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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第5節 FC琉球戦

2017-04-15 19:52:10 | カターレ富山
僅か1節で陥落してしまった首位の座を奪還するために。4月の4週連続ホーム公式戦の3戦目、FC琉球を迎え撃ちます。
ショッキングな惨敗を喫してしまった前節・沼津戦。その影響が懸念された先週の県選手権決勝でしたが、前半こそ引きずってしまったふしもあったものの、後半に見事に挽回。一挙5得点でしっかりと勝ち、天皇杯出場を決めたのでした。
もちろん、リーグ戦とカップ戦を一緒くたに考えることは出来ません。正直言って、相手の富山新庄クラブと普段のJ3リーグの対戦相手とではレベルが違っていましたし。
しかし、それゆえの難しさというものはあったわけで。同カードだった過去2年の苦戦がいい証左でしょう。同じ条件で県代表をかけて戦ったJ3クラブでは、栃木が2年連続で優勝を逃していたり、開幕4連勝で首位の福島がいわきFCに不覚を取って敗れたりしています。
そういった別種のプレッシャーもあったなか、しっかりと勝ち切ってみせた。そこで得た手応えを、しっかりとリーグ戦にフィードバックしなければ。

スローガンに掲げる「超戦」。4連勝という壁に挑みながら、敗れて成し遂げられなかった前節。
しかし。失敗したことを落ち込んだりするよりも、気にして引きずってしまうことこそが、やってはならないこと。
カターレの悪しき伝統的なパターンであるところの、「良いところは引き継げないくせに、悪いところは継続してしまう」という悪癖。
むしろ、失敗はあり得るものとして。それをどう超えていくのか?ということが問われる試合と言えるのではないでしょうか。
これまでを超える戦いというなら、今節の琉球戦も、まさにそれでしょう。
過去2年の対戦では4分け1敗と、1度も勝てず。J3の他クラブと比較しても、特に分の悪い相手と言えます。
開幕から3連勝したカターレとは対照的に、1分け2敗スタートとつまずいてしまったながらも、前節はガンバ大阪U23に3-0で勝利。沖縄県選手権の決勝でも6-1と結果を残して天皇杯に進出。その勢いを確かなものとすべく乗り込んできます。
昨年2度の対戦は、いずれも先制しながら勝ち切れずにドロー。今節も一筋縄ではいかないでしょうが、それでも勝たねば。
昨年のチーム得点王であった田中 恵太は移籍したものの、続投している金 鍾成監督のもと、攻撃的スタイルは健在。ルーキーで初出場・初先発だった18歳のMF名倉 巧が1、3点目を挙げて勝利した前節。目指すべきスタイルに手応えを得たことでしょう。連勝を期して挑んでくる相手をいかに止めるかが問われます。

期待したいのは、やはり昨年琉球に所属していたパブロでしょう。
古巣相手に特別な思い入れがあるだろうことは想像に難くない。昨年からの選手も多くいる琉球に対し、健在ぶりを示して恩返しゴールを決めねば。
先週の県選手権決勝では、移籍後初ゴールからハットトリック達成と大暴れ。0-0で折り返し、勝負をかけねばならなかった後半。そこからチームを勝利に導く大活躍をやってのけたのでした。
もちろん、今節に求めるのは、リーグ戦でも移籍後初ゴールを決めること。なんなら、2試合連続ハットトリックでも構わない。FWとして、ストライカーとして掴んだ得点感覚というものを、リーグ戦においてもいかんなく発揮してほしいです。
そして、カターレ富山への移籍が自分にとって大きなプラスとなっているという証明を打ち立ててほしい。そう願います。
琉球戦と言えば・・・椎名にとっても、特別な試合ではないかと。
一昨年、シーズン途中で期限付き移籍してきたなか、「さあ、これから!」というタイミングで大けがを負って長期戦線離脱してしまったのがホーム琉球戦。昨年秋に復帰、因縁を乗り越えるべく再びホームで相まみえましたが、先制むなしく勝利ならず。その結果、ごくわずかに残っていた昇格の可能性を消してしまう試合となってしまったのでした。
彼にとって3度目のホーム琉球戦。3度目の正直、今度こそ勝利するために。必勝の気概をもって挑まねばなりません。

