サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

クマの思い出

2022-03-04 | Dog & Life

2018年に10年一緒に暮らしてきた愛犬タロウが死んで

翌年4月から我が家に新たに迎えたジロとクマですが、

老犬のクマが先月7週間の闘病の末に亡くなりました。

2匹とも野犬問題で話題となった山口県周南市で保護された犬ですが、

ジロは恐らく野犬として生まれ人間を知らない若い雄で、

クマは歯が摩耗し唇と舌が裂け、片目も見えず、体じゅうに褥瘡のような脱毛があり

恐らく飼い主の飼育放棄で傷ついた老犬のようでした。

2匹とも捕獲され保健所に収容されていたところ、幸いにも引き出しボランティアさんによって保護され

関東に送られてきて埼玉県の預かりボランティアさんの下で里親探しの状態でいました。

私が里親捜しのWebページでジロを発見し、一目ぼれして運命の出会いとなったわけです。

クマは実はジロの「おまけ」として引き取ったのですが、

黒白のはっきりとした毛並みがタキシードみたいで凄くカッコ良く

ツンと尖った短いマズルに半垂れ耳のとてもキュートなワンコでした。

しかし、引き取った初期には逃げようとして家の色々な場所であれこれ脱出活動を企てていたようです。

でも、僕らと信頼関係が築けた後には、いつも散歩中「しかめっ面」のジロと違ってクマはわが家の「カワイイ犬」担当になりました。

散歩では背の高いジロよりもグングン引っ張って、去勢していないのでサカリのメスを追いかけてかなり活発でした。

また、水の嫌いなジロと違って、外へ散歩デビューするとよく家の前の川にザブザブ入って泳ぎました。

暑い夏は海岸で小さな川を見つけると、遡上する鮭を追いかける熊のように水の中をずっと歩いてました。

その他にクマの特徴を思い出すと

その①、目があまり見えないので、目を守るために犬用メガネをさせていたこと 

 どれもとても高価なのですが、嫌がって直ぐに外してしまいました。

その②、マズルを芝生にグリグリ擦りつけるのが大好きだったこと

 左右を交互に擦りつけて体をバタンバタンと寝返りしてました。

その③、若くて遊び好きのジロに絡まれると、すごい怖い顔で吠えて対抗してたこと

 いろんな犬が寄ってきますが、サカリの雌以外に興味は無いようでした。

その④、寝る場所が色々と変わったこと

 初めの頃はソファなど高い場所、その後はテーブルの下やジロのベッド、はたまた階段など見ていて面白かったです。

その⑤、ベロを出して寝てたり、コスプレさせるととても可愛かったこと

 とくに赤い丸をほっぺに着けるとくまモンみたいでした

 

