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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第33節 福島ユナイテッドFC戦

2024-10-19 14:53:49 | カターレ富山
前節、試合終了間際の劇的同点ゴールによって敗戦を回避、辛くもドローとして勝ち点1を積み上げたカターレ。
連続負けなしがストップしてしまう敗戦が最悪の結果であったとするならば。勝てなかったながらも負けなかったことは・・・苦手のアウェイ戦で、勝ち点を1ながらも得られたことは、悲観すべき結果ではなかった、と。
ただ、それでも。
直接対決で勝てなかった、上回れなかった今治。その差が5に開いてしまった事実は、重く受け止めねばなりません。
3試合連続ドローという状況を、勝利で、勝ち点3獲得で更新していかねばならなない今節。
ホームに福島を迎える今節。
勝ちきれずドローであった前回対戦のリベンジは、もちろんとして。しっかりと勝つことで、リーグ戦ホーム無敗を継続せねばなりません。

福島との前回対戦は、リーグ開幕からおよそ1ヵ月・第6節でのアウェイ戦でした。
第5節の金沢戦でようやくリーグ戦初勝利したカターレ、そこから中3日という過密スケジュールで迎えた試合。
お互いに選手起用に苦慮しなければならない日程のなかで、結果はスコアレスドロー。相手のパスワーク、勢いに苦慮し、決定打と言うべき攻撃が出来ずじまいに終わってしまった試合でした。
スコアレスドローながらも、昨シーズンでは同じような展開ならば負けていたであろう試合。そこそ踏ん張って勝ち点1を持ち帰った、という部分は評価出来たものの。
その第6節までで、総得点がわずかに3点。しかも1得点が3試合という。
攻撃力の物足りなさというものが、ハッキリと露呈。
そして・・・負けなかったからそれで良し、ということにはならず。次の試合・第7節の琉球戦では、PK絡み失点を含みつつも3失点をくらって敗戦という、手痛いツケを払わされることとなったのでした。
今節も、あるいは似たような状況と言えるかもしれません。
3試合連続ドロー中のカターレ。
ともすれば3連敗でもおかしくなかったなかで、崖っぷちで残り、勝ち点1ずつながらも負けることなく積み上げ続けた。それ自体は、価値あることでしょうが。
一方で。
3試合連続で勝てていない、という事実は、やはり重く。それが、2位今治との勝ち点差拡大にもつながってしまったというならば、なおのこと。
ここで、あえなく敗れて連続負けなしストップ、そしてシーズン初のリーグ戦ホーム敗戦となることにでもなれば、そのダメージは如何ばかりか。
理屈じゃない、勝たねばならない試合。
心して、挑まねばなりません。

川崎フロンターレでコーチを務めていた寺田 周平監督の下、今シーズンを戦っている現在7位の福島。その川崎からの期限付き移籍選手を含めつつ、「フロンターレメソッド」とでも言うべきスタイルを徹底。
攻撃力に自信を深め、ここまで総得点49は、首位・大宮、2位・今治に次ぐリーグ3位。上位争いを繰り広げるに相応しい力を持ち合わせているとも言えるかと。
その攻撃力をもって白星を積み重ね、ここまで勝利数14は、3位であるカターレと同数ですらあります。
一方で。
得点が多い半面、失点も多く。特にここ最近3試合では、7得点を挙げている一方で10失点を喫しています。
前節は首位の大宮と対戦。相手を上回るチャンスを作りながらも2-3と競り負けて敗戦。目の前で大宮のJ2復帰確定をみせつけられることとなりました。
ここまでリーグ戦32試合で、引き分けは僅かに4。リーグ最少である福島。
その数少ない引き分け試合のひとつであった、富山戦。その借りを返して勝利を挙げ、再び昇格プレーオフ圏内へと返り咲くために。気合を入れて、今節の富山戦に乗り込んでくることでしょう。

勝ち数も多いけれど負け数も多い、という福島の特徴で思い出されるのが、ほかでもない、昨シーズンのカターレ。
最終的にリーグ戦38試合で、引き分け数が5であったことを思えば。ここまで4でリーグ最少という福島には、なにかシンパシーを感じるものが。
ただ、それは。
カターレがそうだったからこそ、理解できるというもの。
福島の失点の多さのなかには、“しなくていいはずだった失点”というものも、多分に含まれているはず。それに足を引っ張られることがなければ、もう少し上位につけているだろうに、と。
昨シーズンのカターレがそうだったから、わかる。
その昨シーズンの反省を経て、守備強化に注力してきた今シーズンのカターレ。
その甲斐あって、失点の少なさはリーグ2位、クリーンシート試合に至ってはリーグトップですらあります。
確かに、引き分けが多い。勝つべき試合で勝てなかったという結果も、少なからずあった。
それでも。
昨シーズン通った道だから、わかること。
数字として、明確にカターレのほうが守備が堅い。それを、攻撃力に自信を持つ福島にみせつけねば。
もちろん、得点を奪って勝利に結びつけねばならないという部分は、課題ですが。
そこは、それ。去年のカターレが苦い思いをしてきたところの“しなくてもいいはずだった失点”というものを突きつけるかたちで、得点に、勝利につなげてみせねばならないかと。

