早朝、誰も居ないトラックに彩は、立っている。
いつものように、体操ストレッチを済ませたあと、約20分のジョグを行う。
今朝は どういう訳か、身体が軽い。
風もある。
アップダウンの多い神社までの道のりを走る彩の背中を後押しするように。
ひんやりとした秋の風が、額を伝って頬に流れる汗をはじいた。
(あっ、もう一度・・・)
再び吹いた秋風は、彩の背中に汗でピッタリと張り付いたTシャツに突き当たる。
(気持ちいいー!)
この季節の風は、何ともいえない開放感を彩にもたらしてくれる。
流しダッシュも、いつものメニューの5本から、自分でも気付かないうちに、すでに7本を軽くこなしていた。
(今、何時だっけ? 6時か。そろそろ行かなくちゃ!)
先月まで彩と一緒に練習メニューをこなし、1キロ5本のインターバル走に付き合ってくれた先輩は、もう・・・ここには居ない。
来年の春に卒業する先輩達にとって、秋の大会は最後のレースとなる。
彩は先輩の後ろ姿を見ながら、今日まで来た。
このメニューをこなす事は、先輩を追いかけること。
彩には、それが嬉しかった。
この日の競技に出場する訳ではない彩が、早朝から一人でグラウンドに来たのには、理由があった。
それは、一つの儀式。
「先輩が勝てますように」
声に出して、呟いてみる。
彩の声は、風に さらわれる。
そのまま、先輩まで届けてくれたらいいのに。
秋風に向かって願いを込める彩。
神社と校庭の間、1キロをもう一度、走る。
おまじないの様に。
それから、ゆっくりと・・・
彩の心は先輩と同じように競技場に入り、先輩のスタートに備えた。
いわゆる心の準備。
先輩と同じメニュー。
同じ儀式。
でも・・・
彼女より・・・半歩、遅れたスタート。
彩は目を閉じる。
先輩が位置についている。
鼓動が早く、ドクドク感は一層、高くなる彩。
そして、先輩は走る。
何も考えずにー。
まっさらな空。
其処には色はない。
あるのは、しっかりとした先輩の走り。
輪郭だけ。
先輩が走っている姿が彩には見える。
目を閉じていても。
前方には、先輩の前を行く走者がいる。
でも、大丈夫。
きっと抜ける!
いよいよオープンレーンだ。
内側は開いている。
ひ・ら・い・て! いるわ。
前方の走者を妨げることは・・・ない。
(抜いて!)
彩の叫びが届いたかのように、先輩は内側から前方の走者を抜いた!
遂に!
行けー!
彩は両目を強く瞑る。
鼓動はどんどん加速していく。
先輩の肉体も魂も加速していくー。
和太鼓の連打のような、数多くの鼓動を耳にしたような気がした瞬間。。。
先輩は、テープを切った!
やった!
割れんばかりの拍手は 何処かで聞いた鼓動によく似ていた。
心地よい鼓動。
これは彩だ!
レースが終わった後、先輩はトラックをゆっくりと走る。
拍手と共に伝わる熱気と興奮と地響きの音は・・・。
トラックを一緒に走り終わった後の、彩の内部から聞こえてくる早い鼓動のリズムと同じだった。
うちのキッチンで、さばいて、素揚げしてくれました。私はただ、もらって食べるだけでしたけど。
生きて跳ねているので、触れなかったですわ・・・。
私も図書館へは 良く行きます。
3日に一度は行っています。
今の職場を選んだ理由の一つは、図書館の近くだから・・・。
近辺に無いんですよね。
本は毎日、読んでいます。読まない日は殆どないかな~!今、読んでいるのは林真理子の『コスメティック』働く女の女性心理を描かせたら、彼女の右に出る人は居ないんじゃないかな~と、アマちゃんの私が思ったりします。よしもとばなな と並んで好きな作家の一人です。
日が短くなりましたね。
まだ、6時半ですがあたりは真っ暗です。
棚卸準備と値上げラッシュで忙しい毎日です。
ブログで気分転換も いいかも~しれませんわ。
ぶっ!!
女同士は、男同士より、きっと10倍凄まじいよ~~!
怖い世界です・・・・ね!
スゴイですね
私は生きたお魚は触れません(;^_^A アセアセ
今日はレッスンなのですね
すずさんっていうとスーパーのイメージがあって
時々先生なのを忘れてしまいます
私は今日は図書館です
最近本にはまっています
買うと高いからもっぱら図書館を利用しています
女どうしっていろんな事があるよね。
忘れているような事とかもこの先出てきそう。