これまでたった2年半のクマとの生活でしたが、

最初はちょうどコロナ禍で人間が出かけられなくなって

犬たちと一緒に過ごす時間が必然的に長くなり花嫁街道や滝めぐりなどいろいろな所へ散歩に行きました。

クマは短い足でも背の高いジロについて山道を一生懸命に歩きました。

でも、老犬のクマはいろいろな病気になって何度も何度も動物病院にかかりました。

フィラリア、目の病気、皮膚病、咳、肛門嚢炎などなど

でも、餌はよく食べて排便も大量、散歩も毎日かなり遠くまで歩き、

もしかしたら思っているよりも若くて結構長生きするんじゃ無いか?とも思っていたくらい元気でした。

ところが、

昨年12月になって朝の冷え込みが厳しくなって

12/7の朝の散歩の帰りに突然、両後肢がガクガクと脱力して腰砕けのようになりました。

整形外科医としては椎間板ヘルニア等による神経障害性の麻痺ではなく

低血糖や寒冷による循環障害などを疑っていました。

倒れる前日の満月の夕方はかなり長距離の散歩に行けたのですが、

12/20この冬1番の冷え込みの朝、散歩に出たところ直ぐに脱力発作が起きて

抱っこして暖めながら急いで家に戻りましたが、庭でてんかん様の全身痙攣発作を起こして意識不明となりました。

それから動物病院に入院させていただいて集中治療を施され

12/22にはお別れのため家に連れて帰ったのですが、

なんとそれから意識を取り戻し、点滴、薬物投与、酸素投与などの集中治療を家で続けたところ

その後には自分で歩けて流動食も食べられるまで回復しました。

しかしながら、最終的にはとても珍しいインスリノーマという膵臓の悪性腫瘍であることが判明し

血糖値を維持するための薬物治療と頻回な餌やりを必死に続けたのですが、

とうとう2/7の夜にわれわれ夫婦の腕の中で眠るように息を引き取りました。

死に方としては痛みや苦しさの無い静かな最後であったことは、飼い主として幸せでした。

クマ

楽しい思いでを本当にありがとう

いつまでも君のことを忘れないよ

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河津桜@金剛院 2021

2021-02-15 | Dog & Life

先週末から波が上がって

2/13には本当に久しぶりに自宅の目の前でサーフィン出来ました。

最近このあたりの地形が、一昨年の台風襲来からやっと

ちょっとだけ良くなりつつあるようです。

さて

今年も南房総でキレイな河津桜が咲きました。

そんなよく晴れた昨日は

ジロ&クマ連れて

千倉町白子の金剛院へ花見に行ってきました。

彼らにとっては犬生2度目の金剛院です。

ほぼ満開の河津桜は

本当に綺麗でした。

金剛院からの帰路

白〇の海ではすごいアウトで波が割れる光景

海外のビーチリゾートみたいな景色で、

新型コロナの緊急事態宣言でどこへも出かけられないストレスが

ちょっとだけ発散された気分でした。

(金剛院は本当に穴場の花見プレイスです)

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タロヤンを思い出して

2020-08-19 | Dog & Life

今日8/19は

タロウの2回目の命日です。

2018年の今日、僕らの腕の中で命を引き取ったタロウは

今でも大好きだった椰子の根元で眠っています。

食欲が無くなってから最後に食べた牛タンと萩の月を

タロウが最後に空を見上げた場所で

今日一緒に食べました。

もちろんタロウの分は

その後ジロ&クマが美味しそうに食べて

何かを感じ取ってくれたと思います。

 

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COVID-19と犬曜日

2020-03-28 | Dog & Life

新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るい

史上初となるオリンピック開催の延期が決まった昨今

国民の外出やイベント等の禁止など

ありとあらゆる人間の活動が世界レベルで停止しています。

経済的にも

リーマンショックなどと比較もできない

これまで経験したことのないような大変なことが起こるはず。

われわれ日本人は

先の東日本大震災で

甚大な津波被害とともに

原子力発電所のメルトダウンという

これまで想像もしてこなかった大災害を経験しためか、

未知のウィルスのパンデミックが世界中で加速し

多くの死者が出ていると報道されていても

どこか呑気な風潮でいるような気がしているのは私だけでしょうか。

 

そんな中

南房総の田舎で暮らしている私たちは

通勤で満員電車に乗る必要もなく

仕事と愛犬の散歩、サーフィンを

今まで通り普通に続けられているのは

本当に幸せなことだと実感しています。

 

さて

最近のジロ&クマ日記です。

車で一緒に出かけられるようになって

毎週末彼らが楽しいと思えるようなドライブに行っています。

3/15は

館山のマーレ動物クリニックへ

ワクチン接種に行った後

城山公園を散歩

そのあと安房神社経由で帰ってきました。

まだ桜は全く咲いていませんでしたが

一緒に花見に来ようと心に誓いました。

 

クマは

右目が失明しているのですが

藪にガンガン頭を突っ込むので

目を保護するためにサングラスを買いました。

ゴーグル型はレンズを交換できていいのですが

嫌がって外してしまいます。

ジョガーがするナイキのサングラスのようなタイプは

目の周りに違和感がないようです。

 

