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月の裏側

世界はキラキラおもちゃ箱・読者の広場。まずは規則をごらん下さい。

ハチ

2016-12-05 06:14:56 | 動物図鑑


昆虫の存在というものは、神の創造の深遠さを知る上で大きな道標となる。

想像してみなさい。一個のハチの巣の中にいる、何百というハチの、一匹一匹の中に、違う魂があるということを。

それは真実なのである。

あの小さな一匹のハチの中には、はてない時間を生きていくうちに、天使になる可能性のある存在が確かにいるのである。それが一つの巣の中にあまりにもたくさんいる。

神は、人間の霊魂を、人間の霊魂として、最初から作られたわけではない。自己存在というものの始まりは、実に最も簡単な仕組みなのだ。ほんの小さなひねりから、すべてが生まれていくのである。

あなたがたも、かつては、一匹のハチの魂のように、とても簡単な魂だったのだ。






ミノタウロス

2016-12-01 06:00:04 | 動物図鑑


牛頭人身の怪物。

これは人類の男の性欲の獣化した姿である。
自分の性欲を満たすためにあらゆる乱行を働く。
男は惨殺し、女は凌辱し、いらなくなったら捨てる。

人間はこれを迷宮に押し込め、定期的にいけにえを捧げてご機嫌をとっていたが、ある英雄の手で殺された。

それは男が英雄化するためには、性欲を制御しなくてはならないという隠喩であろう。

自分の性欲を肯定し、馬鹿な方法でこまごまと自分の性欲を満たしてごまかすよりは、正々堂々と戦ってみろということなのである。






ニワトリ

2016-11-27 06:13:39 | 動物図鑑


これも食肉用、採卵用として、古くから家畜化されてきた。人類に尽くしてきた動物の代表である。

だが人間は養鶏などというむごい仕事をして、鶏を酷使しすぎてしまったので、鶏の霊魂がそれを痛く感じすぎてしまい、鶏はもうこれ以上奉仕したくないという決意を見せている。

動物の霊魂も、いつまでも石のように変わらないものではない。人間が馬鹿なことをし続けていると、感性が生じ、二度とは嫌だという拒否反応を示すようになるのである。

その情動を無視して人間が酷使すれば、それは人間の罪になるのである。

人間はもう、鶏を酷使してはならない。その肉も卵もとってはならない。






ウサギ

2016-11-23 06:01:37 | 動物図鑑


食用、愛玩用として、古くから人間に飼育されてきた。

やわらかな毛皮や愛らしい目、長い耳などを愛されてかわいがられている。

だがその霊魂はまだ非常に幼く、生まれることや死ぬことなども、あまりよくわかってはいない。

ただ、怖いということはわかっていて、いつも小さなことにおびえて物陰に逃げる傾向がある。愛することはよいが、猫や犬のように高い情感を得られることは少ない。

ただ愛を注ぐことだけを目的に飼うがよい。

食用としても、それほど問題にはならない。






フクロウ

2016-11-19 06:24:21 | 動物図鑑


鳥類としては段階の高い霊魂である。そのゆえにか、知恵の女神アテナの象徴とされる。

獲物を殺すことも、子供に食べ物を与えることも、自分でやっている。これは特筆するべきことである。

なぜなら動物というものには、まだ満足な自己活動ができず、ほとんどの自己活動を他の高位の存在にやってもらっているものが多いからだ。

まだ殺すことができない魂は、ほかの存在に殺してもらっているのである。

自己存在の進化の道を学ぶ上で、かなり目立つ道標となってくれる存在である。






ウマ

2016-11-15 06:23:50 | 動物図鑑


蹄のある美しい動物である。性質が穏やかであることと、すぐれた体躯と肉体能力を持っていることから、古くに人間によって家畜化された。

愛玩用、乗用、農耕用として人類に尽くしてきた。その姿は人類の創造に匹敵するほど完成度が高く、愛されている。

霊魂の段階は、犬と同程度である。人間を愛し、己を抑えて尽くすことを目的として生きている。愛すること以外に求めるものはない。

食肉用ともされるが、それはよいことではない。このように高い愛を持つ動物は、食べてはならない。







グリフォン

2016-11-11 06:07:20 | 動物図鑑


上半身は鷲、下半身は獅子という動物。翼は美しく、黄金色をしている。

鷲は鳥の王であり、獅子は獣の王であることから、王家の象徴として使われる。

仕事は天上の神々の車を引くことであると言われる。

同じ車を引くものとして、馬を敵視しているが、雌馬と交配して子をなしたこともあるという。

優位性と傲慢の象徴であり、主張、伸長、成長という、自己存在の陽の活動の象徴である。







ネコ

2016-11-07 07:10:12 | 動物図鑑


害獣であるネズミを駆逐するために、ヤマネコが家畜化されたものだという。

女性的な柔らかく美しい姿を愛され、現代ではブームともなっている。

犬のように完全には人間になじまず、気まぐれに傲慢にふるまっているように見えることが、人間の愛をかきたてる。そのような猫を愛することを、人間は自分のエゴを許すことの言い訳に使う。

その霊魂の段階は、犬と人間の中間くらいにあり、すぐれた感性を示す。

人間を愛しているが、反面冷たく見ている。

人間のそばにいて、孤独を愛することを示し、自己存在の独自性を強調することを目的として生きている。






イヌ

2016-11-03 06:22:44 | 動物図鑑


人間によって最も古く家畜化された動物と言われる。太古の太古から、人間の友として生きてきた。

その源流は狼よりもジャッカルに近いと言われる。

人間に深く愛され、用途によって多数の品種がある。猫のような小型のものから、仔馬のような大型のものまで、体形の幅が大きいのが特徴である。

その霊魂の段階は、人間より若干高く、見返りなど何も求めず、ただ愛するためだけに愛することを目的として生きている。

だがその愛に対して、人間は対等の愛を示すことはできていない。犬のように扱う、という言葉は、獣だからむごいことをしても別に構わないという意味が含まれている。






ユニコーン

2016-10-30 09:15:50 | 動物図鑑

ギリシャ語でモノケロスともいう。蹄のある馬のような姿をしていて、額に美しい一本の角がある。毛皮は雪のように白い。

人間の美しい処女が好きで、獰猛で人を傷つけることもあるが、処女の膝に抱かれるとおとなしくなるという。

角には解毒作用があると言われる。

非情に高慢な動物とも言われ、ノアの箱舟に乗るとき、乱暴にふるまってノアに逆らったので、箱舟に乗ることができず、ユニコーンが今いないのはそのせいだともいう。

処女を餌にして捕まえることはできるが、飼いならすことは不可能で、そんなことをしようとすればすぐに死んでしまうという。

自己存在の唯一性の隠喩としてもつかわれる。