サーフィンに医学のメスを!

整形外科医/医学博士イナダクニマサのブログ

4年ぶりのByron Bay

2023-02-28 | My surfing life

COVID-19のために4年ぶりとなる海外サーフトリップへ2/2から行ってきました。

前回はタロウが死んだ2018年の年末・年始にバイロンベイに行き、2019年3月にハワイに行ったのが最後でした。

今回は4回目となるバイロンベイへ、フライトの都合から4泊7日という弾丸ツアーでしたが、久しぶりの海外はとても内容の濃い旅となりました。

Wategosにて

今までのバイロン旅行はあのスナッパーロックス近くのクーランガッタ空港経由だったので、レンタカーのドライブも短距離で楽だったのですが、今回はブリズベン空港経由だったのでドライブも長距離で空港のアクセスも複雑でとても疲れました。

レンタカーKIA CARNIVAL

でも4年ぶりのバイロンベイへ行ってみると、海も街もその景色は以前と全く変わりなく、むしろコロナなんて国民皆でしっかりと協力&克服して「もうすでに過去のこと」というような元気いっぱいの光景でした。この理由の一つとして、飲食店をはじめ全ての店舗がオープンエアーであることがあると感じました。さらに、オージーは屋外活動が本当に好きな国民性もあると思います。

今回のサーフィンは、前回洪水で地形が変わりサーフィン不可だったWategosで真夏の波乗りを楽しめました。

有名なThe Passはサーファーが多くてなかなか乗れませんでした。Wategosの波は以前と同じ遥か沖から緩く割れ続ける極上のクリスタルウェーブで、サイズはセットで肩~頭、沖から乗ってくるサーファーも途中でプルアウトするのでミドルからもまたテイクオフ出来て、すぐ近くを飛び跳ねる野生のイルカたちを横目にロングパドリングで体中の筋肉がパンパンになるまでサーフィンしました。しかもここではフィンレスやフォイルのサーファーもいっぱいいて、前乗りも全くOKな雰囲気もあってサーフィン自体が本当に皆で楽しむ自由な遊びなんだなァ~と実感します。

キレイなラインナップ

ピークまで遠いな~

クリスタルブルーの海と灯台

また、バイロンに来るとものすごい遠浅で普通に長距離のパドルをすることになるので、いつのも日本でのサーフィンを本当に反省する気分になります。恐らくいつもの近所でのサーフィンの3倍はパドルが必要な感じです。

バイロンのシンボル

コレを眺めながらサーフィン

頭に乗せてみました

 

バイロンベイの街は、Woolworthsが新しい大型店舗に生まれ変わり他にも新しい店舗も増えていましたが、Woolworths

回転ずしの「木の子」やベジタリアン向けのスーパー「Santos」、その他いくつものエスニック料理店やボトルショップなどは以前と変わらずに営業していました。ただしいつも行っていた格好いいイタリア料理店「The Italian」は無くなってしまいとても残念でした。ですが、これまで行ったことが無かった何件かのレストランで食事を楽しめました。

木の子(高い~!が、楽しい!)

今回の旅で改めて感じたことは、オーストラリア人は皆とにかく朗らかで親切であること、鳥が元気で朝夕鳴き声がとても喧しいこと、ワイルドターキーがよくビーチの荷物をあさっていること、何もかも物価が本当に高くなったがビールやワインは以前と変わらず安いこと(だから毎日大量消費!)、

この泡とビールは毎日購入!

ヨーロピアンと思われる人たちがとても多くいろんな言葉が飛び交っていたこと、Wategosではシークレットの駐車場を発見し駐車スペースを探してグルグル回らなくて良かったこと、韓国製の自動車はどれも日本でよく見かけるようなデザインばかりだったこと、高速道路のM1を走るととてつもないデカさのトレーラーがすぐ脇を通過してビビってしまうこと、久しぶりのシドニー空港は物凄くデカかったこと、空港での出国も帰国もとにかくスマホがないとどうしようもないということなど・・・でした。

ホテルのバルコニーから眺める満月

帰りに寄ったHarvest

ノンアルビールも旨かった!

