今、日本国民は政府の「敵の敵は味方作戦」にまんまとひっかかり本質を見落としているかもしれない。
中国の専門家という方々はこれは「いつも通りの政治カード」というけれど、ほんとか?と思う。
何かを引き出すとか、あるいは何かへの報復とかではないようだし、テレビでやってた来日中国人へのインタビューを見てても日本の専門家たちの解釈は何かひっかかる。
これが従来型のカードだったら
「日本は●●すべきです」的なちょっと上からたしなめるような発言が多数を占めるものだが、例えば今年から留学するなどという人は「家族も心配しています。留学を辞めるかもしれません」などと怒りではなく困りがおだ。
たとえそれがとんだ誤解なのだとしても、彼らは一応は本気でヤバいと思っているのではないだろうか?
今回、庶民は政府の意向で中国人と殴り合いをさせられているわけだけど、最近まで続いていた韓国の福島県産品の輸入規制。あれも短絡的な人は韓国けしからんなどと政府のあおりにのっちゃってたかもだけど、ちゃんと福島県のホームページを見てさえいれば、日本の歴代首相が日本の大親友と信じて疑わないあのアメリカ様も韓国とほぼ同様の輸入規制をしいていたことに気付けたハズ。最近そのアメリカの禁輸がやっととけたというニュースが出たとき「え?アメリカもだったの?」と無知派も少しはザワつくかと思ったら話題にもならなかった。
TBSの「サンデージャポン」で世界でも数少ないトリチウムの専門家であるという茨木大の鳥養祐二教授に話を聞きに行くというくだりがあった。
番組的には「中国は日本よりたくさんトリチウムを垂れ流しているからけしからん」という専門家のお墨付きをもらいに行こうとしたようだ。
だが
先生曰く。
基準というのは各国で決めていることなので、ただ数字だけみて良い悪いということはできない。
とりあえず中国の排出量は"フツー"だと思う。
一見、中国を悪者化することには失敗したものの、逆に中国を下回る日本の排出量は正当化された…ようにも見えるが、果たしてそうだろうか?
先生の発言が意味するのは「基準値」というのはあくまで各国の「キメ」によるもので、きわめて政治的なものだということ。
たとえば米国から輸入される果物には悪名高い防かび剤が使用されているが、もとをたどると日米貿易摩擦下での自動車の輸出を容認してもらうための取引材料としてその使用が認可された。おじさん世代はアメリカ人労働者が日本車を叩き壊すパフォーマンスをニュース映像で見た覚えがあるだろう。もちろんアメリカ国内で流通する果物には防かび剤は使用されていない。そういえば赤色40号と言う体に悪いらしい合成着色料も貿易摩擦下の交渉で認可させられたらしい。そもそも認可だけでなく添加物の化学物質そのものも買わされてたかもしれない。添加物についてやたら調べていたときに「荷姿ドラム缶」などというある化学物質の「入荷情報」をネットで見かけたことがあった。
参考文献
わが罪農薬汚染食品の輸入認可-厚生省食品衛生調査会元委員長の告白-
テレビ的には残留農薬は無害という「キメ」があるので皮ごと食べるといいなどという恐ろしい健康法がしれっと流布されている。(国内産の梨やりんごでさえ皮は厚めにむくべきだと言っている専門家もいるというのに)
先述の鳥養せんせいはこう続ける
「事故ったクルマを見て、このくるまは安全ですなどといっても説得力がないように東京電力もあれだけの事故を起こしておいてこのやり方は安全ですなどといっても信じてもらえるかどうかということです」
中国に対してファイティングポーズをとっている人は、とりあえず韓国、アメリカ、そしてEUなどが最近まで輸入規制をしていたことなどもふまえて、日本は外から見たらどう見えるのかと想像してみたらいいと思う。
絶対安全だったはずの原発が事故を起こして、東電やその他の電力会社の不祥事はその後も頻発し、あとこれは日本人のほとんどは忘れてしまったのかもしれないがお茶などの産地偽装もあちこちで起こった。
このありさまを世界の人はどう見たか?ってこと。
食べ物に関する規制というのは予防的である必要があるので厚め早めにならざるを得ないという事情もある。ひとたび流通してしまったら収拾がつかなくなってしまうからだ。だから現時点で問題ないといってもそれだけではゴーサインへの必要十分条件にはならない。
「福島のひとたちがかわいそうだろ!」などとだれかさんが絶叫していたが、東京電力は疑われるだけのふるまいをしたてきたのだから疑念をもつ人々を攻撃するのはそれこそお門違いというものだ。「福島のひとたちがかわいそうだろ!」は東電と首相に向けるべきだ。
これだけのオオゴトを決行するというのに首相は現地には説明にきていない。
フツーの企業のフツーの商いだったら東電クラスの失態をしたら倒産するか、あるいは10年単位で禊営業をしていかなければならないが、東電はインフラを人質にとっているようなものでどこまでも強気だ。
ついでに言うと史上まれに見る野党の弱体化が観測される状況では政権与党もどこまでも強気だ。
所詮はごまめの歯ぎしりかもしらんが、科学的、科学的を連発する政府に、科学的な懸念を投げてみたいと思う。
海水中で薄まった放射性物質は常に均質に広がるのではなくダマのようなものができるというのは事故直後の調査でも明らかになっている。つまり計測ポイントをもっともっと増やすべきだ。
半減期の長い放射性物質は食物連鎖を通して生体内に蓄積していくと考えられる。つまり水銀やPCBなどでは常識となっている生物濃縮というやつだ。大型魚には重金属や毒もたまりやすいよと。
政府側はトリチウムに生物濃縮はないと言い張っているがここにどうもことばの齟齬があるようだ。
お上のいう生物濃縮は単体に蓄積していくことをさしているようだ。そりゃ魚の寿命は短いからたまらないでしょうよ。懸念されるのは食物連鎖。ほんとうの数値は少なくとも1年後に大型魚を広範囲で調査してみなければわからない。
そういえば水銀などの生物濃縮についても以前は情報番組で「大型魚だけでなく小魚もまぜてバランスよく食べましょう」などと紹介していたが最近はあまり聞かなくなった。
不都合な真実を隠しにかかったのだろうか?
