紫陽花6/30

両岸の紫陽花の青どこまでも
老犬の目覚めは早し夏の朝
孫と掘るじゃが芋畠牛の声

老犬の眠りは浅し夏の朝（推敲句）

花木槿6/29

花木槿家庭菜園華やかに
公園の緑の風を窓に入れ
芋掘りの孫の収獲肉ジャガに

日々草6/28

日々草植えて一日の終わりとし
澄みわたる青空眩し五月晴れ
庭手入れ終日老犬つながれて

実梅6/26

見上げれば採れぬ実梅の色ずきて
孫二人笑顔揃えて梅雨晴れ間
どの家も庭の紫陽花瑞々し

透かし百合6/25

透かし百合花咲き尽くし零れけり
三粒ほど色付き初めぬミニトマト

若竹6/23

競い立つ若竹縁を突き抜ける
水色の空紫陽花の水色に
蔦茂る教会のクルス見え隠れ

くちなしの花6/22

深曇り花くちなしの香の零れ
道沿いの花壇華やぐ花菖蒲
雲厚く真紅のカンナ際立てり（原句）

雲厚く真紅のカンナ際立たす（正子先生添削）

胡瓜6/21

蔓の先空を探りて胡瓜伸び
愛犬の一声高く夏の朝
父の日はエビスビールと枝豆

胡瓜の蔓空を探りて奔放に（推敲句）

五月晴れ6/19

五月晴れ夫はパスポート更新に
ミニトマト青い実二列縦隊に
菖蒲園花に包まれ立ち尽す

額の花6/17

姉老いぬ尋ねし館額の花
姉卒寿我も老いしか額の花
枇杷の実の色ずき初めて顕れり