3/20は

鴨川へドライブ

初めて魚見塚一戦場公園へ行ってきました。

そのあと

仁右衛門島付近を散策

ゴリラ岩を初めて見ました。

毎週日曜日は

朝から晩までジロ&クマ主体の

犬曜日」なんです。

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千倉高塚山にて

2020-02-26 | Dog & Life

競技スポーツとしてのサーフィンのスポーツ医科学」がテーマのこのブログですが、

このところ犬の話題ばかりでスミマセン

このところ新型コロナウィルスの猛威が報じられておりますが、

都会で人混みに交わることなく

田舎の南房総でのんびり犬と過ごしております。

 

そんな元保護犬のジロ&クマですが、

ドッグトレーナーさんのお陰で

とうとう車に乗せて出かけられるようになりました。

少しずつドライブの距離を伸ばしているのですが、

よく晴れた先日2/23に千倉の「高塚山」へ犬たちと登ってきました。

大分前にタロウとも登ったことがありましたが、

今回登った道は台風被害での倒木がおびただしく

当時の大変だった様子がうかがえました。

短足なクマと足長のジロは抜きつ抜かれつ登って行きました。

標高212mなので結構すぐに頂上に到着

頂上からは千倉の海岸と町が見下ろせてとてもキレイな景色です。

千倉出身のハリウッドスター早川雪洲もここを訪れたとか

クマちゃんもちょっと満足げかな?

そのまま犬たちにとっては初めての「道の駅ちくら潮風王国」へ

ジロ&クマはたくさんの子供たちに頭を撫でられました。

車は職場のひとつ「七浦診療所」に停めさせていただき

犬たちと記念撮影

 

これからも

いろんな所へ連れて行ってやりたいと思います。

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河津桜 2020 w/J&K

2020-02-11 | Dog & Life

先日の2/9に

早くも河津桜が見頃となった

千倉の金剛院へ

ジロ&クマと共に初花見に行ってきました。

2018年2月まで

タロヤンと毎年花見に来ていた場所です。

 

二匹にとっては

始めて行く遠い場所でしたが

何とか桜をバックに写真が撮れました。

帰りは

白子海岸へ抜けて

クマはちょっと嬉しそうでした。

これからも

タロウと行った色々な場所へ

ジロ&クマを連れて行ってやりたいと思います。

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令和元年の大晦日に

2019-12-31 | Dog & Life

2019年も今日で最後となりました。

今年は、我が国日本が平成から令和へと新たな時代に移行したとても意味のある年でした。

同時に、度重なる台風被害でバタバタとアッという間に過ぎていった一年だったような気がします。

2009年からずっと続けてきたサーフィン競技における

選手のサポート活動や医科学研究活動もますます充実してきた感があります。

オリンピック・イヤーの2020年は、

Surfing Medicine InternationalのWorld Conferenceも千葉県の勝浦で開催される予定で

オリンピックのサーフィン競技も含めて色々と忙しくなりそうです。

 

そんなわが家での今年1年を振り返ってみると

やはり新たな家族となった「ジロ」と「クマ」に

本当に振り回されるとともにたっぷりと愛情を育んだ年でした。

野犬問題で話題となっている山口県周南市から引き取った保護犬の2匹です。

昨年亡くなったタロウのことを考えて、

次は多頭飼いにしようと思っていたところ

4/23ボランティアさんから引き取ってトライアル・スタート

これからどんなことになるのかお互いに不安でいっぱいでした。

その後もちろん飼うことに決めて南房総市に登録

野犬なので脱走の危険性があるため、初めは2匹とも散歩は家の敷地内だけでしたが

一緒に暮らし始めて2か月もすると普通に外を散歩できるようになりました。

今では同時に2匹を連れて散歩できます。

ジロによる家の破壊行動はまだ収まりませんが

今や二匹とも

かけがえのない大事な家族です。

こうした野犬が居なくなる世の中を

少しでも早く実現出来るよう皆で力を合わせないといけないですね。

 

