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混水摸魚・・・事業再生と兵法三十六計⑧(ターンアラウンダーの逮捕)

2010年01月15日 09時01分21秒 | 事業再生
混水摸魚

以下、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋引用

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混水摸魚(こんすいぼぎょ)は三十六計の第二十計。「水を混ぜて魚を摸(と)る」 水をかき混ぜて魚が混乱しているときに、その魚を狙って捕まえるという意味。 敵の内部を混乱させて(混水)、弱体化したり、作戦行動を誤らせたり、我の望む行動を取らせるよう仕向ける戦術。趁火打劫を主に敵の外患に乗じて攻めることを主眼にすると解すれば、混水摸魚は敵の内患を作出してそれに乗じるものとも言える。

『六韜』に「全軍の兵が動揺して、兵の心が一つにまとまらず、敵が強力であることを恐れ、戦争をするのは不利だと語りあい、互いに聞き耳を立て盗み見をして、噂話がやまず、互いに惑わし、法令が守られず、将軍が軽んじられているならば、その軍が弱い証拠である」とある。間者(反間計含む)を使って宣伝して人心を混乱させてこのような状況に敵を追い込んでから叩くことを狙う。

なお、この過程は直接の戦闘行為を目標に限らなくてもよく、劉備が、呉姫(孫尚香/孫仁)を娶ったり、故意に複雑な条件で交渉したりすることで、孫権を煙に巻いて、荊州の租借地を広げて西川も奪ったことなども、この混水摸魚の計の例だとされる。

----------以上、引用終わり---------

金野毒也です。

事業再生で非常に有名な本、「借りた金は返すな!」の八木宏之容疑者が脱税容疑で逮捕されましたね。


所得隠し指南容疑で逮捕 「借りたカネ…」の著者

----------47Newsより引用---------

 さいたま地検は15日までに、所得税法違反の疑いで、セントラル総合研究所(東京都)の社長八木宏之容疑者(50)=東京都文京区=と元役員森田耕一郎容疑者(54)=東京都台東区=を逮捕した。同地検によると、八木容疑者は容疑を否認、森田容疑者は認めている。  同社は中小企業向けの経営コンサルティング会社。八木容疑者は「借りたカネは返すな!」シリーズの著者として知られている。  逮捕容疑は同社の顧客に対し、不動産の売却で所得隠しを指南し2007年分の所得約2億3千万円を申告せず、所得税約3400万円を免れさせた疑い。  政治資金収支報告書によると、セントラル総合研究所は2007~08年に中山義活首相補佐官が代表を務める民主党東京第2区総支部に計24万円を寄付している。

-----------以上、引用終わり-----------

あの本は、事業再生の先駆け的な本のひとつであり、またその本の題名があまりにも強烈であり、私も夢中で読んだ本です。

当時は、中島寿一氏の「逆転の借金経済学」、岩井義照氏の「どんとこい銀行」とともに先駆け的な本でした。

バブル崩壊で悩み、なすすべもなく眠れぬ夜を過ごし、最終的には生命保険証書をにらみながら自殺を考えてばかりいたという精神状態であった中小事業主は、それらを読むことで精神的に楽になり救われました。そして、非道な金融機関と戦う勇気を得た方が如何に多かったことか…。

また、そんなターンアラウンダーの助言を受けながら平成の徳政令と呼ばれたサービサー法(1999年)を上手に使いながら事業再生を実践することで、金融機関の非道なパッシングから会社や従業員を救うことができた方がボチボチ出始めたころでもありましたよね。

それを考えると今回の逮捕は大変残念なことでした。これが事実であれば素直に反省し、罪を償っていただきたいと思います。

しかし、私が今回のニュースで特に気になるのは、民主党の中山義活首相補佐官との関係です。

八木容疑者と中山義活首相補佐官との関係は「連帯保証制度撤廃」という中小企業事業主の悲願から生まれたものだと思います。また、共著で本も出していて、とても強い繋がりがあることは誰もが感じるでしょう。
金融新時代の再生術―個人再生・企業再生・地域再生で日本が甦る
八木 宏之,中山 よしかつ
東洋経済新報社

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私は今回の逮捕の裏には単に脱税容疑だけでなく、中山氏にからめて民主党への攻撃があるのではないか、と思っています。考え過ぎですかね?

