鉄人 須藤 將のホームページ

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「水素ロータリーがル・マンを制覇する日」その240

2010-01-01 08:07:42 | 車・バイク
2時57分、最後ピット前を3台のマツダ車が通過するとき、マツダ・チーム全員がピットレーンの壁に並び、泣きながら声援を送った。
午後3時、3台のマツダ車が姿を現す前に、周回遅れの車両にチェッカーフラッグが振られた。それと同時に、興奮した群集がサーキットに飛び出していった。ル・マンの伝統的行事だ。
3台のマツダ車がゆっくりと姿をあらわしてきた。ライトを照らしながらフィニシュラインに近づいてきた。群衆のいる場所までくると、パークフェルメに誘導されていった。
マツダ3号車が総合優勝、2位トヨタ6号車、3位マツダ2号車、4位マツダ1号車、5位BMW9号車、6位トヨタ5号車であった。

大橋(真)とケネディJr、デュドネJr、バイドラーJrは、表彰台のテラスに上がった。
日の丸が上がった。
君が代がながれた。

由香里の目からは涙が溢れていた。
目の前にブルーグリーンに輝くモルディブ海が広がった。
喉の奥にすっぱい液体を感じた。
涙と嘔吐感の中で、新しい命の誕生を知った。
二重の喜びであった。



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