「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その１１４

7時間目の順位は、トップがプジョー2号車、2位マツダ2号車、3位アウディ2号車、4位マツダ1号車、5位プジョー1号車、6位アウディ１号車、7位ポルシェ2号車、8位アキュラ1号車、9位ポルシェ３号車、10位ポルシェ１号車、11位アキュラ３号車、12位アキュラ２号車となった。
トップのプジョー2号車の油圧が低下した。リタイアである。
マツダ2号車が再びトップに立った。
ポルシェ１号車がコルベットC6Rにクラッシュして、戦線をさった。
アストンマーチンDBR9のスピンにアキュラ２号車が巻き込まれて、戦線をさった。

8時間目2位アウディ2号車の順位は、トップがマツダ2号車、2位アウディ2号車、3位マツダ1号車、4位プジョー1号車、5位アウディ１号車、6位ポルシェ2号車、7位アキュラ1号車、8位ポルシェ３号車、9位アキュラ３号車となった。
残り時間が1時間を切った頃、トップのマツダ2号車のミッションオイル温度が少し上昇し始めた。
大橋（真）は、シフトポイントを200rpmダウンさせそのまま走らせることにした。
マツダ2号車は、2位のアウディ2号車に対して4分のアドバンテージを持っていたが、1周5～6秒のペースで差が縮まった。

ゴール直前の9時間目に入ったとき、マツダ2号車のミッションオイル温度が急上昇し、ロックして走行不能になった。ゴール直前のリタイアである。
大橋（真）は、マツダ1号車にミッションにできるだけ負荷をかけないように走行するように指示した。
アウディ2号車が1000マイルを走行して優勝した。
2位マツダ1号車、3位プジョー1号車、4位アウディ１号車、5位ポルシェ2号車、6位アキュラ1号車、7位ポルシェ３号車、8位アキュラ３号車であった。

由香里と大橋（真）は、H32Bエンジンの素晴らしい性能には満足したが、ミッション対策が盛り込まれていなかったので、エンジンの高出力化に耐えられなかったこと。また、ミッショントラブルで十分なエンジンの耐久信頼性を確認できなかったことを本社に報告した。