私は何度か遊んだグループの中の一人の男の子とよく話すようになり付き合うことになった。
友達の中でも慕われてるようで、控え目で優しく良く気が付く人だった。
引き寄せの法則とでも言うのか、私程では無いが彼も家庭運が無い人だった。
私は父が再婚してその相手の人の実家に居候しているから、あまり自由が無いことを詫びていた。
高校卒業までの2ヶ月間、時間をやり繰りして水族館や動物園や空港に飛行機を見に行ったりした。
彼は高校を卒業してから就職をした。
私は卒業してから居候のうちを出て、
父親とRさん、弟、妹の暮らす家から短大に通うことになった。
耳の不自由なおばあちゃんは父親の近くの1dkのマンションに住むことになった。
それだけは安心だった。
私は、居候していたM市の方が短大は通いやすいのだが、又勝手に私の行き場所が変わった。
それが地獄の始まりだった。