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彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず・・・事業再生と孫子の兵法⑥

2009年06月30日 09時46分27秒 | 事業再生
誰もが知っている孫子の名言です。

金融機関の情報を取得することは大変難しいですが、少なくともネットなどで銀行の概要程度は把握する必要があります。銀行に体力があるか、ないかで不良債権の処理方法は変わってきますし、将来、他行と合併するとかいう話も影響します。 また、あなたの不良債権が銀行の貸出総額に対してかなりの割合を占めるようなら、普通の事業再生の処理とはかなり異なった方法を臨機応変に取る必要がありますので銀行の体力を知ることは必ず役に立ちます。また、事業再生の勉強会などで同じ銀行で悩む人と知り合いになることもありますから、そこから得られる情報も役立ちます。

<役に立つサイト>

☆全銀協のサイト

☆債権回収担当者の独り言

銀行の貸し手責任を問う会

また、銀行マン同士のネット上の公開された話のやりとりがヒントになることもあります。そして、かつて銀行に勤めていた人が事業再生の実務家になっている場合があり、講演会、勉強会などで、その話を聞いたりすることは大変参考になります。(ただし、中には資金調達方法だけが得意で、法的な既成概念の中でしか、行動できない傾向の方もいますが・・・)

☆銀行員の登竜門

☆かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

最悪なのは逃げ回っていて、銀行との話は電話だけで済ましてしまうような人ですね。実際に担当者に会うと、不安に思っていたことが解消されることもあります。

さて、この名言の大事なところは事業再生では「己を知れば」のところでしょうか。

自分の会社がどの程度、苦しいのかを正確に把握していなくて、ただ銀行の回収の言葉に怯え、慌てて簡単に法的整理に直行してしまう人がいます。
まずは、会社の経営内容を示す資料をコンサルタントに持参して吟味してもらうことです。それだけではなく、まず、社長自らが会社の状況を把握することが大切です。たとえ、経理担当者や他の役員に丸投げしたとしていても、過去の事を責めても始まりません。いまからでも遅くないから、良く教わって把握してください。そして、自分の会社の他人の会社だと思って冷やかに未来を自分なりに予測してみてください。
そして、どうするべきかをコンサルと相談し決断をすることが大事だと思います。

そして、銀行にはありのまま正直に話すべきであるとするコンサルや税理士さんがいますが、これから、銀行からお金を借りることもないのですし(というか、すでに借り入れができない状態になっているはずです。)、また、決算報告書の提出などもしなくなりますし、とにかく事業再生という戦争をしかけるのですから、こちらに不利になるようなことは絶対に言うべきではありません。事業再生は詭道なり・・・化かしあいの戦争の準備を隠密裏に始めるのです。

               

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