リーグトップクラスの攻撃力を誇る福島。だからこそ、ノせてはいけない。
3戦連続ドローというカターレにあって、得点力の改善は急務であるなかで。なんとしても、ゴールを奪って試合の主導権を握り、そこから勝利へと繋げねばなりません。
逆に言えば、首尾良く得点し、リードを奪ったならば。リーグ屈指の守備力を誇るカターレが、そう簡単にやられることなどありませんよ、と。
だからこそ、求められる得点。
期待したいのは、ヨシキ。
前節、最後の最後で松岡のゴールが決まったから良かったものの、危うく無得点で負けかけた。それも、CKのチャンスが12回もあったにもかかわらず、ことごとくフイにした挙句に、ということで。
もちろん、ヨシキだけの責任ではない、チームの問題であることは明らかですが。
それでも・・・プレースキックのキッカーとして、あまりにあんまりな決まらなさ加減には、忸怩たる思いもあったことかと。
12回もあったチャンス、その1回、2回でもしっかりとモノに出来ていたならば、勝ち点1にとどまらずに3に、勝利につなげることもできたのでは?と。
もちろん、終わったことをグチグチと蒸し返してもしかたないことですが。
悔しかったら、次の試合たる今節以降に、勝利という結果でもって見返すしかない。
攻撃力に自信があるチーム?それがどうした。
8月の沼津戦では、やはり攻撃力に自身のある沼津を1点に留め、逆に5得点という大量得点で粉砕したじゃないか。
要は、それを今節もまたやれば良いということ。
プレースキックのキッカーであるだけでなく、その沼津戦ではしっかりとチャンスに顔を出して得点に結びつけているヨシキ。ならば、その得点感覚というものを、今節もまた十二分に発揮してもらおうじゃないか!と。
そして、フロンターレメソッドのもとでパスワークから攻め込んでくる福島を止めるにあたっては、守備の安定と的確な判断が不可欠。
そのなかで、期待したいのが河井。
前回対戦時にも、劣勢の場面でも奮闘、その確かなテクニックでもって、相手の攻勢に立ち向かっていった彼のこと。
今節も、その豊富なキャリアに基づくプレーぶりでもって、チームを落ち着かせる役割をしっかりと担ってほしいところ。
いかに攻撃に自信がある福島とて、リズムよくペースを握れない時間が続けば、そのプレー精度にもほころびが出ようというもの。その隙を見逃すことなくカターレペースへと転じさせるような、そんなベテランらしいプレーを見せてほしいです。

リーグ上位クラブが昇格に向けて正念場、というシーズン終盤戦。それに加え、今シーズンはJFLへの降格が現実味を帯びてきているとあれば、下位クラブとて必死。
これまでのシーズンであれば、昇格が見えなくなった中位から下位のクラブのこの時期は、経験を積ませるために勝敗度外視で若手の起用、とかあったかもしれませんが。
こと今シーズンに至っては、どこも必死。下位の讃岐や宮崎に危うく負けかけたのも、もちろん偶然やマグレなどではなかったことかと。
どのクラブであっても、シーズン終盤戦ともなれば、成熟度が高まっています。同時に、対戦相手の研究も進んでいる。序盤戦などとは比べ物にならないくらい、チームとしての真の実力が問われる時期、とも言えましょうか。
しかし、だからこそ。
対戦相手が手強くなっていること、容易には勝てなくなっていること。それらは事実として。
カターレだけが一方的に苦戦しなければならない、そんな謂れはありません。
相手から見たときに、「やはり自動昇格を現実的な目標としているクラブは、ワケが違うな」と畏怖されるような、そんなチームでなくては。
相手にとって脅威となるチームとして、その挑戦を跳ね返さねば。
カターレの行方を邪魔するクラブは、容赦なく叩き潰す。そんな強さを見せねばならない。それは、まぎれもない真実であって。

リーグ戦残り6試合。今治の結果如何では、最良である6連勝を果たしてすらも、2位以内に入れない可能性もありますが。
それでも。
カターレがやらねばならないことは、なにか?
言わずもがな、勝ち続けること。
相手云々じゃない。クラブとして、そこにブレなど一切ない、そんな強靭さを見せつけねばならないのであって。
プレーオフ圏内を目指して奮闘中の福島?
関係ない。
立ちはだかるならば、蹴散らすまで!

欲しいのは、勝ち点3!
ホームに歓喜をもたらす、勝利を!
勝ち続けろ、カターレ!!!

勝たれ!!!富山!!!!

