サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

国際サーフィンシンポジウムにて

2016-05-25 | Surfing Medicine
千葉県一宮町の
志田下(釣ヶ崎海岸)で開催中の
WSL-QS6000「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」ですが、

今日開催された「国際サーフィンシンポジウム」に
私も参加させていただきました。

2020年東京オリンピックでのサーフィン競技の外房開催の可能性に向けて
政治家の先生方をはじめ
会場はほぼ満席となるほどの多くの人々が集まりました。

WSL JAPAN代表の近江俊哉氏の講演に続いて、
大原洋人選手、稲葉玲王選手、大野修聖選手を迎えたパネルディスカッションが行われました。

そこで私は
サーフィン・ドクターとしての発言の機会を待っていたのですが、

残念なことに
そうしたチャンスは無いままに終了

これでは全く「パネルディスカッション」とは言えませんが
これが今の日本のスポーツ競技界の中での
サーフィン競技」のレベルなのでしょうね

しかしながら
この会議の後の懇親会では

私個人としては
政治家の諸先生方はもとより
WSL Internationalのアル・ハント氏や
かつてAU研修の時にお会いした、WSLジャッジのグレン・エリオット氏とお話しが出来ました。

その中でお聞きしたのは、
実は世界最高峰のCTでも
メディカル・サポートはカイロプラクターやドクターがボランティアで行っているとのことで、
この私も参加させていただくことは出来るとのことでした。
これから
私はどんどん世界のサーフィン競技の現場に
関わっていきたいと思います。

「サーフィン」が今、
2020年東京オリンピックの正式種目として、にわかに注目されていることに対して
私が今思っていることを正直に書きます。

まず
競技スポーツとしての「サーフィン」を考えると

世界でニッポン人選手が活躍している競技は
レスリング、フィギュアスケート、体操競技、水泳、スノーボード、モーグルなどの他
野球のイチロー、テニスの錦織選手、ラグビーの五郎丸選手などのように
その体格では無く、技術の正確さや柔軟性、俊敏性で優れていると言えます。
ですから、
ニッポン人はそもそも
サーフィン競技に向いているはずなのです。

そして
ISAの世界戦やWJCでの日本のジュニア選手の活躍は、これまでにも証明されており
では
オリンピックを目指して、これから何が必要なのか?と考えると

①世界レベルのサーフ・トレーナーとサーフ・コーチの存在
②海外転戦などをサポートするマネージャー
③選手の活躍を支えるスポンサー
④メディカル(&メンタル)サポート
であると思います。

そんなか
我々が2009年からずっと行ってきた
サーフィン競技に関する医科学研究は、
オリンピックレベルのスポーツ競技への発展にとっては不可欠と考えて
これからますます頑張っていきたいと思います。
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