このニュースの中に本来ならあまり関係ないと思われることだと思うのですが、何気なく中山氏との関係が書かれていて疑問符?が付いてしまうことだからです。

まさに、「混水摸魚」であり、これから始まるであろう主のいないセントラル総合研究所を徹底的にかきまわして調査し、そこから民主党ならびに中山氏は攻撃されるのではないででしょうか。とにかく、異様なほどの民主党攻撃が続いているように私は思えてしまいます。もし、それが現実になったとしたら、背後に立つ米国からの指示で動く某国家組織の怖さに慄くとともに、今の日本はすでに過去の悲惨で暗黒の戦争に突入する時のようになってしまっているのではないか、と心配になりますね。

年初のニュースで知ったのですが、鳩山由紀夫首相が座長を務めることになっている「中小企業支援会議」は資金繰りが厳しい中小企業に対して、銀行だけでなくノンバンク、リース、債権回収会社(サービサー)にも債務返済猶予の実施対象を広げるとしていて、誠にありがたい組織なのですが、事務局長には中小企業担当の中山義活首相補佐官がおこなうことになっており、今回の八木容疑者が作業部会のメンバーになることになっていたのです。

この逮捕劇が中小企業の資金繰りに影響しないことを是非望みたいものです。


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5 コメント

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確かに検察はおかしい (DJMY)
2010-01-16 00:50:52
検察特捜部の行動はたしかに異常です。また、マスコミによる大衆操作に簡単に操られてしまう日本人は情けないです。
もっと頭を使う本来の美しき日本人にもどらなければ、頑張ってきた私たち老人はうかばれず死に切れません。

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官僚VS小沢 (自転車男)
2010-01-16 08:11:57
昨日ラジオで言ってたが、脱官僚を目指す小沢と官僚との戦いであると。私もそう思います。
そして国民は選挙で政治家は選べるが官僚は選べないのだから小沢が勝ったほうが日本のためである、とも言ってました。
本当にそう思います。
返信する
Unknown (国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」より)
2010-01-18 08:09:06
日本の一番長い日

検察はその気なのだろう

その気 大澤誉志幸
http://www.youtube.com/watch?v=nS2V63T9-Ic&feature=channel
80年代ヒット曲集
http://www.youtube.com/watch?v=sBbBLt0vX34
再生回数 116,049 回
大きな森の小さなおうち 河合奈保子
http://www.youtube.com/watch?v=Ak_hDllw0Zw&feature=related
だれもみていない献金 もとからない献金

16日に開催された民主党大会のVTRがアップされている。

小沢幹事長、鈴木宗男氏の挨拶を視聴することができる。

検察の暴挙と闘う決意が、それぞれの言葉からわかる。

鈴木宗男氏(15分40秒過ぎあたりから)
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100116taikai_02_v300.asx
YOU TUBE 鈴木宗男 檄(げき)を飛ばすものすごい演説
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/784.html
小沢幹事長
http://asx.pod.tv/dpj/free/2010/20100116taikai_05_v300.asx
この鈴木宗男氏の演説は鬼気迫るものであり迫力に満ちている。

小沢一郎の最後の「議会制民主主義をこの国に根付かせる最も重要なこの時期に」
という言葉は胸をうつ。

ただ、この

小沢VS検察というのがとても目立つが、

対立を積極的に裏工作しているものが存在している。

それは亡国のイージ○部隊である。

このねつ造して相手をはめる手法の最大の特長は、

積極的に「偽証」を使うという点である。

以下は、2009年11月頃に突然、2ちゃんねるスレッドに多数貼り付けてあった
文面のコピーである。

これは、亡国のイージ○部隊の
ネット工作であると推定される。

<亡国のイージ○部隊の検察へのあおりメール>

引用ここから

初めまして。

初めまして、既に存じていらっしゃるかも知れませんが、

東京地検特捜部へ鳩山首相と小沢幹事長の

徹底調査の応援メールを宜しければ御願い致したいのです。

以下、水間条項サイトからの転載です。

日本国内で、いま一番国民の応援を欲している組織と個人は、

鳩山首相の脱税と小沢一郎幹事長への水谷建設などからのワイロを捜査している、東京地検特捜部でしょう。

法治国家に於いて、すべての国民は法の下に平等であり

、首相や政権与党の権力者が法律を犯しても、手心を加えられ、

罪に問われないことになれば、

検察が一党独裁国家を容認したことになってしまいます。

皆様、「闇法案」の監視も大事ですが、

「将を射んと欲すればまず馬を射よ」を実践しましょう。

それには、東京地検特捜部へ「鳩山首相と小沢幹事長の徹底捜査」を要望する、

応援・激励のメールを送信することが効果的ですので、宜しくお願いいたします。

東京地検メールフォーム ←注ここに実際のメールフォームがはりつけてある。

在宅起訴を逮捕にする為にも応援メールを御願い致します。

2009/11/25(水) 21:27:06| URL| ネコは可愛い #aIcUnOeo [編集]

