「お金」から解放されて「本当の自分」の生活へ

お金に振り回される人生はバカバカしいものです。「お金の毒」から抜け出し、右脳的感性中心の本当の自分の生活に戻りましょう。

資本主義という怪獣「お金の毒」①

2010年02月21日 10時40分37秒 | 世界恐慌
マイケル・ムーア監督の『キャピタリズム マネーは踊る』を新宿武蔵野館で見てきました。
狭い映画館でありながら、場内はガラガラの状態です。



米国人特有の笑いを誘う場面が沢山あって、上映中笑っている人もいましたが、全く娯楽映画作品ではなく、米国の傍若無人な銀行を中心としたウォール街への怒りのドキュメンタリー映像作品でした。

米国を実際に動かしているのは大統領や議会ではなく、ウォール街なのだということもよくわかり、もう日本では上映は終了なのですが、ビデオが出たら是非観て頂きたい作品です。多分、TVじゃ番組にのることはないでしょう。巨大マスコミが絶対嫌がる映画ですから。

まず、ビックリしたのは米国の飛行旅客機のパイロットが低賃金(なんと年収200万円ぐらい!)で、MACで店長やってたほうが給料が良いということです。日本ならパイロットといえば、あこがれの華やかで高給取りの職業ですが、米国ではアルバイトしなければ生活がなりたたないほど給料が安いということなんです。嫌気がさして待遇の良いアジアやアラブの航空会社に移籍する優秀なパイロットがどんどん増えているということで、グローバリゼーションがもたらす結果です。米国航空業界を「儲かりさえすればいい。」という強欲怪獣「お金の毒」が暴れまわった結果なのです。

これでは、人件費がこれだけ低くてすむのですから、JALを含め日本の航空会社は米国の航空業界には運賃面では絶対勝てませんね。

主な航空会社のパイロットの給料
  ANA(全日本空輸) 2,114万円
  JAL(日本航空)  1,979万円
  スカイマーク      675万円
  パイロット平均    1,295万円
(上記データはhttp://lifea2.zenken7.com/を引用しました。)

でも、これって恐ろしい話ですよ。大勢の乗客を乗せたパイロットがバイトしなければならないほど、生活苦に喘いでいるというのです。「バイト明けで眠くてしかたないから、ウトウト・・・」なんて、もう米国では絶対飛行機に乗りたくないですね。
(参考…宇宙飛行士の給料は、アメリカの国家公務員の給与体系に基づいて決められ年俸4万ドルから8万2000ドルと以外に安い感じがします。)

これは、究極の資本主義(キャピタリズム)の弊害でしょう。そのうち、米国では飛行機事故が多発するでしょう。また、日本の航空会社でもパイロットの給与は下がっていくでしょう。もう憧れの職業ではなくなり、誰でもできるエレベーターガール的職業となって、実際に飛行機を運転しているのはコンピューターということになるのでしょうか?竹中、小泉路線の自民党がまだ政権を握っていたら日本は加速度的に米国の二の舞いになっていたように思います。

ただ、今の政治状況のままでは、いずれそのような状況に至るでしょう。まだ、マシと言うだけです。
(つづく)


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