行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第29回富山県サッカー選手権大会 決勝戦 富山新庄クラブ戦

2024-05-11 17:52:47 | カターレ富山
かつてはシーズンの半ば、8月頃に行われていた、天皇杯に出場する富山県代表の座をかけた試合ともなる県選手権決勝戦。近年は5月中旬の開催が定番となりましたが、今年もまたその季節が来ました。
これまでどおり、と言うべきか。
スーパーシードとして決勝戦のみの参加となるカターレが対戦するは、富山新庄クラブ。
引き分け無し、負けたら終わりの一発勝負。
富山県サッカー界の頂点を決める戦い。プロの威信をかけて、勝利を手にせねばなりません。

今大会の開催時期そのものは、近年の傾向どおりのスケジュールであるとして。
今年が例年と違うのは、レギュレーション変更によって、既にルヴァンカップというノックアウト方式のカップ戦に出場済みであるということ。
大会こそ違え、カップ戦としては3月の山形戦、4月の清水戦に続き、今シーズン3試合目の公式戦となります。
例年であれば、それまでのリーグ戦において出場機会の少なかった選手が出場、真剣勝負の公式戦で貴重な実戦経験を積む場、という傾向がありましたが。
実際、昨年の同大会において、2年目のGK平尾、大卒ルーキーであった鍋田、伊藤といった面々が出場し、公式戦初出場を果たしました。リーグ戦の前の試合から中2日というスケジュールもあり、ターンオーバー編成で臨んだ、という面もあり。
ルヴァンカップへの参加、さらにシーズン終了後のJ2昇格プレーオフの開催によりスケジュールが圧縮され、日程が詰まったこともあって。
開幕からこのかた、常にターンオーバー編成を、出場選手のやりくりを考えながらのシーズンとなっています。
そのなかにあってはーーー単純な比較はできないものの。前節・今治戦で怪我から復帰のガブが起用されたこともあり、既に登録フィールドプレイヤーが全員公式戦出場を果たしている状態。
リーグ戦とカップ戦でメンバーを完全に分けて編成する、というよりは。今回に関して言えば、前の試合から中5日、次の試合までも中5日という間隔。控え選手主体というものではなく、調整の意味も込めてレギュラークラスの選手も起用されるかもしれません。
そういった事情で、今回の出場選手については、予想しづらい部分もありますが。
それでも。
カップ戦としては。ルヴァンカップで勝ち残り、次なる3回戦・ヴィッセル神戸戦を控えている状態でもあるカターレにあっては。
カテゴリ的には下にあたるアマチュア・富山新庄クラブが相手ではありますが、いわゆる「捨て試合」として流す、ということは、ありますまい。
貴重な実戦経験を積む場として、最大活用すべく。
なにより、勝って天皇杯出場を成し遂げるべく。
監督をはじめとした首脳陣の熟慮を重ねたメンバーが出場し、優勝を勝ち取ってくれることでしょう。

これまでどおり県選手権のトーナメントを勝ち抜き、今年もまた決勝戦に進出、カターレと対戦することとなった富山新庄クラブ。2020年度以来の天皇杯進出をかけて、県総を舞台に雌雄を決することとなります。
昨シーズンの同カードは、まさに紙一重。PK戦の末に辛くも勝利したカターレが優勝、天皇杯進出を果たしました。
リーグ戦から中2日、前述の公式戦初出場となった3人をはじめ、フレッシュなメンバーで臨んだカターレでしたが。雨の降り続くピッチ状態も相まって、なかなか自分たちのペースに持ち込めず、得点には至らず。逆に、後半に安光がイエロー2枚で退場、数的不利の状態を強いられることに。
それでも延長前後半をなんとかしのぎ切り、120分を戦って0-0、決着はPK戦へ。
そこで魅せたのが、公式戦初出場となったGK平尾。ファインセーブでチームを救い、勝利に貢献してみせたのでした。
あれから1年。
新庄クラブにとっては、1年越しのリベンジマッチ。
昨季あと一歩まで迫ったカターレ撃破を、今年こそ!気合を入れて臨むことでしょう。