諦めない執念で、またも土壇場で追いつく!意地を見せたドロー決着 テゲバジャーロ宮崎戦

2024-10-14 06:42:01 | カターレ富山
1-1のドロー。
同日に先んじて開催された今治-YS横浜戦で、今治が勝利。試合開始時点で6差に離されていた勝ち点を、勝利してなんとしても3に戻さねばなりませんでした。
が。
結論から言えば、勝利はならず。勝ち点1を積み上げるにとどまり、5差に広げられてしまうことに。
いろんな意見はありましょう。
勝たねばならない試合を、落とした。いかに勢いがある相手とはいえ、確実に勝ち点3をモノにせねばならない試合で、それが為せなかった。
大事な終盤戦の戦いで、3戦連続ドロー。つまりは1勝2敗と変わらないじゃないかと。
けれども。
勝ち点3奪取に失敗したこと。差をひろげられたこと。数字の上では2敗と同じということ。それらが、事実であったとしても。
ドロー決着が、無価値だとでも?
そんなわけはない。
たしかに厳しい状況にはなっている。けれど、今節のドローが・・・勝利への意思を、執念を貫いた結果であることもまた、まぎれもない事実であって。
それが無価値などとは、言わせません。

ここ最近のメンバーをベースとはしつつも、ガブや陽次を投入し、変化をつけてきたスタメン。ホームでの前回対戦では、主導権を握られてしまい後手後手に回ってしまう展開であっただけに。リベンジマッチとも言える今節、なんとしても勝つ。そのための布陣であったかと。
試合は開始から、カターレのペース。
高い集中力でボールをコントロール、同時に相手の得点源であるところの武、橋本といった選手たちに仕事をさせず。
今節もまた、ヨシキがその運動量をもってピッチを縦横無尽。攻守にわたって相手を上回る働きぶりでもって、試合の流れを渡しませんでした。
そんななかで。
試合全体で、12本ものCKのチャンスを獲得。宮崎が0であったこととはまさに対照的に、ゴールに迫ることに。
ただ・・・それが、決まらない。
相手の守備の頑張りもあったでしょうけれど、それよりも。
どうにも、精度がいまひとつ。
せっかくのチャンスを活かすかたちで得点できていたならば、違った試合展開になるだろうにーーー押し気味に試合を進めていたからこそ、そんなもどかしさが。

0-0で折り返した後半開始時。
得点こそなかったものの前線から精力的に攻勢をかけていたマテウス。その彼に代わり、ハーフタイム明けと言うタイミングでショウセイを投入。カターレのエースに得点を、そして勝利を託すことに。
しかし・・・。
先にゴールネットを揺らしたのは、宮崎でした。
宮崎の攻撃時にも、攻め込まれながらもしっかりと対処し、決定的な仕事をさせてこなかったカターレ選手たちでしたが。
58分。
相手の攻撃時に、一瞬だけ寄せが甘くなったとき。ボールの跳ね返りが変わって宮崎の選手につながってしまうというアンラッキーも重なり、そのボールがフリーとなっていた武のもとへ。
ペナルティエリア外で距離があったものの、迷いなく蹴り込んだボールがゴールに突き刺さり。与えるわけにはいかなかった先制点を献上してしまったのでした。
知っていた。知っていたよ。武という選手が、そういった素晴らしいゴールを決められる選手であることは。
それまでの流れなど関係ない、チャンスとあらば、決めてみせるーーーそんな、ストライカーとしての資質。それが見事に輝いたスーパーゴールでした。
それまではしっかりと抑えていただけに・・・悔やまれる、一瞬の隙。
なにか、午前中に観ていたMLBのプレーオフ・ドジャースVSパドレスの試合を彷彿とさせました。
パドレスの先発・ダルビッシュが、ほぼパーフェクトというような素晴らしいピッチング。
ただ、そのなかで、たった2球だけ失投。その2球が、2本のホームランにつながり、結果的に敗れることに。
ほんのわずかな隙が、致命的な敗戦につながってしまうーーーそんなシーンを思い出してしまったのでした。
宮崎の右SBとして奮闘していた松本 雄真ともども、元カターレ選手の活躍は、それはそれでうれしいものがあったけれど。その思いと、立ちはだかる相手チームのメンバーという事実とは、微妙に相いれないものであり。
恩返しゴールと言うには、あまりにキツい失点。
大事な勝たねばならない一戦で、ビハインド状態に。

かつてのカターレのエースであった武にしてやられたからには。今のカターレのエース・ショウセイにやり返してもらわねばーーーそう思っていたなかで。
弱り目に祟り目とでもいうのか。
同点・逆転ゴールの期待をかけていたショウセイが、接触プレーで頭をぶつけるアクシデント。
途中出場であったにもかかわらず、脳震盪の疑いで途中退場となってしまったのでした。
脳震盪による退場の特例として、交代枠がひとつ追加されることに。それによって、フィールドプレイヤーの控えメンバー全員がピッチに入り。とりわけ、吉平と松岡のアタッカー2人にはゴールへの期待がかけられました。
もはや、なりふり構っている場合ではない。
持てる力を振り絞り、宮崎を攻め立てるカターレ選手たち。

ただ、それでも。
宮崎としては、1点を守り切る戦術にシフトしていたのかもしれませんが。
守る宮崎に対し、攻めても攻めても、遠いゴール。
そんななかで、下手をうって集中力に欠ける雑なプレーをしてしまえば、たちどころにカウンターの餌食となってしまっていたことでしょう。
たとえ得点が遠くとも、焦れて自分たちからピンチを招いて決定的な追加点を奪われる、などということになれば。本末転倒どころの話じゃない。
刻々と過ぎていく試合時間。
敗戦の気配が漂うなかでも、あきらめてしまうわけにはいかない。
両チームともに7戦連続負けなしで迎えた今節。相手の宮崎に継続を譲り、カターレはあえなく敗れて記録ストップ?そんなのは願い下げ。
そんな最悪な結果など、受け入れてたまるかよ!

