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アディショナルタイムに決勝ゴール!劇的な逆転勝利で2連勝 Y.S.C.C.横浜戦

2022-07-25 22:14:00 | カターレ富山
2-1で勝利!
上位チームに喰らいついていかねばならないカターレにあっては、決して侮るわけではないものの、それでも下位チーム相手に取りこぼしは許されなかったなかで。
前節の八戸戦に続き、今節・YS横浜戦でも前半のうちに先制ゴールを許してしまい、追いかける展開に。
それでも。
苦しい状況にあっても、あきらめるなどという選択肢はありませんでした。
劣勢を跳ね返して逆転勝利とした前節同様に、勝負をかけた後半で。
起用に応えて、途中出場の選手たちが躍動。
大野が2試合連続ゴールとなる同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻すと。
勝利を信じて懸命にプレーを続けていくなかで、試合最終盤のアディショナルタイム。
期待の川西が逆転ゴール!
土壇場で試合をひっくり返し、見事に勝利。価値ある白星を挙げて、連勝を飾ることが出来たのでした。

今節の最注目カードであった上位直接対決・いわき-松本戦が、新型コロナの影響で開催中止となる波乱があったなか。
前節が開催中止となって2週ぶりのリーグ戦となったYS横浜。そして、計7名の陽性反応でメンバー変更を余儀なくされたカターレ。
中止になる可能性もあったなかで、開催されたことそのものは良かったにせよ・・・普段と違うが故の影響というものに関する懸念は、やはりありました。
陽性反応の選手が特定されないことにより、隔離措置によってメンバー外となったのか、それとも戦術的判断で帯同しなかったのかは、判断しかねる部分はありますが。
レギュラー格の、安藤、姫野、今瀬といった面々がメンバー外に。
それでも。
このところメンバーを外れていた大畑、鹿山のスタメン復帰は、それはそれで喜ばしいことであったと言えましょう。
ルーキーの安光が控えに入っていた、というトピックもあったなかで。やはり注目は、昨シーズンの大怪我以来戦列を離れていた柳下が、実戦に戻ってきたことではないかと。
今や、最長在籍の椎名に次いで在籍期間の長い柳下。その彼の復帰を待ち望んでいたファン・サポーターも多かったことかと。

17時キックオフとなった、この試合。開始から早々に、いきなり動くことに。
鋭いカウンターから抜け出したドイツ帰りの元気印FW・河辺 駿太郎にシーズン初ゴールを決められてしまい、先制を許してしまうこととなりました。
新型コロナの影響により、予期せぬかたちで1週間ぶん空いてしまっていたところ。そして迎えた、前回対戦で5失点を喫してしまった富山戦。それでも、ホーム戦連勝を目指さねばならなかったYS横浜にあって、勇気をもたらす幸先の良い先制ゴールとなったのでした。
逆に、いきなり出端をくじかれるかたちとなってしまったカターレ。
失点の責任を押しつけるつもりこそないですが、それでも・・・鹿山のプレーについて。
あるいは、ブランクかと。
河辺と並走するかたちで抑えようとしながら、振り切られての失点でしたが・・・普段の彼であれば、止められていたと思います。
あともう少し速く動けていたはずだし、あと一瞬早く足を出して阻止出来ていたはず。それが、出来ていなかったが故の失点。後出しじゃんけん的な意味でなく、これまで見てきた能力を知るからこそ、そう思えて。
それでも・・・あたりまえですが、いかにプロ選手とはいえ、ひとりの人間。ブランクがあり、しかも復帰戦の開始間もない時間帯にあっては、力を十全に発揮しきれないことがあっても無理からぬことかもしれません。
ただ、それが勝負の行方を大きく左右する失点につながったとあっては・・・。
あらためて、選手起用の難しさというものを見せつけられた格好。その葛藤めいたものを、監督はじめスタッフは、毎試合味わっているのだな、と。