来年もよろしくお願いいたします。

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野犬を飼うということ

2019-06-09 | Dog & Life

世界のサーフィン競技シーンでは

五十嵐カノア選手が、WSLチャンピオンシップツアー第3戦「Corona Bali Protected」で見事に日本人初となる優勝を遂げ、

ジョン・ジョン・フローレンスはWSLチャンピオンシップツアー第4戦「Margaret River Pro」で優勝し世界ランキング1位となっています。

これからの世界と日本でのサーフィン競技の展開が本当に楽しみです。


ところで

そんな現在のわが家では

10年一緒に暮らした愛犬タロウが昨年8月に亡くなってから

しばらくのペットレス生活が続いていたのですが

平成も終わる4/23から

とうとう2匹の犬を飼い始めました。

山口県の保健所で殺処分になるところから

救出された犬たちのなかの

2匹の野犬です。

先代犬の「タロウ」にかわり「ジロ」と名付けたシェパード風の方は、

 

1歳位の若い、人間と暮らしたことのない本当の野生の犬のようです。

 

もう一匹の「クマ」と名付けた見た目がボーダーコリー風の犬は、

10歳位の体に虐待の痕がたくさんある犬で

前歯と犬歯、舌の一部が欠損して

首や体の色々なところに毛の生えていない褥瘡のような跡がたくさんあり

体を触ろうとするとビクッと怯える仕草をします。

 

保護犬猫の里親募集サイト「いつでも里親募集中」というウェブサイトで

「ジロ」」に一目ぼれをして

4/20に埼玉県の預かりボランティアさんのもとへワンコに会いに行き、

仲良しの2匹を同時に

4/23から飼育トライアルが開始

野犬は「とにかく脱走しようとする」と聞いて、

早急に敷地の境界に広大な塀を作ってもらい

玄関前には脱出不可能な立派なミニ・ドッグランを設置してもらいました。

玄関と屋内にゲートをいくつも設置しましたが

意外とクマのジャンプ力があることが判明し

高さのあるゲートを再購入

我々が仕事で留守の時には、

玄関やリビングの出入り出来る窓周りをバキバキに破壊

これまでテレビや雑誌に取り上げられたわが家も

今や野犬たちに破壊されてボロボロです。

修復のためのホームセンター通いで

売り場の品物の案内が出来るくらいになりました。

とにかく、いろいろとお金がかかって本当に大変です。

 

「野犬を飼う」ということが

こんなにも大変だとは思っていなかったようなことが毎日毎日起こり

仕事以外には犬の世話と家のメンテナンスだけで

他に何にもする気が起きない日々が1ヵ月以上経過しました。

先週の日曜日に

本当に久しぶりに家の前の海でサーフィンしましたが、

ワンコのことが気になって今までのようにはいきません。

 

そんな苦労があっても

仕事で疲れて家に帰ると愛犬たちに迎えられ

朝起きると隣で愛犬が一緒に目を覚ます生活は

何物にも代えられないのは事実です。

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6ヶ月目の月命日

2019-02-19 | Dog & Life

先週の2/13には

横浜で毎年開催されているInterstyleにて

今年も多くのサーフィン団体・業界の方々

そして沢山のプロ・サーファーとご挨拶&情報交換が出来ました。

これからも

ますます「サーフィン医科学プロジェクト」を発展させていきたいと思います。

 

さて

今日2/19は

タロウの6ヶ月目の月命日です。

(2016.2.16)

まだ

タロウが近くにいるような錯覚ですが、

(2017.2.18)

一人で家にいる時には

確実に寂しさを実感しています。

(2018.2.18)

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小松寺 2018

2018-12-02 | Dog & Life

しばらく

ブログをアップしていませんでしたが、

脊椎外科専門の整形外科医としての診療と

サーフィンドクターとしての活動

それから

プライベートでのサーフィンも

しっかりと頑張っております。

 

今後ますます

競技スポーツとしてのサーフィンの発展のために

様々な方面から尽力していこうと思っております。

 

さて

今日は

千倉の小松寺へ紅葉を見に行ってきました。

毎年タロウを連れて

無理やり紅葉の前で記念写真を撮ったのですが

今年はその思い出とともに

昨年は台風で木がやられて

キレイな紅葉は見られなかったのですが、

タロヤンと結構長い距離を散歩しました。

今年は

ハーネスとリードだけ持って

 