羽田空港ではオージー達のスノボが大量

さあ次は

何時、何処へサーフトリップに行こうか・・・

でもその前にとにかく早く航空運賃が安くなってくれることを願います。

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プール撤収 & 鰻 2022

2022-12-24 | Party & Life

色々あった2022年ももう少しで終わりそうなので、

たいへん遅くなりましたが

今年の我が家の新しいプールの撤去作業の記録をアップしておきます。

今年は7/17に設営した新型プールですが、

地球温暖化を納得させる猛暑を

視覚的にも体感的にも本当に涼しく過ごさせてくれてくれて感謝

今年は11/6

いつもの「特攻野郎 T チーム」で無事に撤去&収納しました。

来年に役立てるため、以後はその記録です。

 

よく晴れてそよ風が続く穏やかな天候を見極めて(コレが最も重要!)

11/5(土曜)に準備を開始

明日の作業のためプール周囲とデッキを高圧洗浄機でキレイにして、夕方排水を開始。

のはずが・・・、訳あって夜遅くに排水開始

 

11/6(日曜) 予想通り天候は問題なし

7:40 ところが、排水開始が遅れたのと昨年までのプールよりかなりデカくて、予想以上に水が残っていました。そこで、

8:15 排水ポンプ2台を投入してさらに排水を開始。

今年は新たに何と水深2mmまで排水可能なポンプを購入し、これが正解でした。

9:48 排水しながらプールの水質維持のための循環ポンプや塩素発生装置を外し、プールを持ち上げるための椅子を運び・・・

排水完了後は

プールの中を高圧洗浄機でキレイに洗って、さらにその水を乾湿両用集じん機で吸い出してという作業を繰り返し・・・

次にプール全体を椅子で持ち上げて、プールの外側と地面に敷いたシートを洗浄機で洗浄後、

11:10 水を掻きだして、さらに全体を手で拭いて、風で乾かし完全に乾燥させます。

13:04 乾いたところで一気に分解

13:39 部品全てを洗って乾かし、プール本体を畳んで収納

13:46 部品も箱に収納し、全てガレージに運んで全行程終了!!

14:47 その後は例年通りコレで労をねぎらいました。

今年も「T チーム」ありがとうございました!!

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JPSA2022ショートボード第4戦「ムラサキ鴨川プロ」

2022-10-07 | Surfing Competitions

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ショートボード第4戦

ムラサキ鴨川プロ supported by 秀吉内装が

10/4~6に千葉県鴨川市東条海岸(通称マルキポイント)で開催され

私はメディカルサポートチーム「CURE」の一員として参加させていただきました。

今大会は参戦選手数も多く

今シーズンのグランドチャンピオンやランキングが決まる最終戦の1つ前の大会とあって

若手からベテランまで選手達の熱い戦いが繰り広げられました。

 

初日の10/4は

AM6時から選手らの新型コロナウィルスの抗原検査を行い、選手達はチェックイン

検査対象の人数が多く大変でしたが、新規感染者はゼロと言う結果でした。

日中は夏のような天候で最高気温28度越えとなり

南風が強かったですが果敢にエアーを攻める選手も多くハイレベルの戦いとなりました。

 

2日目10/5は

一転して雨となり、前線が通過すると風向きが北に変わって波の状況も大きく変化

波のサイズはキープされてハイパフォーマンスが繰り広げられました。

また、地元鴨川の松山黎音選手が見事プロ資格を獲得して盛り上がりました。

 

最終日10/6は

雨降りで最高気温16度ととても寒かったですが、オフショアで良い波のコンディション

終盤のヒートは年齢20歳前後くらいの若い選手たちの台頭で

エアリアル系のクリティカルな技が勝敗を分ける結果となり終了

 

