業所の3分の1が対策に取り組んでいない
・メンタルヘルス問題が企業パフォーマンスに負の影響を与えると約9割の事業所が認識
・メンタルヘルス対策に対策に取り組んでいない事業所でも、過半数は「今後は強化する」
とまとめています。
細かいところはこの調査のなかで数字として現れているので、おいおい感想を述べる機会もあるかと思いますが、精神的な困難を抱えている人たちが増えていく原因に職場の環境もあるのがわかります。
悪く言えば、職場でメンタル不全者を作り出し、メンタル不全者とどう取り組むかわからないまま、職を奪っている現実もあるのかななんて疑いたくなります。
昨日テレビのニュースを眺めていたら外食産業で、労働人口が減少し、労働者の確保に苦労していると報道されてました。
それを見ながら、やはり増加傾向のメンタルヘルス不全者を作らない、作っても安心して職場に戻れきちんと復帰するという環境を、企業側も真剣に作って欲しいなとつらつらと思いました。
産業カウンセラーとしての私の取り組みもそんなところにあるのかなと、あらためて思った次第です。
自分のできることをこれからしっかりとまとめてアピールしなければいけませんな。