亮のブログ

もと電電公社退職退職の老人です。スポーツ、社会問題など気のむいた記事を自由に載せます。

ガン再発に備えて

2008-06-21 11:15:55 | Weblog
月に一度の検診


 私の病名は「下咽頭腫瘍」という。簡単に言うとノドの部分がガンに犯されているのである。あまり咳きが出るので耳鼻咽喉科の医者に診てもらったのが始まりで、昨年9月24日、鈴鹿中央総合病院から愛知ガンセンターへと転院し、今年(平成20年)1月9日に完治してガンセンターを退院した。

 しかしガンという病気はナカナカ厄介な病で、何時再発するか分からない危険性がある。従って、その後も地元の鈴鹿中央病院で月に一度、愛知ガンセンターで4ヶ月に一度の検診を受けることとなっていた。昨日の二十日が鈴鹿での検診日であったが、検診の結果は非常に良好で「目下のところは何の心配もない」という判定だった。

 この判定に私の気持ちは非常に安定した。「もう暫く生きられるのだ」と有難かった。と言うのは現在家内は一ヶ月ほど前に交通事故で股関節を骨折し、金属の人工骨を右足に入れて、先週災害認定が決まり障害者4級の手帳を貰ったばかりである。そのため、食事の準備から後片付け、買出し、掃除、洗濯、ゴミを捨てることと、あらゆる仕事が降り掛かってきたのである。

 幸い同じ敷地内の隣家に息子が家を建て住んで居るので、何かというと息子や嫁の世話になっていたが、息子には勤務がある嫁も週に4日ほどアルバイトに行っているので、原則として私の双肩に仕事が掛かってくる。そんな訳で、この際、不用品の整理もせねばと思い。あらゆる不用品を大鉈を振るって捨てたり、人にあげたりした。

 後、残っているのは嫁いだ娘が置いていった和箪笥と、中にぎっしり入っている和服の処分である。娘に送ると言うと、「家が狭くて置き場がないので適当に処分してくれ」と面倒そうに言う。私にしては当時これ等の物を買うため会社の金を借りて入手した品物だから愛着がある。また、箪笥も和服も今現在でも立派なもので、簡単に処分など出来ない。

 仕方がないので知人に上げることとし、その方の都合がつくまで箪笥と着物を預かることとした。ただし、着物の管理は先方負担とし、私は防虫剤を取り替えることも虫干しも一切しない条件である。ガンの再発する危険性があるので、再発するまでに出来る限りのことをしておくつもりである。この措置は家内と相談して決めたもので、家内も箪笥や着物に愛着があるので喜んでいた。

 ガンが再発して、こうした仕事が出来なくなる前に手を打っておいたのである。私は何のため苦労して娘に尽くしたのか、考えてみると馬鹿らしい生き方をしたものだとつくづく思う。娘の品物はそのうちに纏めて送ってやるつもりである。娘にはえらい目にあったが、隣家に住む息子も嫁も二人の孫も良くしてくれるので感謝している。