偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

はるかカナダを見てヒントをもらう

2020年04月30日 19時48分34秒 | ◎海外スポーツ&ニュース見出しdeポン
カナダの対コロナベント
Stronger Together, Tous Ensemble」
 キャンペーンのテーマ曲としてビル・ウィザースの「Lean on Me」をカヴァーして、そのビデオにはジャスティン・ビーバーやアヴリル・ラヴィーンやマイケル・ブーブレなどカナダを代表するアーチストたちがリモートセッションというカタチで参加しています。


 個人的にはラッシュのゲディ・リーの参加に「おっ」と身を乗り出してしまいました。楽器屋みたいな場所で犬によく似た生き物をいじくっている魔法使い顔の人がゲディです。
 彼は世界的なプログレバンドRUSHのベース&リードボーカルで、今年初めにドラマーのニール・パート氏が逝去したのでカナダでイベントと聞いたときまっさきに彼の参加が気になりましたが健在でしたね。
 そのビデオ自体もまあまあ頑張ってましたが、生放送イベントもやっていたようで、そちらも併わせた参加者リストを見ているとこれがなかなかのもんで。
オーストラアなんかもそうですが、「この人も実は出身だった」…みたいなことがよくテレビとかで小ネタとして扱われたりします。セリーヌ・ディオンやマイケル・ブーブレは知られてますが、意外なところではジャック・バウアーことキーファー・サザーランド。彼は英国出身のカナダ国籍というなんか複雑なかんじですが豪州もそうですがカナダって英国連邦の一員なんですよね。豪州やニュージーランドはいまだに国旗にユニオンジャックはいちゃってるもんね。だからカナダも豪州も君主さまはエリザベス女王なわけです。実はぜんぜん複雑でもなさそうです。
 キーファーも実は二世タレントでお父さんは名バイプレイヤーのドナルド・サザーランド。ググろうとすると第二検索ワードの筆頭に「アウトブレイク」が出てきます。これは奇しくもウィルス感染サスペンス。
 日本人はあまり豪州・カナダ出身ネタには興味を示さない人も多く「どうせ英語だからハードルなんかないんでしょ?」とか思ってるみたいですが、カナダはフランス語圏もあるので、けっこう英語で苦労する有名人もいるのです。セリーヌ・ディオンなんて英会話学校の広告でそーいった経験を告白してましっけ。
 そもそもこのイベント名のTous Ensembleもフランス語。英語でいうところのAll togetherという意味です。

 大物俳優がもうひとり。マイク・マイヤーズ。
マイヤーズって日本だと圧倒的に「オースティン・パワーズ」なんでしょうけど、あの「ボヘミアン・ラプソディ」にも出てました。ボヘミアンラプソディをシングルとして出すことに反対するEMIの代表レイ・フォスター役です。


Ray:3 minutes is the standard. John.
John Reid:we need radio. format is 3 minutes. I have to agree with Ray. I actually think the single is Love of my Life.
Brian May:No.
Reid:Ok, how about John's song, "You're My Best Friend" You know? "Ooh you make me live"... Catchy stronger.
Ray Foster:What about "I'm in Love with My Car"?That's the kind of songs teenagers can crank up the volume in their car and bang their heads to. Bohemian Rhapsody will never be that song.

レイ・フォスター 「3分が標準だ。なあジョン?」
ジョン・リード 「レイの言う通り、3分ぢゃないとラジオでかけてくんねーし。シングルは『ラブ・オブ・マイ・ライフ』がいいと思うな。」
ブライアン・メイ 「だめだ」
リード 「じゃあ、ジョン(ディーコン)の『ユア・マイ・ベスト・フレンド』はどうよ?『Ooh you make me live』ってキャッチーで強めぢゃね?」
フォスター 「『アイム・イン・ラブ・ウィズ・マイ・カー』はどうよ?ティーンエイジャーがボリュームあげてヘドバンしたくなるぜ。『ボヘミアン~』ぢゃ、そうはいかねぇ」

なんかこの会話って不自然ぢゃあ~りませんか?
だってヘビメタバンドぢゃねーんだからヘドバン必須ぢゃねーだろって。
そうなんです実はこれはマニアに向けた「ネタ」なのです。
 これはマイヤーズが出演した「Wayne's World」を参照してにんまりするためのシカケなのでした。