引用終了

下記のブログの下のほうのページに今もコメント書き込みとして残っている。

http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-538.html

実は2ちゃんねるに大量に貼り付けられていたのを私が発見して、

それをメルマガでとりあげようかと思っていたところ

急に2ちゃんねるの書き込みのほうは

削除された文面なのである。

おそらく亡国の人物が「これはまずい」と思って削除させたのだろう。

つまり一生懸命、背後で検察を

そそのかしているのである。

http://asahi-newstar.com/web/01_packin_journal/?cat=18

愛川欽也パックインジャーナル

検察対小沢 元地検郷原さんに聞く2・特捜抹殺の福島県知事・水谷建設社長刑務所証言は信用できない

http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/779.html

検察対小沢 元地検郷原さんに聞く

郷原)少なくとも4億円のうち5000万が、水谷建設から来た裏金だということが、

問題にされていて、それ以外にもゼネコンからの闇献金がたくさん入っているんじゃないか、
という想定のもとに、あえてこういった形式的な事実でやっているわけです。

山田)明確な証拠のあるものはないが、今までの捜査に中で、水谷建設の社員が、小沢さんに2回にわけて渡しましたと証言しているが、

その証言が正しいのかどうかということわからないけど、証言がある。

郷原)ただ、水谷建設側の供述なんですが、今服役中の社長が、刑務所の中で供述したことなんですよ。

一般的にいって、そういう供述はあやしい。

普通は刑務所の中で作業をやっていないといけない人なんだけど、検事さんが来て、一日取調室で話しを聞いてくれるというハッピーな時間ですからね。

こういう時の供述は、大変気をつけないといけない。

しかも、この水谷建設の社長というのは、例の福島県知事の佐藤栄佐久さんの供述者です。

1年半も検察は水谷建設をとことん追いかけた。

なんとか事件にしようと思ってもなかなかうまく行かなかった。

それで、最後佐藤栄佐久さんの逮捕までいったんだけども、なかなか一筋縄ではいか

ない会社で、その社長の供述はなかなか信用できない、と一般的には言われている。

愛川)あの本見せてよ。

下村)「知事抹殺」私はなぜ殺されたのか、という本です。当時は新聞に大きく報道されましたが、

本人が詳細にドキュメントとして昨年出した。

「知事は日本にとってよろしくない、いずれ抹殺する。」

東京地検特捜部検事が発言したと裏表紙に書いてある。

作られた福島県汚職事件。
この知事はなかなかの人で、原発の反対とか、道州制など、

政権与党の方針と真っ向から対立し、戦う知事として名を成した、県民に圧倒的支持のあった人です。

最高裁までいって、去年ほとんど無罪近い判決がでた。

無罪というのは、土地の取引でもって賄賂をもらったが、

市場価格より遙かに高い価格で買ってもらったのが賄賂だと言われていたのが



、最終判決では、一切それがなかった、ゼロだった、ということになった。 

では、一体何が賄賂だったのかというと、その土地を買ってもらったのが賄賂だった

という、わけのわからないことになって、とにかく有罪。

山田)私は、経済記者としてかかわったけれども、電力会社が佐藤さんのこと本当に困ってたんですよ。

廃棄物のこと全部反対するし、


日本の国策が原発に振り変わったわけだけど、

それを仁王立ちで止めてた人です。

電力会社が佐藤さんをなんとかしてくれないと、原子力行政が進まない、といっていた人だ。

そこを何とかするよ、と思っていたら、

水谷建設でふっとんじゃったわけです。

愛川)その社長が牢獄にはいっていて、その問題のある会社の

社長がいったという、予備知識があって、この方が言ったんだという記事ならば

、ちょっとこれはだめだぞ、というところからスタートすればいい。

http://asyura2.com/0601/senkyo22/msg/351.html
週刊現代に載った亡国のイージ○から小沢一郎氏へのブラックプロパガンダ 国際評論家小野寺光一の政治経済の真実

http://www.asyura2.com/0601/senkyo22/msg/351.html
投稿者 国際評論家小野寺光一 日時 2006 年 5 月 23 日 05:48:38: 9HcMfx8mclwmk
もし日本に亡国のイージ○が生まれていなかったら

