偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

「リキッド消費」からひろがる宇宙~ネーミング、SEO、アルゴリズム

2020年04月19日 01時09分21秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
宣伝会議のメールニュースにあった「リキッド消費」というワードが気になったので開いてみた。

しかし内容以前に気になることが…

ハナシのタネになった
「リキッド消費(Lieuid Comsumption)」なる論文の著者女子2名。
Fleura Bardhi
Giana M.Eckhardt

なんて読むんじゃーい!

 この記事を書いた方は、バイリンガルタレントやFM局のDJみたいに横文字のとこだけネイティブ撥音になっちゃう日常をお過ごしな感じだろうか?
 この問題については、その昔、ある人の持論を聴いて以来、それが正しいと思ってる。
 氏曰く、リズムを崩すべきではない…と。
 どういうことかというと日本語の中に出てきたらフラットなイントネーションのカタカナ撥音にする。逆に英語の中に出てきたら日本語の「カラオケ」も、キャリィオーキィ…みたいに撥音する。
 早いハナシ、受けて手に
「え、今なんて?」と言わせたらあかんちうこっちゃ。

 私の場合はFleura BardhiとGiana M.Eckhardtさんの名前を見て「え?なんて?」と思考が止まってしまった。
にふれた時にも言ったように、私の立ち位置は名前こそが文化・文明、人類の営みのすべてだと信じて疑わない。
 例えば定義することは名づけることでもあるでしょ?。分類したグループにもまた名前をつけたりする。

 以前、英語版のヤフー知恵袋Yahoo! Answersで
「黒人の男の子につけるのにいい名前はなにがいい?」
という質問者に対して、最初のうちは色んな人が名前のアイディア出してたんだけど、そのうち「そもそも黒人向きの名前って何だい?キミは人種差別主義者か」と差別論争になってしまった。そんな中、「差別とかなんとかより重要なのは、いい名前っていうのはみんなが呼びやすい名前ってことでしょ?」とバチンとその場を収めたお方がいた。
 そう、名前は呼べてこそ機能する。これに「名前は文化・文明、人間の営みのすべて」を代入すると、名前が読めないとハナシが前にすすまねぇ…ってこと。
 だって、次に彼女らの名前を目にしたときに気が付かなかったら嫌ぢゃん。勿体ないぢゃん。知識ってのはツリーのように広がっていくもの。物事の発展も同じ事。だからとりあえず読めねーと、ノートのページを破りとられたみたいに不安になる。損した気分になる。

そんなわけで検索。
実は検索技の紹介もネーミングブログたちあげ時、柱のひとつと考えていた
この投稿、ネーミング講座復活のための布石的スケベ心でもある
人名まわりというのは検索技の宝庫かもしれない
ま、やり方はシンプル。

で、ここで又ふと思う。
こーいう豆知識的なものって
「いやいや、それくらい別に教えられなくても自力で気づいたと思うよ」ってのがある。
ほんとうのところはそんなことなくってもだ。
とにかくそうなるとなんかオチがダサい感じになってしまうので
ネーミングブログ復活も遠のくので
あえて検索の経過はクイズということにしておこう。
(アクセスと実読の差も計ってみる試み。こーいうときに「続き希望」が押されてたら文字通りに信じることにする)

なのでいきなりの答え
Fleura Bardhi
Giana M.Eckhardt

の読み方はそれぞれ
フローラ・バーディ
ジアーナ・М・エカート

 ここで英語をカタカナ化するときにはいくつか避けて通れぬ問題がある。
それは先例尊重問題。
たとえばエカートにするか、エッカートにするかもんだい。
正しい発音に近いのはエカートだけど、この綴りは「ッ」がはいりがち。
ただ、これは英語ルーツではなくドイツ系の名前だ。
すると今度は別の問題が。
古いカタカナ化の作法だとこれをドイツ式に「エックハルト」と読ませることもある。
レッドツェッペリンもドイツ語的読み方だ。
スタディサプリCMの
「聞こえないんじゃない、最初から言ってないんだ」でもお馴染みの
「H」は世界的に撥音しない傾向にある問題。
トランプ大統領のおともだちのWWEプロレスのビンス・マクマホンさんも
先例尊重ならむしろ原音にも近いマクマーンという読み方もできたはずなのになぜかマクマホンに。
ちなみにこのマクマホンもそうだけど
むかし稲本潤一選手が所属していたフラムFC問題
当時は「フルハム」と報道するメディアもあった。
多分これはそのむかし「ロス疑惑」でワイドショーを賑わせた三浦和義氏の元妻、良枝さんのブティック「フルハムロード良枝」にひっぱられてしまったんだろうと思われる。
 とりあえずはベッカムがベックハムにならなくてよかった。ノッチティンガムやバーミンガムなど「~ハム」は英国に多い地名なので押さえておきたい。

 バートバカラックの『サン・ホセへの道 (Do you know the way to San Jose)』はオールド・ファンにはホイットニー・ヒューストンの親戚ディオンヌ・ワーウィックやカーペンターズの歌唱でも有名な曲だけど、ITバブルでシリコンバレーが脚光を浴びたおかげで「サンノゼ」という読み方がポピュラーに。
 アドビの本社や今、いまやテレワーク、リモート会議アプリで注目のZOOMの本社もサンノゼにある。サンノゼの場合はなんで「J」が「ホ」なんぢゃいというスペイン語・ドイツ語問題も。アメリカは多くの場合、欧州由来の言葉も英語読みにねじ込むけど、そうでない場合も。
 プロアイスホッケー、コロラド・アバランチにいたカナダ人選手パトリック・ロワ選手の名前の綴りはPatrick Roy。お察しの方もるかと思うけど彼はフランス系。カナダはフランス語圏の州があってタイタニックや葉加瀬太郎でお馴染みのケベック出身セリーヌ・ディオンも「私も英語が話せませんでした」とかなんとか英会話学校のCMに出てたっけね。
 カナダ映画の「キューブ」の中にもフランス系のキャラRennesが名前の読み方についてやりとりするくだりがある。彼は脱獄王で「アッティカの鳥(The Bird of Attica.)」の異名を持つというという設定。
 あ、また「アッティカ」出てきたね。
これで★前に書いた「チェリー」「狼たちの午後」のハナシ★とつながったね。そうツリーの枝葉のように知識はつながっていく。

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