IMF債、SDR建てで5年物発行 加盟国・中銀間で売買可能
【ワシントン=大隅隆】国際通貨基金(IMF)は1日の理事会で、債券発行に関する詳細を決めた。債券は合成通貨単位であるSDR(特別引き出し権)建てで、最長で5年債となる。
発行されたIMF債は、IMF加盟国及び中央銀行間で売買可能。すでに中国、ブラジル、ロシアが合計で最大700億ドルを購入すると表明している。IMFによる債券の発行は60年超の同基金の歴史で初めて。
(NIKKEI NET 7/2より)
SDRとは・・・くりっく365のカネツFX-気ままなブログより引用しました。
Special Drawing Rights の略で1969年にIMF(国際通貨基金)が、その加盟国の既存の外貨準備資産を補完するために創出、配分した準備資産のこと。
SDRはIMFへの出資金に比例して加盟国に配分されます。
IMFや一部の国際機関における計算単位として使われており、その価値は主要な国際通貨のバスケット(加重平均)に基づいて決められます。
現在のSDRのバスケットは「0.632米ドル+0.410ユーロ+18.4円+0.0903ポンド」で構成。また、金利はバスケット構成通貨国の市場金利の加重平均によって決められています。 現在は1SDR=1.53米ドル程度。
バスケットの構成は、世界の貿易及び金融取引における各通貨の相対的重要性を反映させるよう、5年ごとに見直されます。2006年以降、各構成通貨のウェイトは、
米ドルが44%、ユーロが34%、円と英ポンドがそれぞれ11%となっています。
-------引用おわり-------------
これって事実上、米国主導のIMFも中国、他のドル離れを認めざるをえなくなったということですかね。現在SDRの構成比率はドルが44%、ユーロが34%、円が11%、ポンドが11%となっているらしいので、700億ドルのうち56%の392億ドルが他の通貨になったと同じになる。
しかも外貨準備高の7割がドル建てだといわれている中国は構成通貨のウェイトを変更するよう要請し、しかも自国の元を加え、各20%の割合にするよう提言しているらしい。もしドルが暴落しても、SDRなら、よりリスクを軽減できますね。
とにかく、国家戦略として、元を準備通貨(*1)、そして基軸通貨(*2)のひとつにしようとしているように思えます。その証拠として、元の不動の担保となる金を大量に購入しようとしているらしいです。
・・・参照 ドル暴落前に外貨準備をドルから金(GOLD)へ変え始めた中国②
さすが孫子の国ですね。着々と世界的地位を目指す中国、かたや国家戦略なき日本(芸能人の人気にあやかり選挙戦略だけは熱心ですが・・・)とは、あまりにも差がありすぎます。暴落が怖くて売るに売れないなるべく損失を最小限にして米国債をどうさばくか、孫子の国、中国の国家戦略が今後興味しんしんです。
中国に負けず劣らず米国債をもち、貧しくて路上を彷徨う国民がいるというのに、いまだに米国に強要されて毎月1.8兆円もの米国債を購入している我日本は一体どういう国家戦略をもっているのだろうか?
*1 準備通貨
準備通貨(じゅんびつうか)とは、 各国政府もしくは金融当局の外貨準備の総額において相当量を占める通貨を指す
*2 基軸通貨
世界的に流通し、外貨準備の対象とされ、それによって決済も行なわれるスーパー通貨のこと
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発行されたIMF債は、IMF加盟国及び中央銀行間で売買可能。すでに中国、ブラジル、ロシアが合計で最大700億ドルを購入すると表明している。IMFによる債券の発行は60年超の同基金の歴史で初めて。
(NIKKEI NET 7/2より)
SDRとは・・・くりっく365のカネツFX-気ままなブログより引用しました。
Special Drawing Rights の略で1969年にIMF(国際通貨基金)が、その加盟国の既存の外貨準備資産を補完するために創出、配分した準備資産のこと。
SDRはIMFへの出資金に比例して加盟国に配分されます。
IMFや一部の国際機関における計算単位として使われており、その価値は主要な国際通貨のバスケット(加重平均)に基づいて決められます。
現在のSDRのバスケットは「0.632米ドル+0.410ユーロ+18.4円+0.0903ポンド」で構成。また、金利はバスケット構成通貨国の市場金利の加重平均によって決められています。 現在は1SDR=1.53米ドル程度。
バスケットの構成は、世界の貿易及び金融取引における各通貨の相対的重要性を反映させるよう、5年ごとに見直されます。2006年以降、各構成通貨のウェイトは、
米ドルが44%、ユーロが34%、円と英ポンドがそれぞれ11%となっています。
-------引用おわり-------------
これって事実上、米国主導のIMFも中国、他のドル離れを認めざるをえなくなったということですかね。現在SDRの構成比率はドルが44%、ユーロが34%、円が11%、ポンドが11%となっているらしいので、700億ドルのうち56%の392億ドルが他の通貨になったと同じになる。
しかも外貨準備高の7割がドル建てだといわれている中国は構成通貨のウェイトを変更するよう要請し、しかも自国の元を加え、各20%の割合にするよう提言しているらしい。もしドルが暴落しても、SDRなら、よりリスクを軽減できますね。
とにかく、国家戦略として、元を準備通貨(*1)、そして基軸通貨(*2)のひとつにしようとしているように思えます。その証拠として、元の不動の担保となる金を大量に購入しようとしているらしいです。
・・・参照 ドル暴落前に外貨準備をドルから金(GOLD)へ変え始めた中国②
さすが孫子の国ですね。着々と世界的地位を目指す中国、かたや国家戦略なき日本(芸能人の人気にあやかり選挙戦略だけは熱心ですが・・・)とは、あまりにも差がありすぎます。暴落が怖くて売るに売れないなるべく損失を最小限にして米国債をどうさばくか、孫子の国、中国の国家戦略が今後興味しんしんです。
中国に負けず劣らず米国債をもち、貧しくて路上を彷徨う国民がいるというのに、いまだに米国に強要されて毎月1.8兆円もの米国債を購入している我日本は一体どういう国家戦略をもっているのだろうか?
*1 準備通貨
準備通貨(じゅんびつうか)とは、 各国政府もしくは金融当局の外貨準備の総額において相当量を占める通貨を指す
*2 基軸通貨
世界的に流通し、外貨準備の対象とされ、それによって決済も行なわれるスーパー通貨のこと
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