冬紅葉11/30

空狭め欅黄葉の続く道
大木戸門入れば御苑の冬紅葉
十字架の空金色に冬黄葉

小春日11/26

＜水煙フェスティバル投稿句＞
巡り合う小春日の丘文学館
海臨む外人墓地や冬のバラ
潮風に銀杏黄葉の色深む
御仏の眼やさしき花八手
庭清め白衣の僧の清々し
立子の碑しずまりてをり石蕗の花
小春日や栗鼠駆け上る大公孫樹（推敲句）

散り紅葉11/21

せせらぎに鐘の音沈め散る紅葉
甲斐駒は青春の夢雪化粧
山裾は紅葉の化粧八ヶ岳

青春の夢の甲斐駒雪化粧（推敲句11/23)

散紅葉11/17

冬めきぬ友より届くカレンダー
寝過ごして障子明りの目覚めかな
吹く風に川面彩る散紅葉

散る紅葉11/15

散る紅葉開く句帳に舞い落ちる
朝日差す桜紅葉の燃え立ちぬ
白銀の秀麗富士を仰ぎ見る

小六月11/13

掌に余る大王松の落葉かな
パスポート更新十年石蕗の花
写経する筆に日の差す小六月

大菊11/10

＜新宿御苑菊花壇展＞
一人来て独り楽しむ菊花展
車椅子連なり愛でる菊花壇
大菊や高層ビルを借景す

柿落葉11/8

ひっそりと無人販売柿落葉
我が影の長く沿い来て冬に入る
瘠せ尾根の残る里山烏瓜

七五三11/6

幸せは親子の笑顔千歳飴
袴着の孫の凛々しく育ちけり
初孫の少しはにかむ七五三
菜園のいろとりどりの小菊かな
山茶花の無垢なる白と出会う朝

栃黄葉11/3

新美術館秋満喫の美術展
からからと風に追われて栃黄葉
公園の桜紅葉の散り急ぎ

日展が今年から六本木の国立新美術館で開催された。