ウイメンズ優勝の中塩佳那選手は今季4連勝ですでに今シーズンのグランドチャンピオンが確定

彼女はこの春県立大原高校を卒業して早稲田大学に入学した女子大生プロ

以前に勝浦整形外科クリニックで診療させていただいた経験があり、ずっと応援してきたサーファーです。

今大会も

本当に若手選手の台頭を実感させられ

また、サーフィンが見事に競技スポーツの一つとして大会が運営され

選手を取り囲むサポート体制もよくなり

何よりスポーツ・エンターテイメントとして素晴らしいライブ配信が行われていることに

僕は勝手に本当に感無量の気持ちでいます。

我々がJPSAのメディカルサポートを開始した2009年頃には

全く考えられないような進歩です。

その頃からずっと応援しているヒデヨシ君から

僕らがやってきた活動に対してお褒めの言葉をいただきました。

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JPSA2022ロングボード第1戦「さわかみ千倉プロ」

2022-05-21 | Surfing Competitions

【Surfing for all がんばろう日本!】
JPSA2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour ロングボード第2戦

「さわかみ 千倉プロ」が5/18,19に開催され

私はメディカルサポートチーム「CURE」のメンバーとして参加させていただきました。

今大会は、良く晴れて夏のような陽気で風も2日間とも穏やか

波はロングボード向けのとてもいい波で素晴らしい大会となりました。

初日は朝6時から

選手と同伴者の新型コロナウィルスの抗原検査から

もちろん陽性者はゼロでした。

「CURE」の白いテントはよく目立ちます。

今大会でも試合中の外傷発生は無く、我々の活動としてはコロナ対策とスタッフの健康管理などが中心となりました。

大会会場の様子です

ビーチマーシャルと大会本部

奥にはABEMA TVの放送テントがあります。

ジャッジテントの後ろには表彰台

ビーチマーシャルとボードロッカー

写真はメンズ・ファイナルの選手達

選手の観戦エリア

高い視線から波がよく見えてABEMA TVの映像も見られます。

ファイナルは僕らもここから観戦させていただき、浜瀬選手の9.50のパフォーマンスに大興奮でした。

ロングボードの大会は、ショートボードの大会に比べてアットホームな雰囲気があり

選手同士が笑顔でコミュニケーションを取っているシーンがよく見られます。

同じサーフィン・コンペティションと言っても、

現在南半球のオーストラリアでは日本人選手も参戦しているWSL チャレンジャー・シリーズ(CS)で熱き戦いが繰り広げられていて

正直なところJPSA千倉大会との温度差を感じてしまいます。

でも、選手にとっては同じコンペはコンペ

どんな大会であろうと選手達は自分の実力を思う存分発揮して、ヒートを勝ち上がろうと必死であることに違いは無いでしょう。

そんなサーフィン・コンペティションを

これからも医療の面から精一杯サポートしていこうと改めて心に誓いました。

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JPSA 2022 ショートボード第1戦「さわかみ 一宮プロ」を見て

2022-04-07 | Surfing Competitions

【Surfing for all がんばろう日本!】

JPSA 2022 さわかみ Japan Pro Surfing Tour

ショートボード第1戦「さわかみ 一宮プロ」が、オリンピック会場の釣ヶ先海岸で今週4/4~6に無事開催され、

私もJPSAメディカルサポートチーム「CURE」でのメディカルスタッフとして参加させていただきました。

コロナ禍での大会開催も今年で3年目になりますが、

JPSAの大会ではしっかりとしたコロナ対策が徹底させており

これまで大会会場からは一人も新型コロナウィルス陽性者は出ておらず、

これは大会運営者とわれわれCURE、そして選手と関係者の皆さんのご協力の成果であり

本当に素晴らしいことだと感心しております。

3月に同じオリンピック会場で開催されたWSLの「Asia Open」はYou Tubeで観戦していたのですが、

有観客開催でもありマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保は徹底されていないように見受けられました。

「コロナ対応」よりも

「大会盛り上げ」「競技のアピール」「視聴率の確保」などが優先されたように感じます。

その点JPSAはdomesticなプロのサーフィン競技団体でもあり

プロ野球やJリーグなどと同様にコロナ対策をしっかりとる姿勢が重要でしょう。

さて

今回大会を見ていてさらに感じたことがいくつかあります。

① 新たに大勢の若いサーファーがプロ資格を獲得したこと

 これはプロトライアルが年間2回だけになり、プロ公認獲得のルールが大幅に変更されたためでもありますが

弱冠女子中学生のプロ選手も誕生

プロ公認を新たに獲得した選手の薬物検査をCUREで行ったため、その全員を確認したのですが大いなる世代交代を肌で感じました。

 

