味館 -味覚研究者(卵)の食ブログ-

味覚研究者(卵)のブログです。
「口偏に未(いまだ)で味と読む。重ね求めよ料理の工夫」(ミスター味っ子より)

ディナーラッシュ

2005-06-10 22:21:43 | 味な映画

今日は食に関する映画紹介。

“ディナーラッシュ”

出演: : ダニー・アイエロ, エドアルド・バレリーニ, その他
監督: ボブ・ジラルディ (映像・CM界の巨匠)

ニューヨークにあるイタリア料理レストラン「ジジーノ」を
舞台に繰り広げられる一風変わった群像劇。

日本では2002年度ミニシアター興行の大ヒットを記録した作品。
ひそかに賭けの胴元を務めている「ジジーノ」のオーナー、ルイ(ダニー・アイエロ)の
相棒が殺される事件が起きた後の、ある一晩の物語である。

ルイの息子でもある野心的シェフ長のウード(エドアルド・バレリーニ)は
イタリア料理界で*ヌーベルキュイジーヌの名シェフとして、
店をトレンドなレストランに変えてしまい、父親と対立。
そのウードにはアシスタントのシェフ、ダンカンという仕事と恋のライバルがいるが、
彼は無類のギャンブル好きで借金の山に追われている。
その他にも雑学王のバーテンダーやチップをもらうのに必死はウェイトレスなどが働いている。

そんな中、一番の客のかき入れ時、ディナーラッシュの時間を迎える。
そんな個性豊かな面々が集結する店にクィーンズ地区で幅をきかせるギャングの
ブラック&ブルーや自惚れ屋の料理評論家などが訪れる。

殺しとギャンブルという危ない要素をベースに置きつつも、
どこか憎めない連中たちのやりとりが微笑ましく、双方のギャップが
不思議な味わいを醸し出している。

 登場する料理の数々はカラフルで、美味そうなものが登場する。
スト-リーに関しては賛否両論と言える映画でしょう(私は好きです)。
ただ映像演出という観点においてはとてもかっこいい映画だと思います。
それから エドアルド・バレリーニもかっこいい!

*ヌーベルキュイジーヌとは・・・
 ヌーベルキュイジーヌは、フランス料理の名シェフ、ポールボキューズらが
提唱したおいしさと健康を追求した、「新しい料理」の流れのこと。
日本料理の影響も大きいと言われ、おいしさと健康をコンセプトとした
料理法は、フランス料理だけでなく、イタリア料理、中国料理など、
世界の料理に幅広く影響を与えました。