そうしたなかで、いよいよ試合も最終盤。
試合時間も90分を迎え、残りはアディショナルタイムだけ、という状況で。
表示されたその時間は、+9分。
1点を守り切ろうとしていた宮崎にとっては、あるいは愕然とする長さの時間であったかもしれませんが。
ショウセイの負傷によって試合が止まっていた時間からすれば、妥当とも言うべき長さ。贔屓目抜きに、それは確かであったかと。
ならば。
ショウセイの無念を思えば、やらねばならないことは、決まっている。
なんとしてもゴールを挙げ、敗戦という結末を否定してみせること!

迎えた、90+6分。
精神的にも体力的にも限界を迎えるなかで、それでもあきらめないカターレ選手たちが、力を振り絞って波状攻撃を仕掛けると。
泥臭いどころじゃない。スマートなんてとても言えないような、必死の攻撃。相手ゴール前でもつれるように繋いで繋いで。
そのボールが、松岡の足元へ。
すると、もうなりふりなんて構っていられない。効き足ではない右足で蹴り込んだシュートが、ゴールへ!
まさに、執念としか言いようのない同点劇。敗戦直前の土壇場で、まさに起死回生のゴールが決まったのでした。
それでも、その喜びもそこそこに、すぐさまに帰陣する選手たち。
まだ時間は残っている!このまま逆転までーーー。
鳴らされた、試合終了のホイッスル。
辛くも敗戦を免れたカターレ。勝ち点3はならずも、1だけとはいえ、アウェイの地で積み重ねることとなったのでした。

今節勝利した今治に、リードをひろげられてしまう結果に。勝たねばならない試合を落とした、と言われてしまえば、その通りだと応じるより他ないのですが。
正直、2位を追わねばならない立場で勝ち点2ぶんを獲れなかったダメージというものは、やはり大きいと言わざるを得ません。
一方の、宮崎も。
前節の金沢戦に続き、2試合連続で先行しながら終了間際の同点ゴールで勝利を逃すという展開に。降格圏脱出を目指していたなかで勝ち点を取りこぼし、突き抜けられずじまいとなってしまった、と。
2試合連続でゴールを決めながら、2試合ともにヒーローになり損ねた武。その心中は、いかばかりか。
かつて、彼がカターレに所属していた2020年の第30節・セレッソ大阪U23戦のこと。
スコアレスで迎えた試合も最終盤、86分に先制ゴールを決められてしまい、敗戦待ったなしという状況で。
そこから、90+3分、そして+6分に連続ゴールを決めた武。土壇場でチームを救う、まさに救世主として大逆転勝利の立役者となったーーーそんな試合がありました。
時を経て、今節。
スーパーゴールを決められ、その健在ぶりをまざまざと見せつけられた一方で、終了間際劇的ゴールで、カターレから「恩返し返し」いうのもまた・・・巡り合わせとは、なんと奇なるものかと。
巡り合わせと言えば。
昨シーズンの同カード、カターレ史上最多6ゴールを決めた試合で。
ハットトリックを達成したマテウスの3ゴール目が、5得点目。そのあと、6得点目を決めたのが、松岡でした。
私見ですが、そのゴールは、いつもであれば決まっていなかったゴールであったように思います。
いつもであれば、松岡は同じ状況ではシュートではなくパスを選択していたと思います。そんなシチュエーションでした。
ただ、それを良しとせず、シュートを選択。それが6得点目につながった、と。
そして、今節。
得意のカタチから利き足の左足で放つシュートが理想であったとするなら、それとはかけ離れたシュートでした。
利き足でない右足であろうがなんだろうが、とにもかくにも決めねば!そんな気迫が乗り移ったかのようなゴール。
去年のあのゴール同様に。あれこれ考えながらのシュートではなかったはず。
同じスタジアムで、再びのゴール。
今節の得点から、なにか成長につながるヒントを得ていたら良いのですが。
状況は、芳しくない。3戦連続ドローは、1勝2敗と変わらないーーー。
数字が示す事実は、事実。それは間違いありません。
ただ、それでも。
本当に変わらないのか?
そうじゃないだろう。
負けずに敗戦ピンチを乗り越えての、連続ドロー決着。
それが、敗戦と同じであるものか。
たとえ歩みが鈍ろうとも、それでも進み続けている。それもまた、事実であり。
車輪、タイヤというものは、静止状態から動き出すのにいちばんパワーを消費する。
完全に静止してしまった状態から再び動き出す困難を思えば。
たとえ低速であろうが、進み続けている。止まっては、いない。
ならば。
再加速について、静止からのそれと比べては、比較にならないほどにスムーズかつ確実なものともなりましょう。
だったら。
たとえ望まぬ結果だったからとて。うつむく必要など、ありはしません。
やるべきは、再加速であり。
つまり、残り試合を勝っていくこと。それ以外になにがあるでしょう。