連勝は途切れてしまったけれど、大事なのはむしろこれから。
4連勝の壁に阻まれたというならば。また、間髪入れずにそれに挑みかかるのみ。そのための、連勝の足掛かりとしなければならない今節。
一筋縄ではいかないあいてであるからこそ。しっかりと撃破し、これまでの取り組みを着実に継続していかねばなりません。
ライバルクラブで言えば、2戦目でカターレに敗れた鹿児島でしたが、それを引きずることなく2連勝。得失点差でカターレを上回っています。
もちろん、後れを取るわけにはいかない・・・というより、あたりまえに首位に復帰するという、ただそれだけを狙っていかねば。
敗戦を引きずることが無いクラブを、勝利の勢いを継続できるクラブを目指すために。
必勝を期して挑め!!
勝って、「やはり今年の富山は違う!」というイメージを植え付けろ!!

勝たれ!!!富山!!!!!

後半一挙5得点!天皇杯出場を決める  富山新庄クラブ戦

2017-04-10 20:45:38 | カターレ富山
5-0で勝利!
主導権を握りながらも攻めあぐねて0-0で折り返した前半から一転、後半開始早々に先制点を挙げると、パブロのハットトリックを含む5得点を挙げて完勝しました。
実力的には下の相手とはいえ、楽観して良いわけではないことは、同カードでおこなわれた過去2年の対戦が物語っています。2度のリードを守れず、取り返しのつかない敗戦を喫した一昨年。そして、90分で決着をつけられなかった昨年。
3連勝の勢いを継続できずに完敗を喫した前週のリーグ戦からの流れもあってか、どうにも結果を残せなかった前半。
まだリーグ戦が始まっておらず、コンディション的に仕上がっていなかったふしのある富山新庄でしたが、それでも。
相手云々ではなく、自分たち自身との戦いでもあったこの試合。
「先週のリーグ戦ではサッカーの本質的なところでやられてしまった。きょうの試合できちんと修正したかった。」
「大会は違えども大切な公式戦の1試合である。沼津戦は本質的なところで学びにしなければいけない敗戦だった。それを修正したかったのでメンバーは大きく変えなかった。」
浮氣監督がそのように語っていました。
その言葉通りということか・・・前半は、沼津戦を引きずってしまっている部分が多々見受けられた印象。もっと遠目からでも狙っていけよ!とか、一定の攻めパターンにこだわり過ぎるなよ!とか。前週の歯がゆさをひきずってしまっているかのようで。
しかし、そこから修正してみせた。ハーフタイムを挟んで気合を入れ直したということか。
リーグ開幕戦でファーストゴールを挙げた“持ってる男”・代が、その奮起をすぐに先制点という結果に結びつけると、そこから堰を切ったかのように連続得点。
移籍後初ゴールを決めたパブロが無双っぷりを発揮、わずか12分のうちにハットトリック。
これまで求められるプレーと自らのやるべきプレーとがもう少しかみ合わず、なかなか結果を残せなかったなかにあって。この3ゴールは、パブロ自身にとっても大きな励みとなることでしょう。
最後の最後まで気を抜くことなく無失点に抑えると、終了間際にはダメ押しとなるオウンゴールを誘い、結果5-0で勝利。
スーパーシードとして決勝のみの出場だったながらも、県選手権優勝・富山県代表の名に恥じない結果を残したのでした。


富山県サッカー選手権大会 決勝 富山新庄クラブ戦

2017-04-09 06:55:40 | カターレ富山
例年であれば8月下旬から9月上旬くらいに始まる天皇杯ですが、今年は予定が大幅に変更されて4月23日に1回戦。それに先駆け、富山県代表クラブを決定する県選手権大会の決勝が行われ、富山新庄クラブと対戦します。
J2から降格してから3年目の今年、3回連続となる富山新庄クラブとの対戦。スーパーシードとしていきなり決勝戦、勝つことで県代表という状況を、どう捉えるか。
無論、プロとしての矜持を示さねばならない対戦。富山県サッカー界の頂点であることを、名実ともに証明せねばならないことは明らか。
昨年などは8月に14時開始、気温34度という過酷な条件下での試合であったことを思えば・・・雨の心配はともかくとして、コンディションにおける心配はしなくていい試合。言い換えれば、試合に臨む姿勢がそのままチームの力として発揮される試合であるとも言えます。
だからこそ。言い訳は無用。ただ、目の前の試合に全力で挑み、勝利を手にするのみです。

