ホームスタジアムである県総での今シーズンの試合が終わり、残り4試合を実質的にアウェイ4連戦として戦うこととなるカターレ。
その初戦、本州最果ての青森県はダイハツスタジアムにて、ヴァンラーレ八戸と対戦します。
前節の敗戦によって、ただでさえ他力本願であるところのJ2昇格の可能性が一層狭まってしまったわけですが。
だからといって、あきらめムードでテキトーに流す消化試合、などということがあって良いはずがなく。
それでなくとも、前回対戦である6月のホームゲームでは敗れている相手。
連敗などもってのほか。勝たねばならない理由しかありません。
今節を含め、残り4試合はいずれもカターレよりも順位が下の相手であり、直接対決が昇格に絡むわけではありません。
けれど、だからと言って与しやすい相手であるわけではなく。
そのなかにあって、ある意味、いちばん厄介な相手が今節の八戸ではないかと思っています。
次節で対戦するYS横浜などは、2015年の初対戦以来1度も富山戦を勝てていない、ということで、実際どうかはさておき、あるいは苦手意識もあるやもしれません。
一方で、八戸。
今シーズンがJ参入初年度。逆転勝利というかたちながら、前回のアウェイ富山戦を勝利。今節のホーム戦も勝って連勝だ!という気概をもって待ち構えていることでしょう。
同じく昇格戦線で戦う群馬を相手に1-1のドローであった前節。
上位クラブがなんぼのもんじゃい!という思いを、5位・富山にもぶつけてくることは間違いないでしょう。
前線のメンバーがしっかりと機能し、ここまで43得点。後半戦に急上昇したカターレが47、ということを思えば。侮れないどころか、確たる脅威として対応せねばならないかと。
さらに。
今シーズンから加入している元カターレの佐藤 和樹に加えて、この夏の移籍で、やはり昨シーズンカターレでプレーしていた差波 優人が加入。地元出身選手としての大きな期待を背負いつつ、チームの主力として活躍しているようで。
差波の実力に関しては、昨シーズンのレギュラーであっただけに「知ってる」というところですが。
そんな彼が、今節は対戦相手。まさに、相手にとって不足なし、といったところかと。
八戸の他のメンバーにとっても、差波によってもたらされる富山の情報は有益であろうことは間違いなく。そんな相手を、アウェイの地でいかに打ち倒すか。
ただでさえ、連敗するわけにはいかない、勝たねばならないというプレッシャーがかかるなかで戦わねばならないカターレにあって。
どうにもこうにも難敵ですが、そこを乗り越えねば、先はありません。
引き分け以下で、自滅というかたちで即終了。
そんな状況に、いかに打ち克つか。
カターレ富山の真価が問われることになるかと。
6月の前回対戦で敗れ、そこから1分け3敗と4試合連続勝ちなしという低迷に陥ってしまったカターレ。
もし、の話をしても仕方ないのですが・・・。
前の試合で藤枝に逆転勝利、その試合も先制点を挙げたのはカターレ。もし、そのまま勝って連勝出来ていたら、あるいはその時点で勢いに乗れていたのではないか、とか。
もちろん、出来なかったことを悔いても詮無い話。
出来ることと言えば。
今節、しっかりと勝ってリベンジを果たすこと。それをおいて他はないでしょう。
期待したいのは、ボランチの選手たちの奮起でしょう。
言うまでもなく、得点がなければ勝てない。前線の選手が頑張ってシュートを決めることは当然としながらも。
そこにつながる攻撃をしっかり組み立てる中盤が頑張らねばならないことは明白でしょう。
前節のように、チャンスがありながらもものにできず敗れる、というパターンは、もうこりごり。
そのために、いかに自分たちのかたちを作って得点につなげるか。
前節、せっかくバースデーゴールを決めながらも苦い敗戦となった花井。もちろん、3試合連続ゴールを決めて、こんどこそ勝利の歓喜に沸いてもいいんですよ、と。
昨シーズン、背番号6をつけてチームの主力として活躍していた差波。その番号を継いで、やはり主力としてプレーする碓井。現在のカターレ富山背番号6が躍動する姿を、見せつけてほしいです。
そして、忘れてはならないのが椎名。
昨シーズンをもって富山を離れることとなった差波ですが、そのなかで気掛かりは椎名であったのではないかと。
青森山田高時代の先輩でもあり、過去の大けがからの復帰、そして、昨年11月の4度目の大けがを知るが故に。
それでも、不屈の闘志でもってリハビリを乗り越え、戦列復帰を果たした椎名。
かつてのチームメイト、今は対戦相手ですが。
差波に、健在ぶりをいかんなく見せつけてほしい。思い出の青森の地で、躍動してほしい。椎名 伸志ここにあり!というプレーぶりでもって、カターレを勝利に導いてほしいです。
10戦連続負けなしが途切れても、戦い抜く闘志までもが途切れたわけではないーーーそれを、勝利でもって証明せねばならない戦い。
もちろん、勝つ。
アウェイ八戸戦は初めてとなりますが。
伝統的に東北アウェイ戦が苦手なカターレ?
八戸も例外ではないなど、誰が決めたんだ。
ジンクスなんて、消化済みの「初物に弱い」だけでこりごり。それに上乗せさせる必要など、まったく無し。
むしろ、先の福島戦に続いて、東北アウェイ連勝!でいこうじゃないかと。
残り4戦、4連勝を期して。
リベンジマッチ、必ずや勝て!!!
勝たれ!!!富山!!!!!