鉄人 須藤 將のホームページ

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ロータリーエンジンとモータースポーツ その10

2009-07-30 06:15:08 | 車・バイク
11年の歳月が流れた。1981年に、トム・ウォーキンショウがスパ・フランコルシャン24時間耐久レースにRX-7 で出場した。耐久レース仕様235~240bhpのレーシング12Aエンジンを供給し、アドバイザーとして松浦が参加した。出場した3台のRX-7の内、トム・ウォーキンショウの1台がBMW530と激闘の末、日本車としては初めて総合優勝した。1970年のスパ・フランコルシャン24時間耐久レースでBMW2800CSと激しいデッドヒートを展開していたが、残り3時間というときリタイアした雪辱を、松浦は11年後に果たした。

このレースは、予選を2位で通過、セカンドロウからスタートし終始RX-7はBMW530についで2位を走り同ラップをフォード・カプリが追いかける展開であった。残り時間が9時間になったとき、松浦はエンジン回転数のリミットを8500rpmにアップすることを許可、猛烈なBMW530追い上げが始まった。ラップごとに従来のツリングカーのラップレコードを塗り替え、ゴールするまでになんと103回も記録を更新した。
スプリントレースのようなRX-7の走りで、フォード・カプリを退け、残り3時間でBMW530と同ラップに並び、フィニッシュまで2時間の時点でBMW530を抜きリードを奪った。BMW530は、RX-7を追撃するが残り1時間あたりから1気筒がミスファイヤー発生、追撃はできなかった。

「この頃は耐久性には絶対の自信を持っていましたので、全く不安のない会心のレースでした。1970年スパ・フランコルシャン24時間耐久レースを昨日のように思い出したレースでした」と松浦は語っている。

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