戦いは続くのだから。勝っていく。それだけです。

第32節 テゲバジャーロ宮崎戦

2024-10-11 23:34:57 | カターレ富山
自動昇格圏入りを目指し、勝ち点差3を追う3位カターレと、僅差にひしめく降格圏からの脱出を期して勝ち点3を積み上げたい17位宮崎。
置かれている状況こそ違え、今節に必勝を誓って気合を入れている姿勢そのものは、双方ともに変わらず。
双方変わらないのは、7試合連続負けなしの状況もまた然り。
どちらもドローでの継続は望んでいない。それは明白。一方、勝って8試合連続負けなしと出来るのは、どちらか1クラブのみ。
もちろん、それはカターレでなくては。
今シーズン、無敗のホーム戦と比較して戦績が振るわないアウェイ戦ではありますが。
楽な試合など無い、今節もきっと厳しい展開ともなりましょうが、それでも。
それでも、勝つ。
必勝を期し、勝ち点3を持ち帰らねばなりません。

昨シーズンから大幅に選手の入れ替えを敢行し、装いも新たに今シーズンに臨んだ宮崎。
ただ、初勝利に8試合を要するなど開幕から大きく出遅れてしまい、下位に低迷。6連敗や9戦勝ちなしなど、厳しいシーズンを送ることに。
ただ、それが夏場に一転。
若いチームの成熟度が上がってきたということもあるでしょうが、それに夏補強で加わることになった元カターレの松本 雄真や武 颯らがチームにフィット。必ずしも効果が出るとは限らないシーズン途中の補強ですが、それが当たるかたちでチームに勢いをもたらすと。
夏中断以降、ここまで5連勝を含む7戦連続負けなしを継続中。
本当に同じチームか?と疑いたくなるほどの、依然とは真逆のV字回復っぷりを見せて、J3他クラブを戦々恐々とさせているのが現状で。
残留争いは、自動降格枠・最下位の岩手がちょっと差が開いている一方で、入れ替え戦対象の19位・奈良から15位・讃岐までの差が5しかない。その渦中の宮崎としては、この好調を継続して、なんとしても抜け出していきたいところでしょう。
長く苦しんだシーズン序盤を思えば、もしもこのところの巻き返しが無かったらともうと、空恐ろしいところ。逆に言えば、巻き返しがあったことで、残留争いで他クラブと勝負になっていると。
この勢いを止めてしまうことは、再びの順位降下につながりかねないという危機感は、相当にあることかと。
今節の相手が上位の富山とて、もはやどこだろうが関係ない、勝つのみ!というところかと。

上位直接対決となった前節今治戦でドロー。自力で順位を逆転するチャンスを逃してしまったかたちとなりました。可能性の上では、今治が勝ち続けると追い越せない。カターレが残り全勝したとして、最少でも1試合は今治がとりこぼさない限り。
ただ、それでも。
最終戦までもつれた去年のことを思えば。
現時点で悲観するのは時期尚早と言えましょう。
今治云々ではなく、自分たちがいかに勝ちきり、勝ち点3を積み重ねていくか。そのことにフォーカスしていくべきで。

今節の相手が17位と残留争いの宮崎、その宮崎とはここまで5勝1分け1敗という好戦績であり、相性も良い。昨シーズンの同カードでは、クラブ新記録となった6得点を挙げて大勝してさえいます。
ただ、それでも。
過去は過去。大事なのは、今節の勝利に目を向けること。
まず、下位だからと油断して良いわけではないことは、先の危うく負けかけた讃岐戦を例に出すまでもなく、明らか。楽な相手などありません。
3位のカターレでさえも今シーズン達成していない、5連勝という成功体験をしている宮崎。さらに、ホームゲームでは目下4連勝中。当然、今節も勝利を挙げて5連勝とすべく待ち構えています。そんな相手に対し、今シーズンはアウェイでなかなか結果が出せない、などと言っている場合ではありません。
前節は、両チームともにドローという結果。
アウェイで金沢と対戦した宮崎は、好調を支える武のゴールで先制に成功するも。90+3分という土壇場で同点ゴールを決められてしまい、勝ちきれず悔しい結果となりました。
一方のカターレも、ドローもOKという今治の守備を崩せず、スコアレスドロー。勝って順位を逆転するチャンスを逸することに。
お互いに、前節の無念を今節の勝利で晴らす!という気合を入れて臨む試合。
そして、勝ち点3がマストという姿勢そのものには、順位もなにも関係ない。
要は、どちらがその思いをより勝利につなげられるか。それに尽きます。