3年連続同じカードとなる決勝戦で富山新庄クラブと対戦することとなりますが・・・やはり思い出されるのが、一昨年、降格初年度の試合。2度のリードを守り切れずに追いつかれ、PK戦の果てに敗れて天皇杯出場を逃し、「プロ失格」の烙印を押されてしまったのでした。
昇格戦線に絡めないまま悶々としていたリーグ戦を引きずるかのように、ここぞ!で決められず。それまでの積み重ねからの判断というかたちではありましたが、当時の岸野監督が更迭される直接的な引き金となってしまった苦い敗戦。
クラブ史に残る、消えない傷痕―――今年を含め、今後も続いていくカターレ富山の歴史のなか、下位カテゴリとの対戦のたびにフラッシュバックすることになるトラウマ。
無かったことには出来ない。ならば、それを踏まえたうえで出来ることは、なにか?
2度と富山県サッカー界の頂点を譲ることなく、威光を示し続けること。それ以外にありません。
クラブとしてできること・・・やらねばならないことは、リーグ戦でJ2復帰を成し遂げ、再び天皇杯無条件参加資格を得ること。
長らく県代表の座をかけてしのぎを削ってきたYKK APとアローズ北陸が合併して誕生したカターレ富山。それに代わって富山県アマチュアサッカー界のトップにつけることとなった富山新庄クラブ。
プロであるならば、いや、プロであるからこそ。富山県代表枠をアマチュアに譲り、Jクラブ枠での参加権を取り戻すこと。
そのためにも。
さしあたっては今年。富山県代表は、譲れません。文句なしの結果でもって、胸を張って富山県代表として天皇杯に臨むために。

1週間前、アマチュアから昇格したてのアスルクラロ沼津に手ひどい惨敗を喫してしまったカターレ。
格下などとなめてかかっていたわけではないでしょう。けれど、泥臭くもひたむきに勝利を目指していた相手に対して後手に回ってしまい、その頑張りに屈してしまったというのは、まぎれもない事実。
その意味で言えば。
プロを相手に全力で挑みかかってやるぜ!という気合を入れて挑みかかって来る富山新庄の意気込みというものは、あるいは沼津のそれ以上やもしれません。
実際、一昨年それに屈してしまった経験があるだけに。半端な覚悟で臨んでは、足元をすくわれることは十二分にあり得ることである―――それは、間違いありません。
なんとかリベンジを果たした昨年の対戦も、決して容易いものではありませんでした。
気温34度という過酷な条件に加え、決定力の低さという本質的な問題、PKの失敗、ビデオ判定求む!という微妙な判定などなど・・・。延長戦で脇本が挙げた決勝点で辛くも勝利を得たものの、力と威厳を見せつける勝利というには、到底及ばない結果でした。
だからこそ、勝たねばならない。
天皇杯出場権を得るという大前提もさることながら。沼津戦の大敗を吹っ切って再び立ち上がるための試練としても、やはり負けるわけにはいかない、どうしても勝たねばならない試合です。

メンバー編成に関しては、浮氣監督の方針次第というところはありますが。
クラブ方針としてリーグ戦を最重視し、カップ戦は出場機会の少ない選手が出る試合と割り切るクラブも少なくありません。その結果ジャイアントキリングをくらうこととなっても、それはそれ、と。
リーグ戦を重視しなければならない、ということで言えば、J2復帰という必達目標があるカターレもそうではありますが。けれども、重視するからこそリーグ戦に準じたメンバーとするのではないかと。
前述のように、ひたむきに頑張るクラブに屈してしまった敗戦から立ち直らねばならない試合でもあるこの対戦。大幅な変更はないメンバー編成で臨むのではないかと。
出場するとして、期待したいのは永井。
移籍してきた初年度、カターレでの公式戦初スタメンだったのが、県選手権決勝でした。そこで2失点、PKでは4人全員に決められての敗戦。「自分が止められていれば勝てていたのではないか」という思いは、チームの誰よりも強いのではないかと。
あれから2年。成長を遂げ、カターレの正GKとしてゴールを守るまでになりましたが。
アマチュアであるからとなめてかかるわけにはいかない。だからこそ、勝たねばならない。
この戦いの結果得られる勝利の価値を誰よりも知るからこそ。厳しさをもって、挑まねば。
沼津戦でのショッキングな3失点から立ち直り、再び零封勝ちを続けていくためにも。決して勝利は譲れない戦いです。