多くの善良な人たちは死なずにすみ、今も平和に暮らしていたはずだった。

http://asyura2.com/0601/senkyo22/msg/385.html
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検察対小沢・・・その1 (阿修羅)
2010-01-18 08:28:31
検察対小沢 元地検郷原さんに聞く2・特捜抹殺の福島県知事・水谷建設社長刑務所証言は信用できない(パックインジャーナル)
http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/779.html
投稿者 feel 日時 2010 年 1 月 17 日 20:40:57: /berAdga6DXu.

(回答先: 検察対小沢 元地検郷原さんに聞く1・私がサンプロで4億記載を言ったので検察は説明を変えた(パックインジャーナル) 投稿者 feel 日時 2010 年 1 月 17 日 20:34:07)

2010年1月16日
愛川欽也パックインジャーナル
http://asahi-newstar.com/web/01_packin_journal/?cat=18

<コメンテーター>
山田厚史(朝日新聞シニアライター)
石川 好(作家)
川村晃司(テレビ朝日コメンテーター)
下村満子(ジャーナリスト)
横尾和博(社会評論家)

※第1項目 コーナーゲスト
郷原信郎(名城大学コンプライアンス研究センター長、元東京地検特捜部)

(一部記述)

検察対小沢 元地検郷原さんに聞く

(1から続き)

山田)問題なのは、小沢さんが出した4億円が、その中にゼネコンからの闇献金があるのではないか、ということではないですか。

愛川)それだったら、ゼネコンからお金が出た容疑で捕まえたらどうなんですか。

郷原)それはですね、まだ単なる疑惑なんです。犯罪事実でも何でもない。ただ、その疑惑には小沢さんは答えないといけない。それは非常に重要な点です。

愛川)疑惑だけでは、逮捕できないですよね。
疑惑だけで逮捕されたら、えらいことになっちゃう。

郷原)もし、この疑惑が、水谷建設から5000万円とか1億円入ったということが、本当に刑事事件として嫌疑があるとか、立件の可能性があるということであれば、闇献金があったのにそれを記載しなかったという事実で、捜査差押許可状とればいいし、逮捕状もそれでやればいいわけです。ところが、いまの段階ではそういった嫌疑は、まったく固まっていないという認識です。

愛川)じゃ、捕まえといてから固めようってことですか。
昭和11年の芝居を書いたばっかりだけど、昔の特高警察は捕まえといて、だめだったらほっぽりだす。そういうことだとしたら、恐ろしいことです。
石川さんらが捕まったという中身が、捕まえるほどの中身なのか。

川村)国会が始まると、不逮捕特権で、国会の許諾請求がいるため、検察が説明しなきゃならない。国会議員を捕まえるということにしては、とても不可解で、国会が始まる前に捕まえとかなきゃいけないということがあったんではないか。

昨日、特捜部長の佐久間さん記者会見をやっているが、ほとんど報道されていない。テレビのカメラも入れない。

記者の自殺のおそれがないのか、という質問に、「否定はしない」と答えた。そこのとこだけ、大きく見出しに出ていた。国会が始まったら、検察行政のトップは、どういう説明をすべきかを、聞きたい。法務省と東京地検特捜部がどういう関係だったのか、検事総長と法務大臣がどういう話し合いをして、この逮捕がOKになったのか。

もしかすると、東京地検特捜部の暴走というか、現場が小沢さんを参考人で呼んでいるのに、無視されてこないことに対し、ある筋から聞こえてきたのは、「なめられてたまるか」といったと。それに対し、小沢さんの方は、「負けてたまるか」といった子供じみた状況になっていると、ある政治学者がいっていたが、そういう状況からすると、検察のほうは、もっと説明しなけりゃいけないんだと思うんですよ。