隠したといえば生物濃縮の懸念を訴えていて道半ばで亡くなられたという学者の記事を日刊ゲンダイだか週刊現代だかのサイトで確かに見たはずなのだが見つからない。なにより原発と海洋汚染で検索すると「お上」のサイトで上位が埋め尽くされる。
中国ちゃんは3つもうんこしてたけどボクは1こしかうんこしてないよ~などと勝ち誇ったように言ったところで、世界のウンコが3つから4つになったというのはまぎれもない事実だ。みんなが垂れ流したらいずれは二酸化炭素のようになるかもしれない。二酸化炭素だって産業革命のころはこんなに地球上に溢れるとは予測されてなかっただろう。
調査でトリチウム感知してもフツーに隠蔽しそう。なんか民間でも一品たしてホタテ食べるとか協力してほしいなんて首相が呼びかけてたらしいけど、それってなんかおかしくね?
ホリエモンと政府関係者にはトリチウム水を毎日4ℓづつ飲んでいただきたい。ジャパネットに配達してもらおう。
中国の専門家という方々はこれは「いつも通りの政治カード」というけれど、ほんとか?と思う。
何かを引き出すとか、あるいは何かへの報復とかではないようだし、テレビでやってた来日中国人へのインタビューを見てても日本の専門家たちの解釈は何かひっかかる。
これが従来型のカードだったら
「日本は●●すべきです」的なちょっと上からたしなめるような発言が多数を占めるものだが、例えば今年から留学するなどという人は「家族も心配しています。留学を辞めるかもしれません」などと怒りではなく困りがおだ。
たとえそれがとんだ誤解なのだとしても、彼らは一応は本気でヤバいと思っているのではないだろうか?
今回、庶民は政府の意向で中国人と殴り合いをさせられているわけだけど、最近まで続いていた韓国の福島県産品の輸入規制。あれも短絡的な人は韓国けしからんなどと政府のあおりにのっちゃってたかもだけど、ちゃんと福島県のホームページを見てさえいれば、日本の歴代首相が日本の大親友と信じて疑わないあのアメリカ様も韓国とほぼ同様の輸入規制をしいていたことに気付けたハズ。最近そのアメリカの禁輸がやっととけたというニュースが出たとき「え?アメリカもだったの?」と無知派も少しはザワつくかと思ったら話題にもならなかった。
TBSの「サンデージャポン」で世界でも数少ないトリチウムの専門家であるという茨木大の鳥養祐二教授に話を聞きに行くというくだりがあった。
番組的には「中国は日本よりたくさんトリチウムを垂れ流しているからけしからん」という専門家のお墨付きをもらいに行こうとしたようだ。
だが
先生曰く。
基準というのは各国で決めていることなので、ただ数字だけみて良い悪いということはできない。
とりあえず中国の排出量は"フツー"だと思う。
一見、中国を悪者化することには失敗したものの、逆に中国を下回る日本の排出量は正当化された…ようにも見えるが、果たしてそうだろうか?