アマチュアに敗れて天皇杯出場を逃した過去は、消えない。
だからこそ、未来のために勝たねばならない。
その覚悟が問われる試合を制し、さらにはリーグ戦への弾みとしていくために。
容赦なく戦え!
勝つことが大前提の試合を、勝ち切れ!!
勝つことでしか自信は身につかない。どうしても勝たねばならない試合を勝つ経験を、この先にもつなげていくために。
富山サッカー界の頂点にふさわしい戦いを!勝利を!!
勝たれ!!!富山!!!!!

惨敗で首位陥落。4連勝の壁をまた乗り越えられず  アスルクラロ沼津戦

2017-04-03 22:44:26 | カターレ富山
0-3で敗戦。
率直な感想として、「これまで見てきた、ダメな時のカターレだ・・・」―――そう思えたのは、ワタシだけではないはず。
4連勝という、これまでのカターレを超えるための戦い、スローガンで言う「超戦」であったはず。開幕連勝や苦手アウェイ克服同様・・・いや、それらを成し遂げたからこそ、さらなる飛躍を遂げてホームのファン・サポーターの期待に応えねばならなかったはず。
なのに。
開幕3連勝中に見せていた新生カターレの期待感は、まるっきり影を潜め。代わりに目の前で繰り広げられたのは、悪い意味で見慣れてしまった光景。
かつて、数年にも渡ってまったく逆転勝利が無い時期がありましたが。その時に見られたような、「逆転するつもりがあるのか疑わしいサッカー」
そりゃ、勝敗は水物というか。すべての試合でベストの結果を残せたならそれに越したことはないでしょうが、実際は、ままならないもの。
目指すサッカーが体現できずに敗れてしまう試合もありましょう。
けれども。
それでも、負け試合は負け試合なりに、やらねばならないことがあるのではないのかと。
Jリーグ参戦初年度の沼津。開幕からまだ4試合目、沼津にしたら3試合目とはいえ、3試合連続無失点の首位クラブをあいてにしたなら・・・負けん気のほかにも、恐れのようなものも、あったのではないでしょうか。
それが、どうだ?
Jリーグの先輩として、元J2クラブとして、J2復帰を、優勝を具体的目標として掲げるクラブとして・・・この結果は、恥ずかしいものではないのかと。
試合に先立ち、沼津の吉田監督は『「(富山が)無失点だよ」とは選手たちに強く言った。そして、「それをこじ開けるのはまずシュートだ」と。ノーシュートノーゴールであり、どんな所からでも、あり得ない所からでも狙っていくんだと。そう言って送り出した。』とのこと。
それを、十二分に試合で体現してみせた沼津選手たち。2点目のロングシュートなどは、その最たるものと言ってもいいでしょう。
打倒首位クラブを掲げ、泥臭くもひたむきに、そのミッションに果敢に挑んできた沼津。
対して、カターレ。
本来ならば、その意気込みを跳ね返して貫録を示さねばならない試合ではなかったか。
たとえ負けるにしても・・・「たまたま勝っただけで、どうなるかわからなかった」とか「次回対戦ではこううまくはいかないだろうから、気を引き締めたい」とか、そういう印象を与える敗戦にしなければならないはずではなかったか。
昇格条件を満たすクラブとの初対戦を、「なんだ、この程度か」と、がっかりさせてしまったのではないだろうか?と。
それほどまでに。
それほどまでに、勝利への執念を試合で見せられなかった。
シュートが前後半4本ずつの計8本だったようだけれど・・・正直、「そんなに撃ってたか?」と。ハッキリ言って、相手に脅威を与えるシュートなんてあったのか?と。
もちろん、沼津の頑張りに手を焼いて思うように試合を運べなかったことは大きいでしょう。
けれども、だからといってそれが勝てない理由になどならない。
それでも!と、ガムシャラにゴールを狙っていかねばならなかったのに。それができなかった・・・いや、やらなかった、では?
0-2で折り返した後半戦。
3点獲り返して勝つ!―――本当に、そういう意気込みで試合に臨んでいたのか?
もちろん勝ちたかっただろうし、負けて仕方ないなんて思っているはずはないのですが。
それでも。
それでも、逆転勝ちを意識したプレーぶりには、残念ながら、まったく見えなかった。
かつての、“先制されてしまったが最後、よほど運が良くて引き分け、普通に負ける。とりあえず失点してしまったら勝利は諦めて”という時代をほうふつとさせるような、そんなガッカリさ。
福島がドローかと思われた試合終了間際に決勝点を挙げる劇的勝利で連勝継続、4連勝。首位に。
3連勝で得た自信を力に変えて連勝継続を成し遂げた福島に対し、3連勝がまるでなかったかのように無残に敗れて連勝ストップしたカターレ。
また、繰り返すのか?
ここぞ!という試合で勝てない弱さでJ2復帰に2年連続失敗。また、繰り返すのか?
ここで、安易に「切り替えて次の試合に頑張る」などと言ってほしくありません。
意識の多寡にかかわらずあったかもしれない、気の緩み。
それが、何をもたらしてしまったのか。
おおいに、悔やんでほしい。
悔やんだ上で、なにをしなければならないのかを、真剣に考えてほしいです。
なぜなら、それがカターレでプレーするということだから。
J2復帰を目標に掲げるクラブだから。
J2復帰は、負けていては果たせない、勝たねば果たせない―――そんなあたりまえのことを、あたりまえにやりきることができないのであれば、カターレでプレーする意味がない。
厳しいことを言うようですが、それは事実。
この1敗を、負けてしまった、で終わらせてはいけません。