前節に続き、ビハインド状態から逆転を狙わなくてはならなくなったカターレ。
ただ、YS横浜もさるもので、なかなかに反撃の糸口をつかむことは叶わず。
気が逸ってやみくもな攻撃をしてしまっては、再びのカウンターの餌食であったでしょう。かと言って、それでも積極的に攻勢に出ねば、得点に結びつくはずもなく。
時間が刻々と経過していくなかにあっても、冷静さを失うわけにはいきませんでした。
なかなか反転攻勢に出られない状況が続いたながらも、それでも、相手に追加点を許すことは無く。
0-1のまま、勝負は後半へ。

後半開始時というタイミングで、切り札・大野の投入を決断した石﨑監督。
前節2ゴールを挙げて逆転勝利の立役者となった大野には、当然ながらYS横浜側も警戒を厳とするはず。相手が疲れてきたような時間帯に、という選択もあったなかで、それでも早い段階から投入したという意味―――後半開始にあたって、相手にエンジンがかかるよりも早くアクセルを踏み込む、つまりは攻勢に出るということ。
その意を汲むかたちで、ギアを上げたカターレ。
後半開始から早々の52分、大野をターゲットに林堂がロングボール、それを頭で落とし、こぼれ球を吉平が蹴り込んでゴール!・・・かと思われたものの、オフサイド。
直後に再び大野が狙うも、GKにセーブされゴールならず。けれども、確かな反撃の意志を示すような攻勢。流れは、カターレ側にありました。
そして、機を見計らい勝負師・石﨑監督が動く。
63分、高橋、碓井、柳下の3人を一挙投入。まさしく勝負の一手を打つことに。
すると、まさにその交代の直後でした。
カウンター攻撃が前線の代わって入った高橋につながると、ペナルティーエリア内で反転。その動きを察知していた大野が逆サイドから走り込み、押し込んでゴール!
連携がピタリとはまり、追いつくことに成功したのでした。
それにしても、大野。今節もまた、やってくれました。期待に応える活躍でもって、どれだけチームが励まされたか。

先の松本戦に続いてのアウェイ戦無得点敗戦という可能性もあったなかで、そうはさせなかった。となれば、あとはもちろん、逆転勝利あるのみ。
85分には残り1枠の交代で、安光を投入。リーグ戦初出場、ルーキーとしてJデビューとなったのでした。
刻々と時間が経過していくなかにあっても、「もう引き分けの勝ち点1でいいや」なんて気持ちは、まったく起きませんでした。
ひたすらに、勝利あるのみ。
そして、試合は最終盤。4分と表示されたアディショナルタイム。
そのうち2分が経過しようかというタイミングで。ピッチ中央から林堂が正確なロングフィード。それが、復活の右サイドの支配者・柳下へと繋がり。
相手陣内深く、中央へクロスを上げる・・・と見せかけたフェイントからフリーの碓井へと繋げると。その碓井がゴール正面へと蹴り込むと、それに飛び込んだのは川西!まさにドンピシャ、鮮やか過ぎるヘッドでゴールを揺らし、劇的な逆転弾!
昨季得点王の実力は伊達じゃない。それを知らしめる見事なゴールで、土壇場で試合をひっくり返してみせたのでした。
そして、試合終了。
2試合連続の逆転勝ちで、2連勝を飾ることに成功したのでした。

下位とは言え侮れない相手、そしてコロナの影響で苦慮することとなったチーム編成。
それでも、勝った。逆境を乗り越えてみせました。
前回対戦同様に圧倒しての勝利としたかったところではあったけれど、それよりも。敗戦の危機があったながらも決してあきらめることなく勝利を追い求め続け、それを結果に、逆転勝利に繋げられたということ。
シーズン後半戦の初戦に白星を挙げたカターレ。
これからも相手順位に関わらず、キツイ対戦が続いていくことになるでしょうが。
それでも。
あきらめずに真摯にプレーし続けること。それを、勝利に繋げること。
今節だけのことじゃない。
この成功体験を、次節以降にもフィードバックしていかねば。
勝ち続ける先にある目指すべきもののために。
戦いは続きます。
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