MF佐々木 一輝、DF松原 優吉、FW西 晃佑ら元カターレ選手が在籍している新庄クラブ。そのなかでもカターレでキャプテンを務めた経験もあるMF窪田 良がコーチを兼任、古巣撃破に闘志を燃やしていることかと。
確かに、現役サッカー選手としてのピークは過ぎているかもしれないけれど。
言いかえれば、それだけ経験を積んでいるということでもあり。
かつては、挑まれる立場。今は挑む立場。その両方を知るからこそ。
アマチュアクラブのプロクラブ撃破も、決して不可能ではないーーーそれを、知るからこそ。
カターレの側が若手主体となるのであれば、なおのこと。
これまで練習試合として新庄クラブと対戦してきたこともあるでしょうが、それと本番・公式戦とは全く別。
いかに、一発勝負を勝ちきるか。
カテゴリが上か下かは関係なく。勝ったほうが優勝・天皇杯進出。
ならば。
それを手にするのはカターレだ!その強い意志を試合で存分に発揮し、勝利に繋げなければ。

出場メンバーについては、これまでの過密日程・ルヴァンカップ対応を見ても流動的で、固定メンバーというかたちではないだけに、予想はしづらいですが。
期待したいのは、松岡。
今シーズンここまで、正直言って合格とは言えないプレーぶり。
得点力不足にあえぐ現状も、「松岡がもっとやってくれていたら」と思わないでもないところ。
金髪のヤンチャそうな見た目とは裏腹に。どうも、真面目過ぎるきらいがあるというか。
自分がなんとかしなければならないのに、という思いが空回りしてしまっている感があります。
良い意味で、もっと我を通すことができていれば・・・もうすこし自分の殻を破っていく手応えを掴んだらならば、もう一回りも二回りも良いプレーが、チームに貢献するプレーが出来ると思うのですが。
そこで、この県選手権決勝。
リーグ戦ではない、さりとて軽んじることのできない真剣勝負。
そこで、一皮剝けてほしい。
手応えを自信に変えて、スケールアップしてほしい。
この対戦を、そのきっかけにしてほしい、そう願います。
この対戦を制したプレーが、リーグ戦にもつながっていくことを信じて。

カターレは今シーズンここまで、アウェイではなかなか勝てずにやきもきさせられてきましたが。
直近のリーグ戦、今治戦において、今季アウェイ初勝利。
苦手としていた難敵を撃破、充実感とともに今回の県選手権決勝に臨むこととなります。
もちろん、勢いを継続しつつ勝利あるのみ。
思い返せば。昨年の同カード、PK戦の末に辛勝しましたが。
もし、そこで敗れていたならば。
その後の天皇杯で、クラブ初となるJ1クラブ撃破・京都戦の勝利もありませんでした。
延長、中断からの再開試合にまでもつれ込んだ、新潟との激闘もありませんでした。
あるいは、今シーズンのルヴァンカップで、ここまでの山形戦、清水戦の連続格上撃破もなく、あえなく初戦敗退に終わっていたやもしれません。
勝てば、つながる。
ならば。
勝つ以外に、無いでしょうよ。
いかに重視すべきはリーグ戦とはいえ、この勝負を軽んじて良い理由など、ありはしません。
必ず、勝つ。
必勝の気概を、力に変えろ!富山県サッカーのトップはカターレ、名実ともに証明しろ!

番狂わせは、あり得る。自分たちも、そうしてきた。
だからこそ、油断も慢心もなく。新庄クラブ、撃破あるのみ!
富山県代表の座を手にし、天皇杯へ!
ただ勝つのではない、これからにつながる成果を!

勝たれ!!!富山!!!!!
コメント
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