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ハートと満月

2018-08-27 | Dog & Life

タロウが亡くなって1週間

この土日にも

たくさんの人がお墓参りに来てくださいました。

お墓は

ハワイアンスタイルでこんなに綺麗に飾り付けられ、

さらに

LEDライトをハート型に並べて

夜でもタロヤンのいる場所が分かるようにしたら、

これが大成功

昨夜は

キレイな満月が水平線から登り

タロヤンを天に導いてくれているようでした。

 

末期状態のタロウの介護で

しばらく海に入っていなかったのですが、

昨日は久しぶりに家の近所で

快晴のなか気持ちよくサーフィンしました。

 

また、

実は先週の火曜日にも

南海岸で台風ウネリにも乗ることができて

タロウが亡くなった悲しみを紛らわせていました。

これからは

自由にサーフィン出来るようになったと

前向きに考えるようにしようと思います。

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タロヤン、これまでありがとう。

2018-08-24 | Dog & Life

 2018年の8月は、

たくさんの台風が日本列島に押し寄せ、勝浦のショットガンまでも波が割れました。

JPSAでも先日新島で素晴らしい波のコンディションの中ショートボードの大会が開催され、

現在は台風20号が通過した三重県でNSAの全日本選手権が開催中。

我々自身のサーフィンとともに、そうした大会の行方が気になってワクワクする夏です。


 そんな僕自身の誕生月でもある今月、

これまでの人生で最も悲しい出来事が先日起こりました。

とうとう愛犬タロウが、8/19 12:15に亡くなりました。

毎年恒例の連日の夏のイベントがひと段落して奇跡的にわが家で何の予定も無い日曜日の昼、

我々夫婦二人の腕の中でタロウは穏やかに息を引き取りました。

元気な頃は21kgあった体重も14kgまで落ちたのですが、

オシッコさせるために外へ抱っこした時のやせ細った体の感触と、手の中で心臓の鼓動が止まっていく時の感触は、いまでも鮮明に覚えています。

 タロウは、前の飼い主に飼育放棄されていたところ、

妻が手を差し伸べて散歩に連れ出し、

2008年我々が建てた新居に429日に一緒に入居しました。

それから10年間掛けがえのない家族として暮らしてきたので、タロウは恐らく15~6歳であったようです。


 大好きな散歩は毎日朝夕に1~2時間ずつのロングディスタンスで、

特に海岸の砂浜を歩くのが好きで

海鳥の死骸や空のペットボトルを咥えるのが大好きでした。

よく浜で海を眺めていましたが

残念なことに水に入るのは大嫌いなので、

一緒にSUPボードに乗る夢は叶いませんでした。

 また、雑種なので癌などの病気はしにくいだろうと思っていたのですが、

3年前に高齢犬に多いとされる僧帽弁閉鎖不全症が発覚し、その時は心不全による肺水腫も併発していました。

しかしながら、かかりつけのマーレ動物クリニックの種子島院長の的確な治療により、病状はすぐに回復。

その後、肥満細胞腫も見つかりましたが、これも抗癌剤が奏功。

元気に長距離の散歩にも行けていたのですが、昨年11月の末に再び心不全が悪化。

今度こそ年は越せないかも?と思っていたのですが、この時もスーパーアニマルドクターズのおかげで病状は回復して

年越し、節分、花見など色々なイベントを奇跡的にこなしてきました。

最近は散歩でバテてしまうので在宅酸素療法(HOT)を導入したら、

 

これが効果を発揮して時に長距離の散歩にも行けるようになっていました。

でも、今年の猛暑はさすがに老犬には厳しすぎたようです。


 タロウには本当にたくさんの楽しい思い出をもらいました。

また、留守の時にはしっかりと番犬として家を守ってくれていたと思います。

 僕は子供のころから犬が大好きで、特に見た目のショボい雑種犬に心を奪われます。

 心の整理がついたら

また保護犬を、今度はわんこ自身が寂しくないように多頭飼いしようと思っています。

 