郷原)最終的に政治資金規正法違反という、石川さんの逮捕事実は、およそ現職の国会議員を逮捕するような事実ではないと思う。
しかし、その一方でこの(借入先小沢一郎)小沢さんから現金が出ているということが、陸山会の説明では出ていなかったし、今回の捜査の課程で石川さんが話して初めてわかったことです。そういう意味で、この4億円というのは、どこから来たお金なのか、国民は疑問を持った。小沢さんに説明してもらいたいと思ったことは事実だ。小沢さんがそれに対してきちんと説明することが、こういったおかしな捜査が続くことを防止する。早く捜査に決着をつけるためには、ベストの手段だと思う。それが、行われなかったために、捜査や報道がどんどんエスカレートしていって、とうとうこんなところまで至ってしまった。

愛川)それでは、この4億円(つなぎ資金)がどこから出たんだ、ということを小沢さんがいったら、検察は一体どうするんでしょう。

郷原)もし、それが納得のいく説明で、なるほど十分それは考えられる、ということになったら、ほとんど今の騒ぎはどこかへ行ってしまう。

(中略)

郷原)もし、その点(資金がどこからきたか)の疑惑がなくなってしまうと、政治資金規正法違反の犯罪事実は吹き飛んでしまう。ほとんど実体がないもので、ほかに味付けがないと、犯罪事実としてとても世の中にアピールできるようなものではない。だから早く収束してもらうしかないと思う。

しかし、それは、ある意味では、検察の歴史に残る大変な汚点ということになる。これだけ、世の中に影響を与え、その実体になっている原因となった犯罪事実がほとんど根拠のないものだったということになれば、これは検察の権限行使としては、絶対になってはいけないことをやったということになってしまうわけです。

だから、今注目しなきゃいけないことは、小沢さんが4億円に対してどういう説明をするのか、それが納得できるものなのかどうか、まず小沢さんの打順だ。もし、これを小沢さんが説明したら、今度は検察の打順になる。

愛川)あくまでも推測ですが、郷原さんは、この4億円の裏には、ゼネコンやなにやから引っ張ってきたレールのようなものをみつけたぞ、というようなものを、検察はもっていると思いますか。
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検察対小沢・・・その2 (阿修羅)
2010-01-18 08:30:27
郷原)私には思えませんね。私は、政治資金規正法違反、公共工事がらみの捜査を現場でしてきました。その経験からいいますと、水谷建設からの5000万円の裏金が、石川さんとか小沢さんに渡されて、それがこの4億円の原資だという話しは、ちょっと考えられない。

愛川)5000万でなくて4億円ですよね。

郷原)その一部です。少なくとも4億円のうち5000万が、水谷建設から来た裏金だということが、問題にされていて、それ以外にもゼネコンからの闇献金がたくさん入っているんじゃないか、という想定のもとに、あえてこういった形式的な事実でやっているわけです。

山田)明確な証拠のあるものはないが、今までの捜査に中で、水谷建設の社員が、小沢さんに2回にわけて渡しましたと証言しているが、その証言が正しいのかどうかということわからないけど、証言がある。

郷原)ただ、水谷建設側の供述なんですが、今服役中の社長が、刑務所の中で供述したことなんですよ。一般的にいって、そういう供述はあやしい。普通は刑務所の中で作業をやっていないといけない人なんだけど、検事さんが来て、一日取調室で話しを聞いてくれるというハッピーな時間ですからね。こういう時の供述は、大変気をつけないといけない。

しかも、この水谷建設の社長というのは、例の福島県知事の佐藤栄佐久さんの供述者です。1年半も検察は水谷建設をとことん追いかけた。なんとか事件にしようと思ってもなかなかうまく行かなかった。それで、最後佐藤栄佐久さんの逮捕までいったんだけども、なかなか一筋縄ではいかない会社で、その社長の供述はなかなか信用できない、と一般的には言われている。

愛川)あの本見せてよ。

下村)「知事抹殺」私はなぜ殺されたのか、という本です。当時は新聞に大きく報道されましたが、本人が詳細にドキュメントとして昨年出した。

「知事は日本にとってよろしくない、いずれ抹殺する。」東京地検特捜部検事が発言したと裏表紙に書いてある。作られた福島県汚職事件。

この知事はなかなかの人で、原発の反対とか、道州制など、政権与党の方針と真っ向から対立し、戦う知事として名を成した、県民に圧倒的支持のあった人です。

最高裁までいって、去年ほとんど無罪近い判決がでた。無罪というのは、土地の取引でもって賄賂をもらったが、市場価格より遙かに高い価格で買ってもらったのが賄賂だと言われていたのが、最終判決では、一切それがなかった、ゼロだった、ということになった。  
では、一体何が賄賂だったのかというと、その土地を買ってもらったのが賄賂だったという、わけのわからないことになって、とにかく有罪。