第4節 アスルクラロ沼津戦

2017-04-01 21:35:48 | カターレ富山
史上初となる開幕連勝で壁を乗り越え、さらに苦手の東北アウェイで完勝、しかも無失点。予想以上と言っていい順調ぶりですが、ここで歩みを止めるわけにはいきません。
これまで1度たりともつくことが出来なかった首位の座を、そうやすやすと明け渡すわけにはいかない。
そのために、今一度超えねばならない試練。J参入以来どうしても超えられなかった壁を超え、4連勝を成し遂げるべく、ホームでアスルクラロ沼津を迎え撃ちます。
全8試合で引き分けが1試合もなく、全てのカードで勝敗がついた第3節。8試合中6試合が1-0であったなか、複数得点で勝ったクラブが2つ。その2クラブ、4-1で勝った沼津と3-0で勝ったカターレとの対戦となる今節。前々節の鹿児島戦、前節の盛岡戦に続き、今節もまた連勝を目指して気合の入ったクラブとの対戦となります。
2度あることは3度ある。それならば、また今回も勝つのはカターレ。そうしなければならないし、そうならなければなりません。

今年から新たにJリーグに参戦することとなったアスルクラロ沼津。第1節は試合がなく、初戦となったホーム開幕戦・福島戦こそ1-2で敗れたものの、前節は逆転で藤枝との静岡ダービーを制し、見事にJ初勝利を飾っています。参入後初のアウェイ戦となる今節、アウェイ初勝利を連勝で成し遂げるべく乗り込んできます。
下位カテゴリから参入の初年度クラブだからと侮っていいわけではない、ということは、一昨年の山口、去年の鹿児島で嫌というほどあじわっています。言い換えれば、上位カテゴリからの降格クラブであったにもかかわらず、それら新参者に格の違いを見せつけることが出来なかったという、苦い思い出。
第1節の鹿児島戦でも5失点して前節も4失点という藤枝の守備に難がある、という見方もありはしますが・・・それでも、沼津の4得点という数字はデータ的に無視できません。
今年もまた新参者の跳梁跋扈を許すのか?J2復帰という明確な目標が曇らされてもいいのか?
いいわけがない。
失うもののない初めてだからの怖いもの知らず、ということならば、教えてやろうじゃないか。
アウェイの洗礼ってやつを。J2を目指すクラブの矜持ってやつを。
5得点の鹿児島を、逆転勝利の盛岡を黙らせてきたように。今節シャットアウトされるのは沼津、君たちだよ、と。