② 掘れたジャンクなコンディションではリスクの高い技に果敢に挑戦する若い選手に軍配が上がるということ

 今大会は初日から暴風雨に高波の暴風波浪警報クラスのコンディションで

通常ならクローズアウトのサーフィン不可といった状況でしたが、

そんな中でもプロサーファーは沖へパドルアウトして迫力のパフォーマンスを披露

やはり「プロって凄いな~!!」と感心させられました。

そうしたコンディションでは長くフェースが出来るいい形のブレイクを捉えるのはもちろん大事なのですが

そうなってくると波を待ちすぎて、特にベテラン選手たちとなると技の完成度を重視してしまうためかなかなか波を捉えることが出来ず

一方怖い物知らずで元気いっぱいの若い選手たちはどうブレイクしてくるか分からない危険な波にもどんどん乗って

ダンパーなリップに果敢に当て込んで時にそれが成功

チューブライドやエアリバースもごく稀に成功して高得点を稼ぎ、どんどん勝ち上がっていった印象です。

現代のサーフィン競技ではこれが「時代」なのかもしれません

 

③ トレーニングやコーチングを導入している選手がとても多くなったこと

 我々がサーフィン競技に医学のメスを入れ始めた2009年には、選手のそうした姿はほとんど見られませんでした。

近年多くの日本人選手がWSLやISAの海外の大会で活躍したり、オリンピック競技で日本人がメダルを獲得したり

さらに海外の有名な選手たちのトレーニングの様子が伝えられたりと

サーフィンが競技スポーツの一つとして選手本人にもその関係者にも認識される様になったことは本当に感無量であります。

あとは一宮あたりにハイパフォーマンスセンターやトレセンのような箱を作って組織化、体系化を図れたらさらに素晴らしいことですが

これにはサーフィン競技界への経済的なバックアップが不可欠であり最も大きな課題とも言えます。

 

④ ABEMA TVの実況放送のクオリティーがとても高いこと

 その昔はU-STREAMなどで大会本部から直接放送してしていたのですが、

離島などでは電波が安定せずたびたび放送が途切れるなどしてスタッフ達が本当に苦労していた様子を実際に近くで見ていました。

いまでは大会の実況とは完全に別に、Web動画の番組としてわかりやすい実況と解説のほか、直ぐにリプレイが流されて

まるでYou Tube配信のWSLのCTを見ているような完成度と言えます。

欲を言うと広告がサーフィン関連企業のものだと最高でしょうね。

以上だらだらと長文になってしまいました。

明日から始まる「ロングボード第1戦」も盛り上がってくれることを期待します。

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日本のサーフィン競技が本格始動です

2022-03-23 | Surfing Competitions

彼岸を過ぎてもまだ真冬のような気候が続いていますが

東京オリンピックのサーフィン競技開催地である千葉県一宮町釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)が今最高に熱くなっています。