カターレ側からすれば、今節は前回対戦のリベンジマッチという見方も。
スコアの上では1-1のドローという結果ながら。
シーズン序盤の、それこそなかなか勝てない時期であった宮崎に対して劣勢を強いられ。
ロングボールを多用しつつガシガシ攻勢をかけてくる宮崎。それに対して受けに回ってしまい、対応が後手後手となってしまっていたカターレ。
宮崎のシュート精度に助けられて1失点ですんだものの・・・複数失点でガッツリと負けていてもおかしくなかった、今季ワーストレベルの試合であったかと。
実際、去年のような「自分たちの対応のまずさで迂闊な失点をしてしまう」という悪癖が露呈してしまっていたとしたら、そうなっていても不思議はなかったでしょう。
それでも。
なんとか耐え凌ぎ、敗戦やむなしであった展開から勝ち点1を得た。そのことが次の試合で苦手の今治からの勝利につながり。さらにはその後のルヴァンカップでの躍進、そして順位の上昇へと繋がっていったのでした。
今節は、その前回とは逆に。
今治戦の引き分けから気を引き締めて臨み、宮崎戦の勝利につなげねばならない試合。その先の上昇、つまりは自動昇格圏入りへと、なんとしても結び付けていかねば。

前節の勝たねばならない試合での無得点という結果には、攻撃陣のメンバーそれぞれ、忸怩たる思いでいることでしょうけれど。
覆水盆に返らず。結果を覆すことはできない。
けれど、その悔しさをバネに、今節の勝利へと繋げることはできる。そして、そうしなければならないとなれば。
期待したいのは、マテウス。
昨シーズンの同カードでハットトリックを達成した宮崎の地で、再びゴールラッシュでチームに勝利をもたらしてほしいです。
あのときも、もしも負けてしまえば最終戦を待つまでもなく昇格失敗が決定してしまうというプレッシャーがかかる試合でしたが。それを跳ねのけての快勝。
PKの場面では、どちらが蹴るかで吉平と揉めたような一幕もありましたが。言いかえれば、それだけ勝利に真剣に向き合っていたということでもあります。
かつてのチームメイト・武が攻撃陣を引っ張る宮崎ですが。その彼にして、「やっぱりすごいな」と感嘆せしめるような、そんな活躍をみせつけてほしい。そう願います。

残り7戦のうち、同日同時刻開始の最終戦を除く6試合中5試合で、今治のほうがカターレに先んじて試合をおこないます。つまり、今治が勝てば、どうしても勝たねばならないというプレッシャーに晒され。負けたら負けたで、ならば勝たねばと力が入ってしまうリスクも、という。
しかも、その残り試合では今節の宮崎を含め、鳥取、岐阜、大宮と、共通する相手との試合が。今治との直接対決は終わったものの、それでもどちらが上かが如実に表れるような、そんなカードが続くことにもなります。
勝ち点でも、試合時間でも、後追いのカタチとなるカターレですが。
しかし、だからこそ。
ここで問われるのが、チームとしての芯の強さ。
昨シーズン、同勝ち点ながら得失点差に泣いて昇格を逃した苦い経験。それをなんとしても乗り越えねば!という今シーズンにあって。
ここまで、当面のライバルである今治に対しては得失点差で遅れはとっていない・・・むしろ上回ってさえいます。
そして、もうひとつ。去年の経験からクリアせねばならない、最終盤のプレッシャー。
昨シーズンの終盤戦では、ライバルの鹿児島がコケた、ならば勝て!という状況で躓き、上回れなかったという失敗が。
その経験をバネとしなければならない今シーズン。
後追い上等。超えねばならない試練を、今度こそクリアしていくまで!

ただひたすら、勝利を追い求めて。
宮崎にも勝たねばならない理由がありましょうが、それはそれ。
「そんなもん知らん」とばかりに、あるいは非情なまでに勝ちに徹すること。
昇格へ続く道に立ちふさがるならば、蹴散らして進むまで!

昇格にふさわしいクラブとして、勝ってプライドを示せ!
勝利あるのみ!必ずや、アウェイ宮崎の地から勝ち点3を持ち帰れ!!

勝たれ!!!富山!!!!!

およそ1万人が声援を送った決戦は、双方譲らずドロー決着。勝ち点1を分け合う FC今治戦

2024-10-07 23:39:13 | カターレ富山
0-0のドロー。
2位今治と3位カターレの、勝ち点差3での直接対決。勝てば順位を逆転できる、それでなくともホームで負けるわけにはいかないーーーモチベーションになる一方で、プレッシャーにもなる状況での試合でしたが。
どちらか一方にペースが傾くことはなく、鍔迫り合いが続くなか。終了のホイッスルが鳴るまで、双方のゴールともに揺れることのないまま。
スコアレスドローもやむなしという内容の試合で、勝ち点1ずつを分け合う決着となったのでした。