怖いもの知らずで挑みかかって来る沼津に対し、カターレには守るべきもの、失ってはいけないものがあります。
もちろん連勝継続は容易なことではないでしょうし、試合を重ねることで研究もされ、その難度は上がっていきます。
けれども。
もしここであっさりと敗れてしまおうものなら。それは、ただの1敗以上に重く。この3連勝が「単なるまぐれ」に堕しかねません。
そうではなくて。
沼津に、「前節は勝てたかもしれないが、それはJ2を本気で狙うクラブとの対戦ではなかったからだ」と、格の違いを見せつけることによって教えねば。
そのためにも、4連勝。そして、4戦連続無失点。
相手にはもちろんとして。自分たち自身にも打ち克つような強さを見せて、成し遂げねばなりません。

期待したいのは、脇本。
ルーキーイヤーであった昨季からコンスタントに出場し、今シーズンここまで、レギュラーとしての地位を確かなものとしながらプレーを続けています。
試合終盤まで落ちない運動量をもって相手の攻撃の芽を摘む守備での貢献はもちろんとして。前節はオフサイドギリギリの絶妙なタイミングでの飛び出し、ドリブル突破からのアシストで試合を決定づける3点目奪取に繋げました。
持ち味であるところの判断力、クレバーなプレーぶりというものがしっかりなされていることの証とも言えましょう。中盤でコンビを組む同じく2年目の西室ともども、自らの活躍がチームの勝利につながっていくという手応えを、今節もまた勝利に還元していってほしいと切に願うところです。
当然、相手も前節の映像などで研究をしてくることでしょう。脇本も、要注意選手としてマークされることかと。
いや、だからこそ。
警戒されるからこそ、そのマークを上回るプレーでもって「おいおい、そんなにこちらにばかり注意を払っていていいのかい?」とばかりに出し抜いてしまったりだとか。
無失点が決してまぐれなどではない―――継続でもってその証明をしてほしいです。
そして、攻撃陣ではやはり、陽次でしょうか。
ゴールにつながる自分の活躍がチームの躍進に欠かせないという思いを、まさに有言実行で体現しているここ3試合。もちろん、今節もまた活躍を期待しますとも。
前回ホームゲームでは決勝ゴールを挙げて故郷に錦を飾るヒーローとなりましたが、別に、今節もまたヒーローになったっていい。1点と言わず2点、3点と挙げたっていい。
今節もまたそのプレーぶりが「カターレ富山に佐々木 陽次あり!」という名を上げる活躍を期待せずにはいられません。

選手・監督からは「連勝ということはあまり意識せずに目先の勝利に向けて努力していく」というような旨のコメントが出されていますが。
確かに、連勝がプレッシャーとなってそれによって力が出せなくなった、ということになっては本末転倒。
これまで成し遂げられなかった4連勝への挑戦ですが、だからこそ。
意識しすぎることなく、十全に力を出し遂げた結果として成し遂げられたなら。
だって。
4連勝を成し遂げたとして、それは通過点でしかないのだから。
これまでを超える戦果だとしても、それがゴールじゃないから。
むしろ、本気でJ2復帰を狙うクラブであるならば。
4連勝なんて、たしなみでしょう。
だからこそ。驕ることなく、侮ることなく。気負うことなく、軽んじることなく。
しっかりと力を発揮し、乗り越えてほしい。
初対戦の沼津に、カターレの力を見せつけて。そして、ホームのファン・サポーターの期待に応える勝利を!

一戦必勝!すべては勝利のために!!!
貪欲に、勝利を追い求めろ!!!
勝たれ!!!!富山!!!!!


追伸
この第4節を前に、中西がJFLのヴェルスパ大分に期限付き移籍することが発表されました。
開幕3連勝というかつてない好調なチームにあって、出場してそれに貢献することが出来ていないという現実。
他のスポーツと比較しても非常に短いプロサッカー選手としての選手生命と、現在の自分の立ち位置とを照らし合わせたとき・・・プロだからこそ、思うところがあったということなのでしょう。
正直言って、期限付き移籍で修行に出た経験を復帰後にフィードバック出来たケースは、カターレにおいてほとんどありません。
けれど。だからこそ。
チームは変わっても、「超戦」というスローガンは胸に留めてほしいです。
チームとしてこれまでを超える戦いに挑むカターレ。中西にも、個人としてもこれまでを超えていってほしい。前例がないなら、初のケースになるように。
新天地での活躍を祈念します。