先生の発言が意味するのは「基準値」というのはあくまで各国の「キメ」によるもので、きわめて政治的なものだということ。
たとえば米国から輸入される果物には悪名高い防かび剤が使用されているが、もとをたどると日米貿易摩擦下での自動車の輸出を容認してもらうための取引材料としてその使用が認可された。おじさん世代はアメリカ人労働者が日本車を叩き壊すパフォーマンスをニュース映像で見た覚えがあるだろう。もちろんアメリカ国内で流通する果物には防かび剤は使用されていない。そういえば赤色40号と言う体に悪いらしい合成着色料も貿易摩擦下の交渉で認可させられたらしい。そもそも認可だけでなく添加物の化学物質そのものも買わされてたかもしれない。添加物についてやたら調べていたときに「荷姿ドラム缶」などというある化学物質の「入荷情報」をネットで見かけたことがあった。
参考文献
わが罪農薬汚染食品の輸入認可-厚生省食品衛生調査会元委員長の告白-
テレビ的には残留農薬は無害という「キメ」があるので皮ごと食べるといいなどという恐ろしい健康法がしれっと流布されている。(国内産の梨やりんごでさえ皮は厚めにむくべきだと言っている専門家もいるというのに)
先述の鳥養せんせいはこう続ける
「事故ったクルマを見て、このくるまは安全ですなどといっても説得力がないように東京電力もあれだけの事故を起こしておいてこのやり方は安全ですなどといっても信じてもらえるかどうかということです」
中国に対してファイティングポーズをとっている人は、とりあえず韓国、アメリカ、そしてEUなどが最近まで輸入規制をしていたことなどもふまえて、日本は外から見たらどう見えるのかと想像してみたらいいと思う。
絶対安全だったはずの原発が事故を起こして、東電やその他の電力会社の不祥事はその後も頻発し、あとこれは日本人のほとんどは忘れてしまったのかもしれないがお茶などの産地偽装もあちこちで起こった。
このありさまを世界の人はどう見たか?ってこと。
食べ物に関する規制というのは予防的である必要があるので厚め早めにならざるを得ないという事情もある。ひとたび流通してしまったら収拾がつかなくなってしまうからだ。だから現時点で問題ないといってもそれだけではゴーサインへの必要十分条件にはならない。
「福島のひとたちがかわいそうだろ!」などとだれかさんが絶叫していたが、東京電力は疑われるだけのふるまいをしたてきたのだから疑念をもつ人々を攻撃するのはそれこそお門違いというものだ。「福島のひとたちがかわいそうだろ!」は東電と首相に向けるべきだ。
これだけのオオゴトを決行するというのに首相は現地には説明にきていない。
フツーの企業のフツーの商いだったら東電クラスの失態をしたら倒産するか、あるいは10年単位で禊営業をしていかなければならないが、東電はインフラを人質にとっているようなものでどこまでも強気だ。
ついでに言うと史上まれに見る野党の弱体化が観測される状況では政権与党もどこまでも強気だ。
所詮はごまめの歯ぎしりかもしらんが、科学的、科学的を連発する政府に、科学的な懸念を投げてみたいと思う。
海水中で薄まった放射性物質は常に均質に広がるのではなくダマのようなものができるというのは事故直後の調査でも明らかになっている。つまり計測ポイントをもっともっと増やすべきだ。
半減期の長い放射性物質は食物連鎖を通して生体内に蓄積していくと考えられる。つまり水銀やPCBなどでは常識となっている生物濃縮というやつだ。大型魚には重金属や毒もたまりやすいよと。
政府側はトリチウムに生物濃縮はないと言い張っているがここにどうもことばの齟齬があるようだ。
お上のいう生物濃縮は単体に蓄積していくことをさしているようだ。そりゃ魚の寿命は短いからたまらないでしょうよ。懸念されるのは食物連鎖。ほんとうの数値は少なくとも1年後に大型魚を広範囲で調査してみなければわからない。
そういえば水銀などの生物濃縮についても以前は情報番組で「大型魚だけでなく小魚もまぜてバランスよく食べましょう」などと紹介していたが最近はあまり聞かなくなった。
不都合な真実を隠しにかかったのだろうか?
隠したといえば生物濃縮の懸念を訴えていて道半ばで亡くなられたという学者の記事を日刊ゲンダイだか週刊現代だかのサイトで確かに見たはずなのだが見つからない。なにより原発と海洋汚染で検索すると「お上」のサイトで上位が埋め尽くされる。
中国ちゃんは3つもうんこしてたけどボクは1こしかうんこしてないよ~などと勝ち誇ったように言ったところで、世界のウンコが3つから4つになったというのはまぎれもない事実だ。みんなが垂れ流したらいずれは二酸化炭素のようになるかもしれない。二酸化炭素だって産業革命のころはこんなに地球上に溢れるとは予測されてなかっただろう。
調査でトリチウム感知してもフツーに隠蔽しそう。なんか民間でも一品たしてホタテ食べるとか協力してほしいなんて首相が呼びかけてたらしいけど、それってなんかおかしくね?
ホリエモンと政府関係者にはトリチウム水を毎日4ℓづつ飲んでいただきたい。ジャパネットに配達してもらおう。
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