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ブログスムタ

演劇だの映像だの猫だの犬だのなんでもいくぜ!

感想(役者編):青龍の碧

2017-06-25 07:54:39 | 歪んだ批評
あらすじ:今より百数十年後の未来、人類は驚異の生体「S(えす)」に存続を脅かされていた。(声:千葉繁で読んでね)。

未来、架空の世界を描かれた作品はたまに拝見する。本作品もおそらく、不幸な結果を迎えたのちの再構築された日本の姿だ。
この類の作品は「すべて作り上げなければならない」という問題を抱える。世界、洋服、食べ物、通貨、武器、などなど。
架空の世界は都合が良い反面、すべてが観客を納得させる必要があり...おっと、なんか感想の趣旨が違う。

女優「浦部紗加」を観に行ったのでした、女優さんについて書きましょう。

まず、見てくれが良いです。ここは間違いない。

衣装も良いと思います。和服とスカートのコンビネーションですが、良い。架空の世界を作ると衣装はダボダボなものになりがちなんですが、タイトじゃないといけない、ここも良い。髪型もいつもよりちゃんとしていた気がします。
若干、和服の合わせが逆じゃないか?とか、弓はそうやって持つと撃つ時顔切るぞ!とか思いましたが、まあ、そこも許容範囲じゃないでしょうか(こだわる必要もないけど、突っ込みたい人が目を輝かせて突っ込む所でもある気がします、本人も弓道やってたきがするし)。
※合わせはあってました。修正:2017.6.27

演技に関して。

時折、とても良い表情が出ます。時折。ここをもっと出して欲しいと感じました。
どなたかがツイッターで「立ち姿が美しい」と書かれていました。個人的にはあんまりそうも思わなかったのですが、まあ、そう感じられる方も多いかもしれません。そこも良いポイントなのでは、と思います。

まあ、褒めてばかりいると「生温いな」と思われるので、悪い部分も書きますが、意図した表情が場面に合っていないことが稀にありました。これは女優さんの問題か、演出の問題かわかりませんが、表情をきちんと場面に合わせればもっと良くなる!と感じました。

う〜ん、演出かなあ? 若干アニメチックな表現方法な気がするなあ。
僕も以前映画で「驚きすぎて、理解できない、と笑顔を作ってください」と言われたことがありました。

アニメは表現を濃縮した上で、アニメに適した形で表現されます。これをもう一度リアルに持ってくるのは、意図したことがわかりやすい反面、何か不必要で大事なものが抜け落ちてしまう気がします。

というかアニメはアニメの作り手が作り上げたものである事を尊重しなければいけないかもしれないですね。彼らの判断でうまく省いてるかもしれませんね。

2017.6.27 追記
シェークスピアなんかを勉強されると良いでしょう。一つのセリフの中で感情がコロコロ変わる。あれができればきっと、怒りの中に笑顔を、喜びの中に哀しみを表現できるかもしれません。思いつきですが。

で。例え演出家の指示でも実行するのは役者で、その結果を観客からフィードバックされるのも役者です。
難しいでしょうが、昇華させる手段を模索して欲しいですね。
(今回は私、客だから偉そうに言わせていただいております、良いね言いたい放題って。)

本作品は舞台の作りが面白く、楽しませたい!という思いにあふれていた気がします。俺が描きたいのは「こういう世界だ!」という。こういう思いがもっと色々な演劇を生み出してゆき、演劇界が発展することを望みます。

で、今回の舞台は…ああ、女優さんの感想ですよね、わかってますよ、はいはい。おしまい。


2017.6.27 追記

「とても良い役をいただいた」と喜んでいたのを思い出しました。望んだ役がやれることはそうそうないでしょう、良かったですね、と思いますが...難しそうですね。綺麗で、難が無く、歪み歪みもない、それは白い器に水をはり、中に豆腐を入れた状態を、鉛筆一本で描きなさいと言われたようなもので、相当な技術が必要となる気がします。
今後は良い役をもらうのでは無く、良い役に仕上げられる役者さんになって欲しいです。

【感想】我的特工爺爺 The Bodyguard(おじいちゃんはデブゴン)

2017-05-28 12:07:30 | 歪んだ批評
【感想】我的特工爺爺 The Bodyguard(おじいちゃんはデブゴン)

20年前の香港映画にドローン撮影を加えただけの出来上がりに見える、そんな映画。香港映画を漁るように観ていた僕にはとても懐かしい作りの映画だった。

昔「God of Gamblers 賭神」という映画があった。記憶を失った天才的ギャンブラーが活躍する映画で、主人公はチョコレートを無性に食べる。この映画ではアイスが出てくる。意識はしていないのだろうけど、色々な部分が僕の中で昔の香港映画そのままだった(※本作は中国・香港合作)。

僕の大好きな映画にケチを付けまくるブログなら、「なぜ隣人はボケてデブな主人公に好意を寄せるのか」と辛辣に書くだろう。

映画中に留守電に別れを吹き込んだり、唐突に隣人に生い立ちを語り始めるシーンも恐らく香港映画独特の作りだと思うが(その片鱗は少林サッカーでも観られるが)、僕には意味が理解できなかった。
他にも映像で見てわかるショットにもナレーションが追加されており、例えば窓が開いているショットも、なぜ窓が開いているかをナレーターが語ってしまう。
いらんわそれ、みたいな。

でも、多分みんなで好意的に解釈しながら楽しんでいた。

映画にツッコミを入れるおじさんや、前のめりになってスクリーンに食いついて観ている人。観劇後に「俺うるっときちゃったよ」とか言っている人たち(そうか?)

