冬12/30 2006-12-30 10:57:45 | Weblog 冬日差し大観覧車に人け無く 冬天にひとはけ雲の白眩し ベイブリッジワイヤー撓む冬の潮 寒暁や桜並木のシルエット <推敲句> 十二月八日の記憶耳にあり リハビリの支える背に冬日さし
冬の雷12/28 2006-12-28 16:32:09 | Weblog 北の窓激しく叩き冬の雷 命散る如く木の葉の降り続き 国道の欅大樹の木の葉かな 餅負いて踏み出す一歩シクラメン 力餅孫の一歩や年の市 <餅負い> 満一年の誕生日に、餅を背負わせる行事。一升餅を背負わせます。 力餅、立ち餅ともゆう。
冬至12/24 2006-12-24 10:31:34 | Weblog ゆったりと香り楽しむ柚子湯かな ゆったりと手足伸ばして冬至の湯 一句添え賀状早々書き終えぬ 書き終えてほっと一服年賀状 クリスマス孫と過ごしてはや四年
銀杏散る12/22 2006-12-22 10:30:24 | Weblog 白樺の幹白々と冬ざるる 銀杏散る仔牛の瞳黒々と 黄落の雑木林に佇みぬ 桜草蕾の紅にそっと触れ <高尾山2句> 奥の院いろは紅葉に塗れけり 冬の滝白装束の行者打つ
ポインセチア12/20 2006-12-20 14:02:03 | Weblog 孫の声弾みし居間にポインセチア 逝きし人指折り数え冬オリオン 冬落暉飛行機雲の茜色 冬天を銀翼の裁つ基地目指し 伊豆の海潮の温みやアロエ咲く 水仙の葉のすくすくと日差しうけ
冬座敷12/17 2006-12-17 18:34:54 | Weblog <12/17東京オフ句会投句> お泊りの嬰と目の合う冬座敷 裏庭を優しくともす実万両 萩刈られ根元黒土こんもりと 莢豌豆蔓すくすくとみどりなり 姿よし色艶もよき蜜柑剥き 十二月八日微かに耳の記憶あり
高尾山吟行12/6 2006-12-06 14:58:23 | Weblog 瀬の音にいろはもみじの散り急ぎ 冬の滝行者の纏う白装束 山頂は人の犇めき紅葉刈 吊り橋の揺れる音さへ冬めきぬ 薬師堂いろはもみじと朱を競い 胸突きの参道覆う楓かな