偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●『ダイスマン』映画化~松坂大輔ハリウッド進出か??

2006年12月18日 00時30分18秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
 海外スポーツ見だしdeポンのこのカテゴリらしく、記事の見出しもセンセーショナルにしてみた(笑)。

 久しぶりに発熱してしまいこの週末はくたばっていた。

 こんな遅れたタイミングで記事を書いてももう新鮮味はない(アクセスもない)気もするけど、今回の松坂まわりの記事は“見出しネタの宝庫”だったので、天才投手と同時代を生きた証として一応書いておこうと思った。

 前にも書いてたけど、元々熱しやすいファンが多いボストンのお土地柄も手伝ってか、地元メディアは早い時期から松坂にDice-KとかD-Matなどのニックネームをつけて煽っていた。

 D-Matってなんかタンクトップ姿の若かりし日のマット・ディロンを彷彿とさせる響きだ。甘くてこゆいニュアンスが松坂と全然あってねーや(笑)。

 ヤンキース入団会見での松井のピンストライプのユニフォーム姿が妙に自然だった理由を考えた時に、あの縦縞は高校野球にありがちなデザインだからなのだと一人で納得したものだが、風貌のアカ抜けなさといったら松坂は松井の比ではない(笑)品川庄司の品川といっしょにガリガリくんのCMができそうなくらいさ(笑)

 そんな彼のヘアスタイルも英語だと「his neatly spiked hair」だなんてちょっとカッコよくなった気がするから不思議(笑)

 どうやらD-MatではなくDiceのほうが定着しそうだけど、そもそもDice-Kは元をただせばニックネームというよりはアメリカ人向けの“ダイスケ”の発音記号のようなもの。

 間違った発音だと米国人キャスターを笑う前にローマ字は英語圏の人にはほとんど通用しないんだということを日本人も早く気付いたほうがいい。

 あの石井一久も渡米時の現地メディアのプロフィール紹介には「Kah-zoo-hee-sah E-shee」と発音ガイドがついていたっけ。

 ヤクルトといえばいえば岩村も契約までこぎつけたんだっけ。日本でのゴールデングラブの実績でユーティリティプレイヤーとしての期待がかけられてるらしい。おいらはクルトファンだけど、ヤツの守備が素晴らしいって印象はそんなにないんだけどなぁ。
 おいらが前から提唱している日本球界保護主義の視点からいえば、彼くらいのグレードの選手は一番渡米してはいけない。(…渡米していいのは日本でいまいちな選手か100年後のレコードブックに名を残せるようなイチローのようなぶっとんだ選手。それでいけば松井はダメ…。松坂も歴史には名前残さないだろうな…)
 でも最強スラッガーへの可能性を秘めながらもいまひとつ殻を破れてなかった歯がゆい感じもしてたので向こうで一皮剥けて欲しいう意味で今回の渡米は応援する。井口のような便利屋ではなくスラッガーとしての成長を期待する。

…で、なんだっけ…そうそうDice-Kだったね。見出しで面白かったのは契約交渉に暗雲がたちこめたと言われた12月15日付のBOSTON Herald紙の見出しは

Deal looks Dice-Y

 ってものだった。
DICEY、「不確かな、あてにならない」ってこと

 いまさらだけどDiceってサイコロのことだからね。
そこでThe Salem Newsにこんな見出し


The die is cast as 'Dice-K' makes it to Massachusetts

 「ダイスケがマサチューセッツにたどり着いた瞬間、サイは投げられた」って感じだろうか。

 浅はかなおいらは契約にこぎつけたあかつきにはこの「die is cast」があちこちで乱発されると思っていた。でもよく考えたら「die」ではダイスケになってないからいまいちゴロ悪いもんね。なんか死んだみたいだし(笑)

 で、Diceが定着しつつあるなか12月14日付けのBOSTON Heraldの大見出し

The Dice Man cometh

同じようにThe Salem Newsにも

The Dice Man cometh to Boston

なんてのがあった。

 実はこれが見出しマニアとしては今回一番美味しいフレーズだった。複数の元ネタが絡み合っているからだ。

 まずはDicemanとはなんぞや?ってことだけど、これは1971年代に出版されたカルト・コメディ小説のタイトルだ。
平凡な日常生活に飽き飽きしていた精神科医がある日人生の選択をすべてサイコロで決めてしまおうと思い立つ。
 これだけだとわらしべ長者みたいな健康的な展開を想像するかもしれないけど、この物語の場合、その先にあるのは殺人やレイプだったりする。ぶっちゃけエグいのだ。『ドクター・アダー』な香りがしなくもない…ってそんなの知らないってか?
 でThe Dice Man comethにはもうひとつの元ネタが隠されている。

 それはノーベル賞作家ユージン・オニール「The Ice Man cometh」という戯曲。ブロードウェイ初演は1946年でそのはるか後の1998年にはケビン・スペイシーもその舞台に立っている。
 73年には「フレンチコネクション」や「RONIN」で有名なジョン・フランケンハイマーによって映画にもなった。(日本未公開)

comethなんて聖書に出てくるような単語を使ったこんな言い回しはクリスマスシーズンに合ってるかもね。

で、実はThe Dice Man comethという作品もすでにある。

B級映画にも数多く出演しラズベリー賞も受賞しているアンドリュー・ダイス・クレイというコメディアンのネタ映画のタイトルだ。
 実はアンドリュー“ダイス”クレイという芸名自体がThe Dice Man comethから影響を受けてのものなのだ。

 さて、そろそろこの記事のタイトルのオチだけど、そのカルト小説「ダイスマン」「フォーチュン・クッキー」「恋人はゴースト」の監督マーク・ウォーターズによって映画化されるというのだ。

 現在制作中で来年公開予定だというからタイムリーすぎるぜ。コメディとはいえそんなエグのが松坂のニックネームでいいのか?すでに

『ポルノビデオの蒐集が趣味で日本から来た記者と交換しあっている』

などと向こうのメディアに書かれてしまってる松井秀喜だったらまだしも…

 まぁヒット商品というモノというのは元の意味とは別に音や語呂だけが一人歩きするものだろうし、松坂のほうが本家を圧倒するくらい活躍すればいいんだけどね。松坂効果で映画もヒット…みたいな(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●樺沢紫苑という名のスパム | トップ | ●松坂大輔の落札金額はなぜ『... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン」カテゴリの最新記事