山田)私は、経済記者としてかかわったけれども、電力会社が佐藤さんのこと本当に困ってたんですよ。廃棄物のこと全部反対するし、日本の国策が原発に振り変わったわけだけど、それを仁王立ちで止めてた人です。

電力会社が佐藤さんをなんとかしてくれないと、原子力行政が進まない、といっていた人だ。そこを何とかするよ、と思っていたら、水谷建設でふっとんじゃったわけです。

愛川)その社長が牢獄にはいっていて、その問題のある会社の社長がいったという、予備知識があって、この方が言ったんだという記事ならば、ちょっとこれはだめだぞ、というところからスタートすればいい。
しかし、我々そういうこといちいち覚えていないし、読んでない。

郷原)問題は、なぜ裏金が何の目的で収支報告書に出されずに献金されるのか、ということを考えてみなければいけない。去年、大久保事件の時に問題にされたのは、表のお金です。それが、ダミーの団体を使っておかしかった、と言われたけども、あえて裏にするとすれば、それは裏で使いたいからだ。それ以外には考えられない。派閥の領袖として、モチ代を配るとか、いろいろ表にだせない使い道があるのではないか。政治家というのは、そういうものが必要だとみな思ってますよね。そういうお金が必要だから、領収書のいらないお金としてもらうのはわかる。

しかし、そうだとすると、なんで5000万を表に出して、土地代金に充てないといけないのか、私だったら、裏は裏としてプールしておく。土地代金については、銀行からの借入の話しができているわけですから。

山田)だから、つなぎ資金に(裏を)使ったんではないですか。一回、表にだして裏にもどすわけだけど。

郷原)それは、一旦口座にはいるわけですから、裏金の使い方としては、考えられないですね。

川村)東北の公共事業で、仕切屋がいて、鹿島といわれているが、小沢さんの天の声で仕切っていたと、従ってそれぞれの建設会社が小沢さんのところに献金をしていたんじゃないか、という構図を明らかにしようとして、大久保容疑者を去年逮捕したけれど、その構図は明らかにならなかった。

郷原)検察はそれを、西松建設事件の冒頭陳述で、天の声、天の声って、ものすごいそういう言葉を使って、いかにも天の声に関連して献金が行われたような、イメージを植え付けたけれども、結局裁判所の判決は、そういう献金が公共工事の受注と対価制を持ったものではない、と認定してしまった。

山田)しかも、あの冒頭陳述は、選挙前にぶつけたんですよね。選挙前に小沢さんをやって、冒頭陳述で、小沢さんはいかいもひどいことをやっているということを世間に印象づけるだけで、それがなくなっちゃった。

郷原)選挙前に判決が出たんですけど、ほとんど報じられなかった。

川村)知事の場合は、職務権限があるけど、小沢さん野党だからない。

山田)よく、予算だけでなく決算をやらなきゃいけないというが、地検がやる場合は、やる前から新聞がどーっと書いて、しこたま悪いやつだと言って、出てくるのは、ほんのちょっぴりですよ。そのちょっぴりも、判決になると、さらにちょっぴりになっている。だから、はじめに言われていたことと、最後の着地点がどれだけ違ったのか、を本当はメディアがちゃんと検証しなきゃいけない。

郷原)しかも、検察は裁判所に否定されたにも関わらず、その後、大久保さんの公判の冒頭陳述でまた同じようなストーリーを展開する。それがまた、メディアで報じられる。だから、そういうような印象だけを狙って捜査をしているとしか思えないところに、非常に危険さがある。今回も、水谷建設から来た金なんでは、という印象を植え付けるためだけに、ほとんど微罪にしかならないようなものでやってる。

下村)なさけないことに、メディアもこれにのっかっちゃってて、いいように使われている。
それを書くのはいいんだけど、去年の事も解説みたいなところで、実はこうだったという、複雑な構図をくっつけて記事がでるならいいですけど、ほとんど(そんな記事は)ゼロですからね。

愛川)今日、郷原さんに来ていただいて、よーっく見えてきました。郷原さん、ありがとうございました。また、続きをやりたいと思いますので。

 
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