 タロヤン、これまで本当にありがとうね。

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バイバイ、ロン太君

2018-07-05 | Dog & Life

南アフリカでは

WSL メンズ&ウイメンズCT第6戦「コロナ・オープンJーベイ」が開催されており

カノア五十嵐選手が現在何とSFに進出しているようです。

これからのウイメンズの戦いも

目が離せませんね。

 

さて

今日悲しい出来事がありました。

わが家の近所に住む

タロウのライバル犬「ロン太君(11歳)」が

昨日突然死んでしまったとのこと

今朝いつものようにタロウと通りかかったら

飼い主から知らされました。

ロン太君は

タロウと体の配色がそっくりで

引っ越してきた当初は、近所に人のよく間違えられました。

でも

耳がロン太は立ち耳で、タロウは半垂れ耳

尻尾がロン太は巻き尾で、タロウは鎌尾と

ディテールは全然違います。

当初からお互いを見つけると吠え合って

仲のいいライバル犬のようでした。

タロウは2年前に心臓病(僧帽弁閉鎖不全症、心不全、肺水腫)が判明して

それから薬物治療を続けて

何とか元気に過ごせていますが、

ロン太君も最近同じ心臓病で倒れたとのことで

このところ元気がなく心配していました。

 

もう

タロウと散歩で行っても

ロン太君には会えないことを

タロウもすぐに理解するでしょう。

 

蒸し暑い日本の猛暑は

心臓病の老犬には本当に過酷な環境です。

タロウが

この夏を乗り越えられるか本当に心配ですが、

出来る限りのことをして

苦しくない最後を迎えられるよう

努めていきたいと思います。

 

バイバイ

ロン太君!

これまで

ありがとう。

 

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在宅酸素療法、始めました

2018-06-14 | Dog & Life

昨年11月下旬に

もうお別れかと思った我が家の老犬タロウ

その後も何とか

多量の内服薬と日々の老犬介護により

元気に生きています。

でも、時々元気がなくて横になるのも嫌がりボーっと立ちすくんでいることがあるので、

心臓の負担を減らす「犬座姿勢」を保つため

伏臥位で行う脊椎外科手術の際に使う「4点フレーム」をヒントに

両脇と両鼠径部にクッション入れて、うつ伏せでも胸郭と腹部の圧迫を最小限にし

さらに頭部を高くして気道を真っすぐにするようにクッションを入れたら

効果はバッチリのようでした。

しかしながら

それでも心拍数が下がらずリラックス出来ない様子の時もあるため

テルコムという会社の

ペット用の在宅酸素療法システムをレンタルしました。

酸素室(密閉ケージ)には入りたがらないはずなので、簡単な構造のマスクで嗅がせていますが

O2濃度30%くらいでも十分効果があり、

すぐに呼吸と心拍が落ち着いてリラックスした様子になります。

スポーツ医学で言う「リカバリー」を助ける効果からか

帰宅後は安らかによく眠って、日中は食欲も改善

散歩も元気に歩けるようになりました。

最近では

散歩から帰ってくると自分からHOTを要求してくるような印象

 

これから暑い時の散歩中に

苦しがった時のためにアスリートが使う酸素ボンベも購入しました。

 

タロヤン

いつまで頑張れるか心配ですが、

出来るだけ苦しい思いはさせないようにケアしていこうと思います。

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ソメイヨシノとタロウ

2018-04-02 | Dog & Life

昨日は

午前中に家の近所でサーフィンした後、

館山市大神宮にある「安房神社」へ

タロウにとって恐らく最後になると思われる

満開のソメイヨシノを見に行ってきました。

桜は満開をちょっとだけ過ぎて

風でハラハラと舞う桜吹雪がとても綺麗でした。

ここは本当に見事な花見スポットで、

広場では多くのグループが

シートを広げて花見を楽しんでいました。

帰りには千倉海岸へ寄って

タロウと懐かしい千倉の散歩をしました。

保健センターまで歩いた帰りは

タロウは黙々と砂浜を歩きました。

何かをきっと感じ取っていたに違いない様子

また一つタロウの目標を達成して

充実したいい一日でした。

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