SA22C RX-7もP815、P130とマイナーチェンジを繰り返す度に重量が増し、要求性能も高度化が求められるようになった。
次期RX-7を考えると、12A+ターボチャージャーで馬力的にはOKだが、ピュアースポーツのドライバビリティとしては低速のトルクが不足である。
どうしても、低速トルクの太いエンジンがほしい。
それには、排気量をアップするしかない。13型の新しいロータリーエンジンがほしい。
しかし、現在は経営合理化で12Aエンジンに1本化されている。
田所に相談した・・・・・・。
田所に話に行くと、 田所は、田所で悩んでいた。
そうした時期に、沖本が「田所さん2か月位暇をください」と申し出てきた。理由を聞くと「エンジンパルスを利用した出力アップを研究したい」ということである。沖本の真剣な眼差しを見て田所は許可した。
すると、2か月後に「田所さん馬力がでそうです、試作させてください」といってきた。「吸気管内の吸気脈動を利用し、最適吸気管長にすれば馬力がかなり上がる」ということである。早速、長さの異なる吸気管を鋼管で数種類試作して、テストしたところ、吸気管長によって、面白いように出力が大きく変化した。
田所は、12Aにこのアイディアを採用しようと考えたが、 13Bの復活がぜひとも必要であると決心して、トップに提案したら、トップにカンカンになって怒られた。
12A一本化を元に戻す案には聞く耳をもたぬということで、何度嘆願にいっても承認はもらえなかった。
そこで、田所は最後の手段と13Bの試作エンジンを内緒で作り、試作工場にたのんで車両に搭載してもらって、トップに試乗してもらった。
トップも田所のしつこさと試作車の性能を体感することで13Bの市場性が理解できたことで、13B復活の承認が得られた。
この13Bは、吸気管内の吸気脈動を利用した動的過給機構と6PI機構を組み合わせたものをスーパーインジェクション(SI)と名づけた。
SI 13Bエンジンは、最大出力は135PS、最大トルクは18.5kg-mと向上し、低回転から高回転までの全回転域性能を大幅に改善している。さらに吸気ポートの微粒化改善、トロコイドの摩耗改善コーティング、燃料噴射の改善等を図り、燃費性能、信頼性、静粛性においても大幅な改善がなされた。
このSI 13Bエンジンが、1983年10月に発表されたP132に搭載され、84年式としてアメリカに導入され大好評を得た。
P132には、パワーステアリング、OD付き4速ATの設定、SI 13Bエンジン搭載車には14インチホイールが標準になり、ピレリP6 205/60VR-14もせっていされ、GSL-SEの価格は$15000を超えた。
SI 13Bエンジンで、次期RX-7の心臓の目処がついた。
でも、体重が増し、心臓が強力になったら、足腰がついてこない。
足回りをどうするか・・・・・・・・。
足回りをどうするかを考えるときに、次期RX-7をどんなスポーツカーにするかのイメージを固めなければならない。
次期RX-7を考えると、12A+ターボチャージャーで馬力的にはOKだが、ピュアースポーツのドライバビリティとしては低速のトルクが不足である。
どうしても、低速トルクの太いエンジンがほしい。
それには、排気量をアップするしかない。13型の新しいロータリーエンジンがほしい。
しかし、現在は経営合理化で12Aエンジンに1本化されている。
田所に相談した・・・・・・。
田所に話に行くと、 田所は、田所で悩んでいた。
そうした時期に、沖本が「田所さん2か月位暇をください」と申し出てきた。理由を聞くと「エンジンパルスを利用した出力アップを研究したい」ということである。沖本の真剣な眼差しを見て田所は許可した。
すると、2か月後に「田所さん馬力がでそうです、試作させてください」といってきた。「吸気管内の吸気脈動を利用し、最適吸気管長にすれば馬力がかなり上がる」ということである。早速、長さの異なる吸気管を鋼管で数種類試作して、テストしたところ、吸気管長によって、面白いように出力が大きく変化した。
田所は、12Aにこのアイディアを採用しようと考えたが、 13Bの復活がぜひとも必要であると決心して、トップに提案したら、トップにカンカンになって怒られた。
12A一本化を元に戻す案には聞く耳をもたぬということで、何度嘆願にいっても承認はもらえなかった。
そこで、田所は最後の手段と13Bの試作エンジンを内緒で作り、試作工場にたのんで車両に搭載してもらって、トップに試乗してもらった。
トップも田所のしつこさと試作車の性能を体感することで13Bの市場性が理解できたことで、13B復活の承認が得られた。
この13Bは、吸気管内の吸気脈動を利用した動的過給機構と6PI機構を組み合わせたものをスーパーインジェクション(SI)と名づけた。
SI 13Bエンジンは、最大出力は135PS、最大トルクは18.5kg-mと向上し、低回転から高回転までの全回転域性能を大幅に改善している。さらに吸気ポートの微粒化改善、トロコイドの摩耗改善コーティング、燃料噴射の改善等を図り、燃費性能、信頼性、静粛性においても大幅な改善がなされた。
このSI 13Bエンジンが、1983年10月に発表されたP132に搭載され、84年式としてアメリカに導入され大好評を得た。
P132には、パワーステアリング、OD付き4速ATの設定、SI 13Bエンジン搭載車には14インチホイールが標準になり、ピレリP6 205/60VR-14もせっていされ、GSL-SEの価格は$15000を超えた。
SI 13Bエンジンで、次期RX-7の心臓の目処がついた。
でも、体重が増し、心臓が強力になったら、足腰がついてこない。
足回りをどうするか・・・・・・・・。
足回りをどうするかを考えるときに、次期RX-7をどんなスポーツカーにするかのイメージを固めなければならない。