WSLアジアリージョンの日本国内大会「ASIA OPEN 2022 supported by PARASOL」が

昨日までのPro Juniorの大会に引き続いて、今日からMen’s&Women's QS1000イベントが始まりました。

今日はオリンピックのファイナル・デー程ではありませんが、相当ハードな波と風のコンディションで選手たちは大変そうでしたが

視聴者としては迫力があって見応え十分でした。

今現在、日本中のサーフィンのトップ選手たちがここに集結しているわけですね。

COVID-19のため日本でのWSL QSイベントはこれまで休止していたのですが、

そんな中でも

コロナ対策に大変な労力を費やしながらも日本プロサーフィン連盟(JPSA)は国内ツアーを昨年から再開し

われわれメディカルサポートチーム「CURE」がお手伝いをさせていただきながら、無事ツアーを終了しました。

しかしながら

世界を目指す日本の若手のサーファーたちにとっては

やはりWSLの大会QS(Qualifying Series)でポイントを稼いで、その上のCS(Challenger Series)への出場権を獲得し、

さらに世界最高峰ランクのCT(Championship Tour)への出場を思い描いて日々トレーニングに励んでいる訳です。

しかも、TOKYO2020大会で見事に銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手は

何と今現在世界ランク1位であり次のBells BeachでのCT第4戦ではイエロー・ジャージを着ることになります。

我々が2009年にサーフィン競技のメディカル・サポートと医学研究を始めた頃には

日本人選手が現在のCTで活躍することなど誰も想像していなかったと思います。

明日からWomen's の試合も始まり、これからはMen'sでもシード選手たちが登場してきます。

最終日3/27までいい波のコンディションで選手たちが思う存分実力を発揮して素晴らしい大会になることを期待します。

さて、このQS1000大会の翌週3/30には

今年のISA World Surfing Gamesへの出場権をかけたJapan Open of Surfingが静波のウェーブ・プールで開催予定

さらに翌週4/4からは

またまた釣ヶ崎海岸においてJPSA 2022年ツアー初戦となる「さわかみ一宮プロ」ショート&ロング大会が開催予定

選手達も大会運営スタッフも本当に忙しい日々が続きますが、

われわれ視聴者のサーフィン競技ファン達にとっては本当にワクワクする日々となりそうです。

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クマの思い出

2022-03-04 | Dog & Life

2018年に10年一緒に暮らしてきた愛犬タロウが死んで

翌年4月から我が家に新たに迎えたジロとクマですが、

老犬のクマが先月7週間の闘病の末に亡くなりました。

2匹とも野犬問題で話題となった山口県周南市で保護された犬ですが、

ジロは恐らく野犬として生まれ人間を知らない若い雄で、

クマは歯が摩耗し唇と舌が裂け、片目も見えず、体じゅうに褥瘡のような脱毛があり

恐らく飼い主の飼育放棄で傷ついた老犬のようでした。

2匹とも捕獲され保健所に収容されていたところ、幸いにも引き出しボランティアさんによって保護され

関東に送られてきて埼玉県の預かりボランティアさんの下で里親探しの状態でいました。

私が里親捜しのWebページでジロを発見し、一目ぼれして運命の出会いとなったわけです。

クマは実はジロの「おまけ」として引き取ったのですが、

黒白のはっきりとした毛並みがタキシードみたいで凄くカッコ良く

ツンと尖った短いマズルに半垂れ耳のとてもキュートなワンコでした。

しかし、引き取った初期には逃げようとして家の色々な場所であれこれ脱出活動を企てていたようです。

でも、僕らと信頼関係が築けた後には、いつも散歩中「しかめっ面」のジロと違ってクマはわが家の「カワイイ犬」担当になりました。

散歩では背の高いジロよりもグングン引っ張って、去勢していないのでサカリのメスを追いかけてかなり活発でした。

また、水の嫌いなジロと違って、外へ散歩デビューするとよく家の前の川にザブザブ入って泳ぎました。

暑い夏は海岸で小さな川を見つけると、遡上する鮭を追いかける熊のように水の中をずっと歩いてました。

その他にクマの特徴を思い出すと

その①、目があまり見えないので、目を守るために犬用メガネをさせていたこと 

 どれもとても高価なのですが、嫌がって直ぐに外してしまいました。

その②、マズルを芝生にグリグリ擦りつけるのが大好きだったこと

 左右を交互に擦りつけて体をバタンバタンと寝返りしてました。

その③、若くて遊び好きのジロに絡まれると、すごい怖い顔で吠えて対抗してたこと

 いろんな犬が寄ってきますが、サカリの雌以外に興味は無いようでした。

その④、寝る場所が色々と変わったこと

 初めの頃はソファなど高い場所、その後はテーブルの下やジロのベッド、はたまた階段など見ていて面白かったです。

その⑤、ベロを出して寝てたり、コスプレさせるととても可愛かったこと

 とくに赤い丸をほっぺに着けるとくまモンみたいでした

 

