渋谷表参道 嵐酔水墨画書道教室~一期一会の墨交流~ Ransui's Sumi Art class

書と中国水墨画を学ぶ 心の模様を墨に託してみませんか。初級から上級まで 一緒に筆を持って楽しみませんか?!

山頭火句集から お月さまとお地蔵様

2010年10月10日 | 日記
自由詩人 放浪の旅を重ねながら人生と語らった詩人 山頭火の名句をお休み前に書画とともに。

 お月様が お地蔵様に お寒くなりました。  

        
                     種田 山頭火


お地蔵様はいつ時もほがらかに笑っていながら静かに私を見つめてくださいます。
お地蔵様の前でふと見上げたお地蔵様の顔 お姿に山頭火はきっとうっすらと月の光を浴びて
輝いているお地蔵様を見たのでしょうかね。 誰に分け隔てなく笑っていてくださるお地蔵様のご慈悲。

山頭火にとって放浪 そして旅 自由を求めて人生を句とともに歩んだ心がこういう感性の高い名句を今に伝えているのでしょう。

愛することは生きること。お地蔵さまは月の慈悲の光を浴びて私たち人間の悲しみや悩みを感じてくれておられます。
もの言われないお地蔵様でも目は澄んでいて月を灯りを静かに感じ自然と一体になる。そこに山頭火は生かされ石仏の
冷たいお地蔵様を見たときに温かいほっとしたお姿を感じていたのでしょう。

まさに山頭火らしい名句 何度も読み返すとお月様もなにやらお地蔵様に静かに語りかけているかのようなそんな気さえいたします。


山頭火の名句は何度読んでも意味が深くいろいろ考えさせられるものばかりです。

秋の夜長に一句 噛み締めながら読んでいますと心が山頭火とつながるようでとても気持ちがいい。


ではみなさん 今一句。

お月様が お地蔵様に お寒くなりました。   種田 山頭火

 
穏やかにおやすみなさい。

私の書画作品を名句とともにいろいろこれからお届けできたら私の本望です。
        


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