ブログスムタ

演劇だの映像だの猫だの犬だのなんでもいくぜ!

最高の朗読を観ました。

2018-11-21 19:18:39 | 公演打とうぜ
通勤電車に子供と母親が乗ってきました。子供は僕の隣に座り、iPad の電源を入れると、そこには家なき子の電子絵本が表示されました。

母親は立ったまま、家なき子を子供に読み聞かせました。僕はその隣で、一緒に聞いていました。


素晴らしいのです。


そこには「演技を見せたい」という欲は無く、ただただ子供が喜ぶ為だけに演じられた作品がありました。

子供に分かるよう説明も交え、登場人物になり、周りに迷惑にならない様そっと優しく読み上げられる絵本。とても素晴らしい体験でした。

朗読、絵劇はインタラクティブであっても良くて、それはただただお客様が喜ぶために、それだけのために。


ちょっと前に、金を得るために演劇を打ちたいと思いました。そうなると演劇も商売ですから、お客様に喜んていただかなければならず、行き着くところは社会貢献になるのだと思いました。

スポンサーの売り上げを後押しするとか、知名度を上げるとか、何かしら役に立たなければお金は頂けませんものね多分。

何が欲しいのだろう、その究極の答えが母親の朗読にありました。

「演劇を観て欲しい! 頑張ってます!」というのはなんか、その通りではあるけど、その答えは20点くらいかな、と思いました。

感想:人魚の眠る家

2018-11-18 22:42:50 | 歪んだ批評
とても素晴らしい出来の映画でした。
涙が止まらず、要所要所で恐ろしくもあり、美しく。辛く。

同じ事柄が、人によってこんなにも受け止め方が違い、こんなにも簡単にひっくり返ってしまうのか、という恐ろしさ。
とてもとても、見応えのある映画でした。


昔の話ですが、私はハムスターを飼っていました。

ハムスターは、最後に目が飛び出そうになる程膨らみ、魂を吐き出して命を終えました。

私がハムスターを埋めなければと思っていた時、「このまま飾っておくことはできないか?」と言われました。

死んでもその姿は寝ているかの様でしたが、その言葉には非常に驚いた覚えがあります。
そしてこの時、僕は 「もしかしたら毛皮はそのまま残りつづけ、その姿が保たれるかも?」 と一瞬躊躇したのです。
1分もない時間でしたが、本当に悩みました。

しかし、きっと酷い状態になる。酷い状態になってきた時に、果たして「やはり埋葬しよう」と言えないのではないか。


映画を観て、色々な角度から、色々な立場で涙が出ました。
素晴らしい映画だし、色々な方が良い映画だ、とネットで見るたびに「そうだろうそうだろう」と思います。

ちょっとわがままを言わせていただければ…僕はポップコーンを食べながら馬鹿笑いできる映画をそろそろ観たいなあ、とも思いました。
崇め奉っている監督が褒められるのはとても嬉しいんだけどね。

歌舞伎に負けたくない。

2018-11-10 14:07:21 | エキストラ
歌舞伎のテレビを見ていた。

やりたい放題で、セットはきちんと組んであるし、雪は降るし、船が走るし、人切ると血が出るし、首をはねると首のない体がトコトコ歩くし、
落とされた首が目を開くし、もう、やりたい放題でな〜〜〜〜〜んの縛りもないはずの小劇場演劇がおもいっきり負けている。
特にくだらなさで歌舞伎に負けたら、これはもう、なにひとついいところがないじゃないか!

と思いました。頑張る。

脚本クルクル

2018-11-08 07:32:44 | 演劇研究所
劇作家とは何か、辞書を引く。
劇の為の脚本を書く人とのこと。

脚本とは何か、辞書を引く。
シナリオ、とも言うとのこと。

シナリオとは、辞書を引く。クルクルクルクルクルクルクルクル。

この辞書の中では台本でも台帳でもシナリオでもなく、脚本、としてくくっているみたいだ。

歌舞伎では台帳というのか。根本(ねほん)とも言うらしい。

面白いね、クルクルクルクル。
これで1シーン書けるわ。いや、それこそコントか。

才能が欲しい。

2018-11-04 23:26:23 | 公演打とうぜ
俺の演劇、どうなのかなあ、つまんないのかなあ。

ずっと悩んでおります。

そもそも演劇でなにしたいのよ、という辺りから悩んでます。コントで終わってるのかなあ、と。

考えてみると、セリフ回しは楽しいと思うのですが、こう、カタルシスがないというか。
物語の最初から最後まで貫き増大してゆく何かがないというか。減ってゆくものもないというか。

書いてないで役者やりなよ、なんてことも言われました。

やだよあんな大変なこと! とてもじゃないけどできないよ! あれはすごい人がやるものだよ!

そう思いながら、夜は更けてゆくのでした。おやすみなさい。