私が四国遍路に行く際、一番こだわった物は雨具です。安価な合羽は雨には濡れませんが、自分の汗で合羽の中がビショビショになります。私のお気に入りはゴアテックスのセパレートタイプコート（32,800円）です。それとポンチョ（9,800円）も用意しました。これは本当に優れものです。実際に台風の中を歩いたときも全然濡れる事はなく重宝しました。２番目にこだわったのは靴です。普通の運動靴では途中で履きつぶれると聞いていたので、ゴアテックス仕様のソフトタイプの登山靴（16,800円）を用意しました。靴擦れすることなく、これもまた重宝しました。お金をかけたのは、この３点でその他の要具は極力安いもので準備しました。
日本では、まだまだ転職に対するイメージは善くないと言う人が多いようです。確かに「飽きたから」・「人間関係に悩んで」・「自分には合わない」等、良くいわれる退職理由では、そう言われても仕方がないと思います。
私の考える善い転職とは、今の会社に自分の足跡を残せたかどうか。在籍中に何か努力をしたか。新しい会社で前職の実績について胸を張って話せるか。というステップアップの意味での転職です。
又、一つの会社に定年まで腰を据えてじっくり実績を残すのも正解だと思います。
転職組には「人間関係に悩んで」の理由が多いと思いますが、周囲の環境に呑まれての転職は、誰でもなく自分自身にとって一番損だと思います。何故、嫌な人の為に自分から進んで会社を辞めねばならないのか。どうせ辞める覚悟があるのならば、環境改善を申し出て戦ってみてからでも良いのではないでしょうか。これをやって辞めるのと、やらないで辞めるのでは転職後の精神力が違うと思います。
そういう私も過去に４回転職していますが、自らの転職は２回で残りの２回は誘われて転職しています。４回の転職で両手に余るほどの国家資格（主に電気関係）をとりました。自分自身も努力し、転職仕立てはペイペイですが、１～３ヶ月後には職場で№２の位置までにいく目標を立てて実行しています。（能力主義の会社だったので可能でした。）
天職に付ける人は、とても少ないと思いますが、天職に近づけることはできると思います。
自分の努力次第で・・・。
不思議体験第２段です。
四国遍路では亡くなった身内の人で「会いたいな」という人を思い浮かべ歩いていると、場所は特定できませんが、会う事ができるという不思議なことがあるそうです。私も一度試したら、愛媛県に入りクタクタになり歩いていたら、すれ違いざまに２０年前に亡くなった父親に会うことができました。高松では７５番善通寺の本堂内で般若心経を唱えているとき、母方の祖父と祖母が目の前に現れました。本当に感激しました。不思議なことってあるんですね。
今回は遍路途中の不思議体験の一つを書いて見ます。
私の方向感覚は自他共に認める位良いものだと思っていましたが、ある時旧遍路道で二股に分かれているところがあり、「さて、どちらにいけば良いのかな」という状況になりました。案内標識も台風の影響で周辺には見当たらず、しばし判断に時間を取られてしまいました。いつまでも、立ち止まっているわけにもいかず、向かって右方向へ歩き始めたら２００ｍ位のとこで、スズメバチが一匹だけ目の前に現れ、私を二股地点まで追いかけて来ました。二股地点にくるとスズメバチはいなくなりました。これを２回ほど繰り返して、もしやと思い４回目は左方向へ進んだところスズメバチは現れず、そのまま３０分ほど歩いていくとお寺の山門が見えてきました。お寺の関係者に聞いてみると右側の道は台風で崖崩れが所々おきていて危険区域になっていると聞かされました。
今回は台風下を歩いた時の経験です。上下ゴアテックスのレインコートを着用し、その上に更にゴアテックスのポンチョをはおり、完全武装で歩きました。特に何もない平坦な場所や橋の上は過酷なもので、強雨・強風に耐えるため、地面に這いつくばって凌ぎました。
宿で待機する選択肢もあったのですが、あえて歩いてみました。橋の上は本当に生きた心地がしませんでした。台風直撃下では待機することをお勧めします。