気ままな遍路人

人生いろいろ…徒然な日記

遍路旅23

2007-10-06 21:28:31 | 遍路旅

今回は、36番札所・青龍寺での思い出を綴りたいと思います。


このお寺の由来は、弘法大師様が唐の青龍寺で恵果阿闍梨から真言密教の秘法を授かり、報恩のため帰国して一寺を建立しようと発心し、唐から日本に向けて独鈷杵(密教法具)を投げた。帰国した大師は四国巡錫中、この地で松の木に留まっている独鈷杵を感得し嵯峨天皇の勅許を受け、不動明王を刻んで堂宇を建立したと伝えられる。寺号は大師様が師とされた恵果和尚が住した長安の青龍寺に倣ったという。


仁王門を潜ると長い石段(170段ほど)が続き、石段の途中には恵果和尚のお墓があります。また、滝が流れ落ちて行場となっている場所があります。石段を登りきると正面に石造の波切不動明王に守られた本堂と左右に大師堂・薬師堂があります。


本堂には大師様が帰国の途中に嵐にあわれ難破しそうになった時、不動明王が現れて宝剣で荒波を切り裂き難を救ったその姿を刻んだ波切不動明王が安置されています。


私はこのお寺に行く度、体が軽くなり心も洗われる感覚に包まれます。単に遍路途中のお寺ではない清く澄んだ空気が体中を駆け巡る大切な場所と捉えています。できるなら、管理者の方の許可を頂き、滝行をしてみたいと思っています。


色々な願いを込め石段を一段一段真剣に登り、登りきったところでお会いできる波切不動明王様を見たとき、「なんて幸せな旅をさせて頂けるのだろう。」と感謝の気持ちで一杯になります。


青龍寺にきた時は毎回お寺から20分程登ったところにある国民宿舎・土佐に宿泊します。施設内にある露天風呂から見る景色は絶景です。スタッフも親切で毎回お世話になっています。


    国民宿舎 土佐    088-856-2451

    高知県宇佐町竜599-6    1泊2食 6,800円~、季節料理あり