写真で綴る気ままなすぎさん

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柴又帝釈天(題経寺) 彫刻ギャラリー(2)

2023年01月24日 06時36分00秒 | 東京散歩

柴又帝釈天(題経寺)

帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされていますが、特に帝釈堂内のギャラリー、十枚の胴羽目彫刻は、仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。この法華経説話彫刻は、題経寺第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである。
第一面の彫刻

塔供養図 序品
今、仏が眉間白毫の光を放たれたのは真実の世界を私共に知らせてくださる前触れに違いない。今こそ皆で一心に手を合わせて待ちましょう。仏は必ず御法の雨を私共の上に降らして、修行を積む者の心を満足させてくれるであろう。
彫刻 金子光清

三車火宅の図 譬喩(比喩)品
この世界には、安心出来る所は何処にも無い。言ってみれば我々は燃えている家の中に住んでいるようなものである。いろいろな苦しみばかり多くて、まったく恐ろしい限りである。此の世に生まれてもやがて老い、病にかかって死なねばならぬ悩みに、我々はいつも付きまとわれている。このような悩みが炎のように渦巻いて、息むことを知らないのだ。
彫刻 木嶋江運

一雨等潤の図

 薬草喩品
この世界には、安心出来る所は何処にも無い。言ってみれば我々は燃えている家の中に住んでいるようなものである。いろいろな苦しみばかり多くて、まったく恐ろしい限りである。此の世に生まれてもやがて老い、病にかかって死なねばならぬ悩みに、我々はいつも付きまとわれている。このような悩みが炎のように渦巻いて、息むことを知らないのだ
彫刻 石川信光

一雨等潤の図 薬草喩品
この世界には、安心出来る所は何処にも無い。言ってみれば我々は燃えている家の中に住んでいるようなものである。いろいろな苦しみばかり多くて、まったく恐ろしい限りである。此の世に生まれてもやがて老い、病にかかって死なねばならぬ悩みに、我々はいつも付きまとわれている。このような悩みが炎のように渦巻いて、息むことを知らないのだ
彫刻 石川信光

法師修行の図 法師品第十 
インドでは、法師(修行者)達は、森の中や岩やの中で、独り静かに修行をしていました。すると、実際に、虎や狼の危険にさらされる事もあります。それに、独り修業する事は何としても心淋しい事です。その修行を励ます為に、六牙の象に乗られた普賢菩薩が法師の前に現われるのです。又、淋しい時は、仏様の名前を呼ぶと、その仏様が立ち現われて、いろいろ教示してくれるのです。
彫刻 横谷光一 作

多宝塔出現の図 見宝塔品
私(多宝如来)が、こ元世を去った後、天地十方のどこかで、法華経を現れたら、私の塔はその有難い教えを聴く為にその仏の前に湧き出るであろう。そしてこの多宝如来の塔が地面から涌き出た時、人々は歓喜にふるえ、一心に合掌して仏塔を礼拝したのです。人々の顔には法悦の微笑がうかんでいます。
彫刻 石川銀次朗

千載給仕の図 提婆達多品
私は、阿私仙という仙人に教えを聞く為に、木の実を採ったり、水を汲んだり、薪を拾い集めたり、食事の用意をしたり、ある時は自分の身体の上に腰かけさせたりして、身も心も捧げて、倦まず弛まず努めた。
このようにして仕えて、千年という歳月が流れた。これは、法華経というものを教わりたいばかりに、辛抱して給仕したのである。
彫刻 加府藤正一

竜女成仏の図 提婆達多品
時に、龍王の娘は、智慧(智恵)の宝珠をいだいていた。その価値たるや三千大千世界にも匹敵するものであった。それを今、仏に献上する。仏は、この龍女の献げた宝珠を受けたもうた。
彫刻 山本一芳

第三面の彫刻

病即消滅の図 薬王菩薩本事品
この経は、すなわちこれ閻浮堤(全インド)の人の病気の良薬である。もしもある人が病気になり、この経を聞くことができたならば、病気はたちまち消滅して、不老不死となるであろう。
彫刻 今関光次

一常不軽菩薩受難の図 及び法華経功徳の図
人の比丘を、大勢の人がよってたかって棒きれで打ち据えたり、或は瓦や石を投げつけたりした。すると此の比丘は遠くの方へ逃げ走って、そこで又今度は大声を張り上げて「貴方がたはみんな仏様になられる方々なのだ。だから私は、貴方がたをいやしめ軽んずる事は出来ない」と言った。 此の比丘はいつでもどこでも言葉を大声に呼ぶので、世間の人は此の比丘に常不軽という名をつけた。
彫刻 小林直光

法師守護の図 
私たちもまた、法華経を読誦し、受持する者を守護し、その者の衰えや患いを除きたい思う。もしも法師の短所を伺い求める者がいても、その依りどころを得ないようにさせよう。
彫刻 加藤寅之助

帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされていますが、特に帝釈堂内のギャラリー、十枚の胴羽目彫刻は、仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。この法華経説話彫刻は、題経寺第十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次朗氏の丹精協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである。
 因みに大正十一年、まず加藤寅之助師が「法師守護の図」を完成したが、師の発案によって残りの九東京在住の名人彫刻師に依頼することが決‰大きな樫(けやき)の彫刻材が各師のもとに運び込まれた。 しかるに大正十二年、折からの関東大震災に遭って彫刻材を焼失したのである。 そこで新ためて、樫の彫刻材を全国に求め、昭和初年ようやく巨大な樫材を得て、本格的な彫刻工事が始められたのである。従って、得難い彫刻材と言い、木彫技術の点についても希有なもので、文化財的価値の極めて高いものである。
 彫刻下絵は、法華経の絵解きの図を参考にして、高山英洲師が描いたもので、独特の構図を示している。因みに一枚板の大きさは、縦巾4尺2寸(1.27メード∩、横巾7尺5寸(2.27メートル)、厚さ20センチの、ふすま大の樫材である。尚、堂の内外にある、数多くの木彫と共に鑑賞されることを望むものである。

柴又帝釈天(題経寺) 東京都葛飾区柴又7 -10- 3
寅さん 前回 少し間違いがあったので編集し直して続きも書き上げましたよ



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