渋谷 洋介/花冠同人

渋谷洋介の俳句ブログ

大晦日12/31

2006-12-31 17:47:11 | Weblog
玄関を洗い清めて大晦日
水仙をたっぷり生けて大晦日
屈まれば福寿草の蕾に触れ

良いお年を

冬12/30

2006-12-30 10:57:45 | Weblog
冬日差し大観覧車に人け無く
冬天にひとはけ雲の白眩し
ベイブリッジワイヤー撓む冬の潮
寒暁や桜並木のシルエット
<推敲句>
十二月八日の記憶耳にあり
リハビリの支える背に冬日さし

冬の雷12/28

2006-12-28 16:32:09 | Weblog
北の窓激しく叩き冬の雷
命散る如く木の葉の降り続き
国道の欅大樹の木の葉かな

餅負いて踏み出す一歩シクラメン
力餅孫の一歩や年の市

<餅負い>
満一年の誕生日に、餅を背負わせる行事。一升餅を背負わせます。
力餅、立ち餅ともゆう。


冬至12/24

2006-12-24 10:31:34 | Weblog
ゆったりと香り楽しむ柚子湯かな
ゆったりと手足伸ばして冬至の湯
一句添え賀状早々書き終えぬ
書き終えてほっと一服年賀状
クリスマス孫と過ごしてはや四年

冬座敷12/17

2006-12-17 18:34:54 | Weblog
<12/17東京オフ句会投句>

お泊りの嬰と目の合う冬座敷
裏庭を優しくともす実万両
萩刈られ根元黒土こんもりと
莢豌豆蔓すくすくとみどりなり
姿よし色艶もよき蜜柑剥き
十二月八日微かに耳の記憶あり