 フォスターは架空のキャラでロイ・フェザーストーンという人がモデルだといわれていますが、そうなると、まぁ、検索しちゃうよね。どんな顔だっのかとか。ヒゲにグラサンだったのか?って。
 そうしたらギョーカイ人ではなくスティーブ・ジョブズ似のお医者さんが出てきてしまった(笑)。
 それにしてもヒゲにグラサンってフツーならマイヤーズに「コレ別にオレぢゃなくてもよくない?」とか言われちゃいそうですが、こういうオチだったことを考えると、もともとそっちありきのスペシャルカメオ出演だったのでしょう。
あとこの場面
「I'm in Love with My Car」ってタイトルが出たときに作者の゜ロジャーが喜びを隠せないという描写を織り込んでるのもイミシンです。シングル向きぢゃねーよなと多くの人は思うでしょうが、同曲は「ボヘミアン~」のB面(カップリング)を勝ちとりコバンザメ印税ガッポガッポだったとか。
 クイーンは当初日本では女子人気先行だったので、あのルックスのロジャーですから王子様通り越してもはやカワイコちゃん扱いでしたが、中身は意外と俺様だったのかもしれませんね。それならそれで人気かもしれませんが。

 フォスターといえば。デヴィッド・フォスターもリストに名を連ねていました。世界中で何億枚売ったかわかんないようなプロデューサーですが、そのむかし松田聖子や河合奈保子もプロデュースしました。なんで日本のアイドルなんかの仕事をするんだと聞かれたら、日本人はアタッシュケースにお金をたんまり詰め込んでやってくるからだとか。まったく酷いハナシです。

 実はゲディ・リーの他に気になっていた名前がいました。それはブライアン・アダムスです。で、いたんですが、細っ!
 心配になって思わず病歴を調べてしまいました。

 当時ヒットした曲で、「ヘヴン」という曲があるのですが、それを聞いたときこれってジャーニーの「Faithfully」ぢゃんと思ったのですが、似てると思ったのは気のせいでしょぅか。

faithfully

 faithfullyのほうは電話するスティーブ・ペリーが一瞬だけ小澤征悦にみえました。気のせいでしょぅか。
 このfaithfully、NHKの番組でBGMに使われ、一番と二番のあいだのフロアタムのドコドンドコドンというタイミングで巨大氷山が崩れる映像が流れるのですが、それがミョーにシンクロしてて感動した覚えがあります。ツアーバンドの悲哀を謳った歌詞の内容とは何も関係ないのですがアメリカでも「BORN IN THE USA」を選挙活動で使っちゃったりとかネイティブでもそんな有様ですから、どうせ誰も歌の歌詞なんて聞いちゃいないんです。
 などとチャリティコンサートの話題で言ってしまうのもアレですが。(笑)

 ぢゃあせっかくなので歌詞のハナシでしめましょうか。このfaithfullyはツアーバンドの悲哀、遠距離恋愛的なことが歌われてると思うのですが、とっかえひっかえのイケイケをキレイゴトというオブラートで包んだだけちゃうん?と勘繰りたくもなるのですが、ドラマチックなアレンジメントのせいで結局は感動してしまいます。
 ツアーの悲哀といえばジャクソン、ジャクソン・ブラウンの「ロード・アウト」は根っから誠実なかんじです。これはバンドマンというよりローディ、ボーヤ、つまりツアースタッフを慮った感謝の歌でもあります。
 これは今現在の日本人にも伝えたい。演劇界にも補償をといったときに「バイトしろ」などと突っ込んだ■■がいましたが、芸術的な活動を支える泥臭い裏方が何人もいるのだということを認識してほしいものです。
 昨日、藤原ヒロシ氏がサカナクション山口一郎氏とやっている「FUJI-YAMA MID-NIGHT-FISHING」という番組の中で「チケットの払い戻しは8割だけとかにできないの?」と言っていたのを聞いて、なんだこやつファンに負担させようっちうんかいと呆れかかったのですが、よくよく聞いていたら、自分が金持ちだという認識はあるようで、その金持ちにもコロナ後は累進税きつくしたほうがいいともいっていたので、浮世離れした発言が多い彼ですが、これについては一応、世の中をわかってはいるようです。
 払い戻し8割の痛み分け理論の「痛み」の内訳も裏方も含んでいるわけですしね。

 さて、歌のほうですが、実はこれは「STAY」という歌へとメドレーしていきます。この女性ボーカル、ローズマリーバトラーといって、角川映画の主題歌を何曲か歌ったことのある人物。それにしても角川もセッションマンに目をつけるとはなかなかお目が高い。というか、アメリカの最高レベルの実力を割安で使えるんだから上手いことを考えたものです。
 「STAY」はライブにきた客にむけて、もう少しいてくれよといっている替え歌なのですが、ここはステイホームとかけてみたい。
stay ! just a little bit longer
もうすこしだけがまんしてステイホーームしようよ

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