10000人チャレンジーーー個人的には、本音を言うなら懐疑的でした。
もちろん、社長以下スタッフ、選手らも含めて、クラブ一丸となったチャレンジであったことは知っていました。その営業努力も、相当に気合を入れていたらしいことも。
5月のルヴァンカップ神戸戦では、平日夜という条件であったにもかかわらず、8000人を超える動員を記録した。ならば、やってやれないことはない!と。
ただ、それでも。
神戸戦は、普通ならば対戦することのないJ1のビッグクラブが相手という、イレギュラーなカード。そのプレミアム感由来の集客というものは、間違いなくあったはずで。
2位と3位との直接対決、カターレにとっては超重要な対戦ではあるものの。
言ってはなんですが、一般層に向けては、今治には神戸ほどのプレミアム感は無く。来場される今治サポーターは、もちろん歓迎するものの・・・先の北陸ダービーのように、隣県だからとアウェイ戦に2000人が駆け付けた、ということは起こらず。
その2000人を加えて9200人であった金沢戦。それを、ほぼカターレ富山ファン・サポーターだけで超えねばならない、と。

正直に言ってしまえば、無理なんじゃないかと思っていました。

そりゃ、いわゆる「ガチ勢」たる我々は、無条件に駆け付けますとも。ただ、それよりもライトな層は・・・営業を頑張っていることは確か。けれど、それと実際に足を運ぶかどうかは、また別ではないかと。
もう10年もJ3暮らし。動員的に近年は盛り返してきているとはいえ、J2時代よりも、ライト層受けは良くないと言わざるを得ない。事実として、平均動員数はあの頃には及ばないわけで。
呼びかけたからといって、ならば、と実際に県総まで来る人というものに、どれだけの期待をしていいのか?と。
降格以後、明らかに下がった注目度。忸怩たる思いを抱えつつ、「それでも!」と応援し続けてきたワタシとしては。
「J3だから」などと簡単に見放すようなライト層には、結果でもってーーーJ2復帰という事実を突きつけることで、理解らせるしかないのでは、と思っていましたので。
ハッキリ言って、10000人越えは、期待していませんでした。

しかし。

蓋を開けてみれば、どうだ。
帰りの混雑を見越してクルマではなくバイクで行くことを選択しましたが、それが大正解。
開場時間前どころか、そのまた1時間前、キックオフ3時間前くらいの時点で、既に県総周辺の駐車場は満車状態。正直、予想外でした。
いざ入場してみると・・・多い。明らかに、多い。
とても、いつもと同じ時間帯の開場時間前の風景とは思えないほどに。
直近の多くの来場があった試合と言えば、8月の松本山雅戦で5816人。それよりも、明らかに多い。いや、それよりも。あの8223人という動員を記録した神戸戦と比べても、まったく引けをとらないのでは?
開場時間あたりでは、長蛇の列が形成され。シーズンパスホルダーの先行入場が、きちんと先行入場として機能。普段の試合では、まったくそんなことはないというのに。
その後、一般入場が開始されても、途切れない入場列。いったいどうなっている?
キックオフ1時間前、選手たちのウォーミングアップの時間くらいで、多い時のスタンドの埋まり具合。もちろん、未入場者も多くいる状態で。
そして、キックオフ時間。
アウェイ側スタンドの今治サポーターは、想定程度という数で。遠くまでよくぞお越しくださいました、と。
それ以外が、圧巻。
メイン、ゴール裏、バックと、青く染まるスタンド。それらの埋まり具合で言えば、アウェイブーストがかかっていないぶん、さらに密集度が増して見えて。
「こんなに多いのか!」
スミマセン、なめていました。みくびっていました。あなどっていました。
ハッキリと、自分の見込み違いを認めざるを得ない、と。
今のカターレは、ここまで集客できるポテンシャルがあったのか、と。
数字としては、9700人はチャレンジ未達ではあります。大台越えは、ならずと。
しかし、それでも。
充分に、10000人に準じる数字と言えます。
なんというか・・・熱心に応援する「ガチ勢」であるかゆえに、却って富山のポテンシャルを信じ切れなかったというのも、皮肉というかなんというか。
ただそれも、何の根拠もない記録ではないということ。
今シーズンのカターレには、それだけの、10000人が応援するだけの価値が認められた証、とも言えるわけで。
ならばこそ。
これまで応援を続けてきた身としては、背筋を伸ばし、襟を正さねばならないところ。
カターレ富山は、応援するに値する、誇りをかけるに値するクラブだと、再認識させられたからには。
シーズンも残り少なくなるなか、より一層、応援にも気を引き締めねばならないなと。

話を試合に戻して。
スタメンは、ここ最近の試合のメンバーを軸としつつ、西矢と布施谷を起用。運動量とサイドからの上がり、クロスを期待されての抜擢だったのでしょう。
一方の今治は、前節ハットトリックを決めたウェズレイ タンキがサブメンバーに。U19代表招集から復帰のFW横山 夢樹がスタメン。
互いにとって、交代メンバーを含めて90分いかに戦いきるかが問われる試合となりました。
試合のほうは、お互いに堅い展開というか。
攻撃力に自信を持つ今治にペースを握らせるわけにはいかないなかで、安易なミスがあっては、相手の思うツボというところでしょう。
前節の讃岐戦で、こちら側のミス、まずいプレーから失点し、危うく負けかけたこともあり。それでなくとも上位直接対決というプレッシャーがかかる試合。なかなか思うようにいかない、決定的なチャンスにまで結びつかない展開が続きました。