これまでたった2年半のクマとの生活でしたが、

最初はちょうどコロナ禍で人間が出かけられなくなって

犬たちと一緒に過ごす時間が必然的に長くなり花嫁街道や滝めぐりなどいろいろな所へ散歩に行きました。

クマは短い足でも背の高いジロについて山道を一生懸命に歩きました。

でも、老犬のクマはいろいろな病気になって何度も何度も動物病院にかかりました。

フィラリア、目の病気、皮膚病、咳、肛門嚢炎などなど

でも、餌はよく食べて排便も大量、散歩も毎日かなり遠くまで歩き、

もしかしたら思っているよりも若くて結構長生きするんじゃ無いか?とも思っていたくらい元気でした。

ところが、

昨年12月になって朝の冷え込みが厳しくなって

12/7の朝の散歩の帰りに突然、両後肢がガクガクと脱力して腰砕けのようになりました。

整形外科医としては椎間板ヘルニア等による神経障害性の麻痺ではなく

低血糖や寒冷による循環障害などを疑っていました。

倒れる前日の満月の夕方はかなり長距離の散歩に行けたのですが、

12/20この冬1番の冷え込みの朝、散歩に出たところ直ぐに脱力発作が起きて

抱っこして暖めながら急いで家に戻りましたが、庭でてんかん様の全身痙攣発作を起こして意識不明となりました。

それから動物病院に入院させていただいて集中治療を施され

12/22にはお別れのため家に連れて帰ったのですが、

なんとそれから意識を取り戻し、点滴、薬物投与、酸素投与などの集中治療を家で続けたところ

その後には自分で歩けて流動食も食べられるまで回復しました。

しかしながら、最終的にはとても珍しいインスリノーマという膵臓の悪性腫瘍であることが判明し

血糖値を維持するための薬物治療と頻回な餌やりを必死に続けたのですが、

とうとう2/7の夜にわれわれ夫婦の腕の中で眠るように息を引き取りました。

死に方としては痛みや苦しさの無い静かな最後であったことは、飼い主として幸せでした。

クマ

楽しい思いでを本当にありがとう

いつまでも君のことを忘れないよ

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プール撤収2021

2021-12-15 | My surfing life

今年のプール撤収は、

天候や僕の体調など条件がなかなか整わずに大分遅くなってしまいましたが、12/5にやっと撤収できました。

今年は7/10の設置から約5ヶ月間も

循環ポンプとプール掃除ロボット、塩素発生装置を何とか稼働させ続けて水質をキレイに保つことが出来ました。

しかも一昨年までは2日かかった作業を

今年は事前によく検討して朝9時に開始すれば17時までには1日で終わらせられると判断。

今後のために今回もその工程を記録しておきます。

 

翌日の朝から作業を開始できるように、風の収まった前日の夜に2カ所のドレンプラグを開けて排水開始

翌朝8:05 犬の散歩は妻に任せて高圧洗浄機でプールの洗浄開始

9:44 ちょっと残った水は排水ポンプでは限界なので、片側を持ち上げながら内部の水を集めて排水ポンプとさらに集じん機を使って排水

これは一人でやるとかなり時間がかかるのですが今年は結構あっさりと終了

10:36 全体を持ち上げて下に人工ラタンのテーブルを置いてプール底面の洗浄と乾燥開始

12:54 ほぼ乾いたところで残った水分は手で拭いてもらいました

13:58 椅子から下ろして分解開始

14:12 プール本体を折りたたんで、ガレージに収納

この時けっこう水が出るのでワイパーが役立ちます

14:35 上部パイプと脚パイプは外にまとめて、部品は収納してひとまず作業終了!