映画、ゲーム、テレビ。

昨今は何か間違ってるんじゃないか?

若い人たちが、若い人たち同士hで会話できるものが作れてないんじゃないかな?

おじさんたちはおじさんたちの過ぎた時代の中で、それなりに楽しんでるんだよ、頑張れ。

【感想】ワイルド・スピード ICE BREAK

2017-05-01 07:40:46 | 歪んだ批評
楽しかったです。この映画はクルマが全てなので、クルマが走ってりゃ文句ないっす。

話しは途中「?」となる事が多くて、それが過去シリーズからの引っ張りネタか、後々展開する話しか分からず、「まあいいか」と放ったらかしにして見てましたが、なんだかんだで後々分かるといえば分かるのでした。

日本映画と随分違いますね。アメリカ映画はレース中、クルマが多く映りますが、日本映画は人物の顔が多く映る気がします。

この辺なんでしょうね、感覚の違い。

あと、人物同士の戦いね。

ブルースリーが段違いのアクションを見せてから何十年経ったか知りませんが、世界は未だにアレを超えられませんね。みんなが頑張ってもブルースリーがいないとそれ以上のものは観られないのか…と。

でもワイルドスピードのアクションは迫力ありました。スゲーと思いました。ありゃBlu-ray買って観たいなあ。

こうしてみると、脚本なんてあまり大事じゃないなーとツクヅク思います。

感動ってさ、心が動くことであって泣くことではないと思ってます。スゲー楽しかった!も感動だよね。


少林サッカー

2016-07-02 15:14:43 | 歪んだ批評
少林サッカーを久々に観た。僕がこの作品で大好きなのは「少林拳を広める為の苦悩が描かれている」ことだ。
少林を学んだが、実社会では何の役にも立たず、底辺の生活を送る事に成った主人公達。

主人公は少林の為に人生を棒に振った兄弟子、弟弟子にもう一度少林をやらせようとする。
「冗談じゃない! 今の底辺の生活は少林のせいじゃないか!」

じっくりと観る。主人公はきれいごとをいう。嫌な仕事をしている人に「何の為の人生だ」と。

この物語りの主人公を自分に置き換え、サッカーを演劇に置き換える。

S「なんとか演劇をしたい。もう一度やろうよ」
A「冗談じゃない。演劇で食って行けるか!」
B「むりだよ、賞をとったのなんて遥か昔の話しだよ」

断ったものの、演劇を忘れられず、集まる仲間達。
演劇を打つ
第七秘密基地
本多劇場
帝国劇場
おしまい。

歪んだ映画批評:デッドプール

2016-06-05 09:56:50 | 歪んだ批評
アクションが好き! この映画はタイミングや魅せ方が非常に僕好みで、「ハリウッドアクションがはじまると眠く成る」僕もぱっちり起きていられました。
ギャグは…字幕で観たからかちょっとうまく笑えなかったんだけどまあ、いいかなと。

で、問題はこの作品のウリ「下品さ」

先日ある演劇を観た。下品だった(笑)。がしかし。それを大喜びするお客様が多く、大笑いと成っていた。
客が望むなら、俺が大間違いだなあ…なんて呆然とし、これは学ばなければ…なんて思いもありまして。

まず、映像的な下品さ。ストリップ(?)の店内を映すが、きちんとヌ.ード。まあ、これは雰囲気だから良いと思う。

それから…冒頭の変態SE.X。ちっと引いてしまうが頑張って130人の客のうちのひとりとして、頑張って観る。
これは…あれなんだけどさ。この手の映像は残念な事に、日本のその手のビデオに敵わないと思う。ただ、これがあったからこそ、後半の主人公の苦悩がある訳で。それなりにあって良かったパートだとも思えなくもなかったけど、他の手段でもよかったような…いや。

さて、問題は、下品な台詞回し。ここが笑えないとこの映画の半分以上を損していることになるのだけれど…。

例えば「おしゃぶり」という言葉が頻繁に登場する。英語では blo.w job だ。

これが、それっぽいフリもなく登場する。仮にアメリカンドックをセクシーな女性が食べるシーンで出るのであれば、それなりにまあ、なんて思わなくもないんだけど、ポコポコとこの単語が飛び出してくる。

小学生が「うんこ」と叫んでいる様な。いや、或は僕が関連を見いだせなかっただけか?
ちょっとなんかこう、まだまだ学ぶ必要がありますな。。