講師としての ひと幕・・・

不思議な　一日の　始まりです

夏を迎えようというのに　朝の風が　涼しく　部屋へと　流れ込みます

まるで　夏の終わりの　風に似ているのです

不思議な　一日の　始まりです

 

今のところ　唯一の　介護職員初任者研修の　講師の日です。

これまで　たくさん行い、たくさんの団体で　行ってきた　初任者研修（ヘルパー講座）です。

ですが、今は　この１団体のみ　行っています。

１日かけて、行います。

 

ところが、事前に　いろいろと　聞かされていまして・・・

今年の受講者には　妙な受講者が　いて、　とても　講師に対して失礼な態度だったり、

失礼な　意見を言ったりするらしいと　他の講師から　聞かされていたのです。

まいったもんだと　思いながら　会場入り。　すると　その団体の長からも、

「今年の受講者は、態度がわるくてですね。講師に失礼のないようにとは、伝えているのですが・・・」

即答します。

「受けさせなきゃいいじゃないですか。」

シーン・・・　ま、そうもいかないのかな。

 

そして、講義が始まります。

愛をもって　伝えます。　「受けたくない人は、出て行っていただいて良いですから。」

まだまだ、続きます。　

「和多志はね、本氣で福祉や介護の世界を　より良いものにしたいと思って、講師活動をしているんです。

　初任者研修は、この団体だけなのです。本氣で　届けます。本氣で受け取れない方は、出て行ってください。

　出席扱いにしますから。」

シーン・・・　本当に　帰っちゃうかな・・・　おっ、皆残ってる。

 

これからは、いつも通りの　全力愛です。

福祉・介護の　真実を語り、現実を伝えます。

皆様、大きくうなづいてくださいます。　やっていると　氣づくのですが、おそらく・・・

この方が、いろいろと言っちゃったり、やっちゃったりする方なのかなあという受講者を　見つけます。

なんだか　ふざけて受けているようにも見えるし、ちょいと　講師をなめているような態度が見えたり。

ああ、これは講師によっては　イラッとするかもなあ、と思いました。

それでも　和多志の愛は　変わらず　全力です。　すると・・・

 

ところが　ところが、　この受講者が　もしかしたら　一番　熱い介護職員かもしれないというほど、

とても　ステキな感性と　熱意を　持ち合わせているのです。　こういう方は、独立する傾向が　強いんですよ。

利用者のことを　大切に考えているし、　トップリーダー次第で　組織が変わることも　わかっているし、

きっと　とても　頭の回転が速くて　よくわかっちゃう方なんだろうなあと。

 

結果、笑いあり、　深い学びありの　すばらしい時間に成ります。

帰り際のトイレの中で、その受講者の方に出逢います。　心から　感謝を　伝えました。

その方のおかげで　本当に　講義が　盛り上がったのです。　すると、その方からも　感謝の言葉を　頂きます。

素直に　感動を　頂きました。

 

帰り道、コンビニに置いてあって　少し立ち読みした　尾木ママの書いた　本を　思い出しました。

「教師はね、生徒から感動を頂く仕事なの。どれだけ、感動をつくりだすかなのよ。」

 

本当だな。あれだけ、緊張して　今日の講義は　どうなるんだろうかと　思っていたのに、今は・・・

感謝と感動に　あふれている・・・

 

不思議な　一日です。

 

ご縁に　感謝です。