渋谷 洋介/花冠同人

渋谷洋介の俳句ブログ

梅もどき10/31

2008-10-31 16:30:11 | Weblog
<御殿場秩父宮記念公園>
梅もどき水琴窟に耳澄まし
葉鶏頭並ぶ姿の猛々し
薄紅葉遥かに富士を拝しけり
丹精の形いろいろ菊花展
懸崖に亡き兄偲ぶ菊花展
時鳥草彩様様に咲き競い
秋天に富士の頂き拝しけり
野鶏頭手を差し伸べる老夫婦

花冠創刊号投句

2008-10-28 10:54:33 | Weblog
青空のかくも深きや鳥渡る
茶の花の蕊清々し乳搾り
茅葺きの屋根白々と後の月
ざわざわと紅の萩さわさわと白の萩
あちこちに子らの喚声栗林
朝顔の藍咲き上り白雲へ
黍の穂の揃い青空遠くなり

釣舟草10/18

2008-10-18 10:17:53 | Weblog
<四季の森公園吟行句>
倒木の洞に顔出す赤のまま
池の面に影投げかけて柳散る
葦原の命の水の時刻み
群れ咲きてそよとゆるるや柚香菊
池端に一本残る彼岸花
背のリュック少し揺れをり釣舟草
木漏れ日やまだ彩見せぬ山紅葉

十三夜10/13

2008-10-13 14:05:18 | Weblog
<十三夜句会投句>
ざわざわと紅の萩さわさわと白の萩
赤い実と葉の触れ合って花みずき
白雲を横切る飛機の灯十三夜