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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】課題を残しつつも連敗ストップ。無得点ながらも11試合ぶりの無失点  愛媛FC戦

2013-09-03 23:43:05 | カターレ富山
0-0のドロー。
連敗阻止、4試合ぶりの勝利を目指したものの、引き分け・勝ち点1の積み上げに留まりました。それでも、挙げた勝ち点1の価値は、決して小さいものではありません。
今季ここまで、内容的に良い試合をしながらも敗れて勝ち点0、結果を残せず、という試合も少なくなかったのだから。
攻撃がうまく機能せずに無得点だったように、お世辞にも良い試合だったとは言えない今節。それでも、ピンチもありながらもしっかりと無失点に抑えて愛媛に得点を許しませんでした。
最低限の結果は残せた。あとは、やはりこの結果をどう次に繋げていくことができるか、ということでしょう。

日中は激しい雨に見舞われた愛媛県松山市。それでも試合時間には雨はやみ、予定通りにキックオフを迎えました。
しかしながら、ピッチ状態はまさに“田んぼサッカー”。多量の水を含んだ芝ではボールが転がらず、さらにその水分に足を取られてしまうという非常に難しいコンディションのなかでの試合となってしまったのでした。
難しいと言うならば、選手起用に関しても。
ヨンドクが出場停止で不在ということはあらかじめ決まっていたことながら、週半ばの練習で朝日が肉離れ、全治3週間とか。
さらに、スタメン出場するはずだった舩津が試合前のアップ中に故障、急遽苔口に代えるという予想外のアクシデントまで重なる始末。主力を欠く、なんて言っている場合じゃねーぞ!ってなもので、不安もありながらの試合となったのでした。
一方、不安というより驚きだったのが、去る8月28日にJFA・Jリーグ特別指定選手として登録されたばかりの内田 錬平がいきなりスタメン出場を果たしたということ。
特別指定選手とは、簡単に言えば、所定の手続きをとることでクラブの契約選手ではない高校生や大学生などもJリーガーとして公式戦に出場できるようになる制度。ユース所属の選手がこの制度でトップチームの一員として試合出場、などというケースがよくありますが・・・まだまだ体制の整っていないカターレのユースでは使わないだろうし、カターレ富山としては縁の薄い制度のように思っていましたが、まさかそれを使うとは。
内田は北海道出身、金沢星稜大学サッカー部キャプテン。190cmの恵まれた体躯で後方を統率するDFとのこと。
以前からカターレには練習生として参加、チームの方針や約束事などの浸透はすでにできている状態だったとのことですが、それでも意外と言えば意外としか言いようがありませんでした。
とはいえ、3失点で惨敗した山形戦の敗因にも、セットプレー時の高さ負けがあったことは事実。そのあたりを補うための待ったなしの緊急補強である以上は、プロデビューだろうが初スタメンだろうが、なんとしてもやってもらうよりほかないわけですが。

試合は、0-0のスコアレスドロー。
無得点に終わった攻撃は・・・正直言って、相変わらず物足りないものでした。
11本というシュート数のなかで、相手に脅威を与えたものがどれだけあった?贔屓目に見てもせいぜいで2、3本くらい。あとは力なくGK正面だとか、枠外に大きくそれたりとか。
黒部、白崎、苔口というスタメンに、途中交代で敬介、三根も出場したものの・・・結果を残すことが出来ませんでした。
やはり、相変わらず中盤から前線へのつなぎの部分がイマイチであることが大きいように思います。大西にしろ國吉にしろ、前線への蹴り出しにもうちょっと精度があれば・・・。
後方からしっかりとパスが来る確信があったなら、前線の選手ももう少し落ち着いてシュートへの流れに専念できるだろうに。そのあたりの余裕がもっとあったならば、それが得点にも結び付くのだろうと思うと、やはりもどかしいものがあります。
一方の、守備陣。これも、11試合ぶりの無失点に抑えたことは良しとしながらも、それでも手放しで褒められるかと言えばさにあらず。
正直、相手の決定力不足に助けられたシーンも何度もありました。3バックの宿命とはいえ、裏へ抜ける動きに引っ張られてピンチを招く、というシーンも。
それでも、あわやという場面を救った大山をはじめ、ファインセーブの守田、そしてデビュー戦ながらもしっかりとカターレの一員としてプレーしきった内田と、それぞれが集中して頑張ったからこその無失点。ここ最近は、とりわけ「しなくてもいい失点」というものが多かっただけに、やればできるということを失点0という結果で示すことができたということは、是非とも今後につなげてほしいところです。

今節は、下位のチームが揃って敗戦。結果論ではありますが、それでも勝利・勝ち点3を獲っていれば、と。
後悔してどうなることでもないので、受け入れるしかないのですが・・・ならばこそ、勝ち点1の重さをしっかりと受け止めるべきでしょう。
その1があったからこそ、得失点差ながら順位をひとつ上げて18位。敗れていたならばそれも叶わずに愛媛との差が5に開いていたところを、2のままに留めた。
天皇杯を挟んで、次も順位の近い北九州との下位直接対決。絶対に負けるわけにはいかない戦いが続きます。
もはや、負けてる場合じゃねぇ!
シーズンも終盤、1勝がただの1勝ではなく、1敗がただの1敗ではない戦い。
そこを勝って乗り切っていかないことには、残留も果たせまい。
ならば、勝つ。
主力離脱という逆境を力に変えて勝ち進むしか、道は無い―――今一度、肝に銘じねばなりません。