亮のブログ

もと電電公社退職退職の老人です。スポーツ、社会問題など気のむいた記事を自由に載せます。

上田桃子優勝す

2008-06-15 20:22:06 | Weblog
上田苦闘の優勝
 



 上田桃子の優勝は悪戦苦闘の成果であった。アメリカ・ツアーで鍛えた技量は以前より確実に向上していると信じていたが、一昨年前の賞金女王である大山志保の敢闘に最後の18番コースまで苦しんだ。

 17番ホールで対スコアーと並んだ両者は18番の最終ホールに向かった。最終の18番ホールのティーショットで、上田はフェアウェーに快心のドライバーを放った。 これに対し大山のショットは僅かにフェアウェーを外れたラフに打ち込まれた。勝敗は誰の目にも歴然として見えた。

 ところが、必死の大山は見事にグリーンにパーオンした。このあたりは流石に一昨年の賞金女王の貫禄といえる。これに対し有利なフェアーウエーから放った上田の二打目は、僅かであったがクリーンを外した。勝利の女神は九分九厘大山の頭上に微笑んだように見えた。

 しかし、しかしである。この土壇場で昨年の賞金女王であった上田は、アイアンで見事な寄せを見せ、ピンそば30センチばかりにつけた。パーを狙う大山はほぼ1メータ近い距離があり、プレーオフは更に続くと見えたが、大山パターはカップの淵に蹴られパーを逃した。

 ここで新旧の賞金女王の優劣は明らかになった。いくら上田が優勝を目前として舞い上がり、平素の精神力を失っていたと仮定しても、この僅かな距離のパターを外すことはない、彼女は確実にパーを拾い、優勝の女神は最終的に上田桃子の頭上に微笑んだのである。
 上田桃子おめでとう、私も心から祝福するよ。