来年までちょっと寂しい光景となりましたが、これで本当にホッとしました。

来年までに錆びたり破損したりした部品の交換が必要ですが、プールはまだまだ使えそうです。

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「サーフィン医学」やってます。

2021-10-31 | Surfing Medicine

今年の11/13、14に開催予定だった

第32回日本臨床スポーツ医学会学術集会は、

残念ながら昨年に引き続き今年もオンライン開催となってしまいましたが、

今年もサーフィン医学に関する演題を今日投稿しました。

今回は、以前から学会や医学雑誌などで何度も提唱してきた病態である

真のサーファーズミエロパチー」を改めてまとめてみました。

今年は、JPSA救護チーム「CURE」もその活動を報告いたします。

是非とも多くの皆さんに見ていただきたいと思います。

あと、

文光堂の医学雑誌「臨床スポーツ医学」の

2022年1月発行予定の特集

「見落としてはいけないスポーツ外傷・障害 ーピットフォールに陥らないためにー」で

サーフィンにおける肩障害」に関する執筆を

おととい投稿したばかりで、

今週はデスクワークでかなり疲れました。

締め切りにならないと

なかなかお尻に火が付かない性格は何歳になっても治りません。

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TOKYO2020 サーフィン競技大会に参加して

2021-09-05 | Surfing Competitions

TOKYO2020オリンピックでは

そもそも新型コロナウィルス感染爆発のなか”本当に開催されるのか?”と直前まで信じられない状況でしたが、

良くも悪くも”無事に”8/8に閉幕しました。

わたくしはサーフィン競技の選手用医療サポートのメンバーとして

あまり実感のないまま本番に突入した感じでした。

その大会についてレポートしたいと思います。

ただしオリンピック関連には厳しい制約があり、特に写真は勝手に掲示してはいけない規約があるので問題のない範囲としておきます。

1.大会の設備について

これまで帯同してきたJPSAやWSL-QSのサーフィン大会とは比べ物にならないような敷地の広さ、多くの建物、そしてものすごい数の大会関係者に驚愕してしまい、たった40人の選手の大会としてはあまりにも「やり過ぎ感」を感じない訳にはいきませんでした。さらに、恐らくテロ対策のためと思われる、自衛隊・警察・消防・海上保安庁などの人々がたくさんいて、物々しい雰囲気でした。

また、選手団とそれ以外の人々の動線を分けたことと、輸送関連・放送関連・セキュリティー関連など多くのエリア・建物があることから、敷地内の移動ではいちいちものすごく遠回りしなければならないのが不便でした。

無観客開催となって全く使われることが無くなった観客エリアは、広大な敷地に音楽フェスのための立派なステージや観戦エリアが作られていて、また立派なサーフ・ミュージアムも無観客で寂しそうに建っていました。本当にもったいない光景でした。

2.選手用メディカル・サービスとしての活動

我々選手用医療チームは医師7名、看護師3名、理学療法士6名、柔整師1名で構成され、医務室もしくはFOP(海岸のテント)で活動に当たりました。医務室は、診療所登録されていて電子カルテを配備した診察デスクに各種医薬品、医療材料、検査用エコー、物療機器などを備え、エアコンが効いていて我々の日常診療が可能な設備でした。一方のFOPは、万が一の緊急事態が起きた時のための待機場所で、とても暑く過酷な環境でしたが、選手のパフォーマンスを肉眼で見られて臨場感たっぷりでした。

また、我々とは別に観客用医療チームとして日本医科大学千葉北総病院救命救急センターのスタッフらが待機し、選手に救急搬送が必要な事態が生じた際の対応に当たってくれました。

活動期間は、大会前の練習期間である7/20から始まり、本戦の7/25~28と予備期間の8/2までの長期間でしたが、実際には7/27にファイナルを迎えたため、7/29で活動は終了。

幸いなことに大会中に選手に大きな外傷は生じることなく、会場で新型コロナウィルス感染者も出ることなく終了しました。

3.オリンピック競技としてのサーフィン

これまでWold Surfing GamesというISAの世界大会は50年以上も行われてきた訳ですが、ISAのアギーレ会長の長年の努力によりサーフィンがオリンピックの正式競技としてこの日本で初開催されたことは、本当に大きな意義があると言えます。

しかも今大会は、まさかの台風ウネリによる見応えのあるコンディションとなり、CT選手のレベルの高さを実感出来ました。

そして何よりも、男女とも日本がメダルを獲得したことで、経済的な面からも競技スポーツとしてのサーフィンが今後どんどん発展していくことでしょう。これは長年「サーフィン医科学プロジェクト」を進めてきた我々がずっと夢見てきたことであり、本当に感無量です。これからも我々はアスリート・サーファーを精一杯サポートしていきたいと思います。

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