そんななかで躍動していたのが、ヨシキ。
ボールコントロール、相手をかわすテクニックという持ち味もさることながら。目を惹いたのが、そのプレーエリア。まさにピッチ上を縦横無尽に駆け、攻守にわたってチームを動かしていました。
そのアグレッシブさというものが、なんとも頼もしい限り。昨シーズンの特別指定での出場経験があるとはいえ、今シーズンがルーキーイヤーである選手ーーーその前提を忘れそうになるくらいに、カターレにとってなくてはならない選手として躍動しているな、と。

昨シーズンのアウェイ戦でハットトリックをくらってしまったヴィニシウス、2年連続でホームでゴールを許してしまっている近藤 高虎など、いざハマってしまえば失点待ったなしという選手がいるなかでも。今治の攻撃を、しっかりと集中してしのぎ続けるカターレ。
ただ・・・そのなかで。
言いたくはない。言いたくはないけれど、それでも。
ホームアドバンテージとして有利なジャッジをしろとまでは言わない。けれど、なんで相手の・・・今治に有利なジャッジばかりする審判なんだよ!と。
こちらが転んでも流され、相手がこけたらすぐに笛。ただでさえ荒いプレーが多い印象の今治だというのに。
腕を使って相手を止めようとするまでは、ギリギリでファウルではないのかもしれないけれど・・・それ、肘が入ってないか?なのにスルーかよ!
付け加えて、今治の時間稼ぎともとれるプレーがあれば。
そんなことで集中を乱してはならないことは知りつつも・・・前節に続き、またもホームでストレスのたまるジャッジをされては、気分も悪くなろうというもの。
そして、今治の側も。
もちろん勝利を目指してはいたでしょうが、いざというときには引き分けもOKという気構えでいたかもしれません。
そのあたりの老獪さというか・・・前節の讃岐に比べては、伊達に2位にいるチームではない、ということだったのかもしれませんが。
引き分けならば、順位を逆転されることはない、と。
当然カターレとしては、それをうち破って勝利せねばならなかったところ。
しかし、気が逸ってミスにつながり、それを突かれて失点し、敗戦につながるようなことがあっては本末転倒。難しい判断が迫られました。

スコアレスのままに進む試合。
消耗戦の様相を呈し、カターレの側も引き分けを覚悟せねばならない展開に。
本来ならば、この夏に加入したFW古川 真人がメンバー入りしていたところ、彼を起用して攻勢をかけるというプランだったところでしょうけれど。
交代枠的に、手堅い起用に止まり。チャレンジするにはリスクが大きかったと。
アディショナルタイムには、久々の実戦となった瀬良にイエローカード。
ファウル相当のプレーもことごとく流され、「イエローカード忘れてきたんか!」なんて言われていた審判に出されたというのも、なんとも複雑ですが。
その瀬良のプレーは、ファウルで止めねば相手の速攻に直結してしまうというところを、覚悟してのもの。
久々の出場ではありながらも。冷静な判断が光ったプレーであったと思います。
もちろん、出来ることならイエローなんてもらいたくない。けれど、その一瞬の判断がチームの敗戦につながりかねなかったともなれば。
瀬良の覚悟が表れた、そんなファウルであったかと。
前節、終了間際のアディショナルタイムに得点して敗戦を免れたことを思えば。
プレーが止まる時間もそれなりにあったのに同じ6分であったのは、いささかばかり少ないのでは?というなか。
無情にも、試合終了のホイッスル。
スコアレスドロー決着となり、勝てば順位を入れ替えられた直接対決で、それを果たせず悔しい結果となったのでした。

直接対決で上回るチャンスをモノに出来ず、引き分け止まり。
理屈の上では、この先、残り試合を全勝というベストを尽くしたとしても及ばず、という可能性があります。もちろん、対戦相手も骨のあるクラブばかり。決して楽勝という試合などないでしょう。そんなときに、「あの直接対決で勝ってさえいれば」との後悔を生む可能性も、否定はできません。
結果、マイナスというか。勝ち点差3が変わらないままに、自力で改善する機会を逃し、残り試合を減じてしまった。
ネガティブに捉えてしまえば、ガッカリするシチュエーション。

しかし、それでも。

正直なところ、そこまで悲観はしていません。
これがシーズンラスト1試合か2試合という状況ならば、また違ったかもしれませんが。
残り7試合あれば、充分に取り返せます。
なぜなら。
スコアレスドローという結果は双方同じでも、どちらが余裕が無かったかといえば、今治のほうでしょう。
アウェイで勝ち点1は充分な成果だし、遮二無二勝ちにいって逆襲を受けてしまうより、引き分け狙いと割り切る姿勢は、それはそれで大事でしょう。
マリーシアというか・・・審判に見逃されていただけで、後ろからのタックルだの、倒れてなかなか起き上がらないだの、挙句はこちらのゴールキックの場面で、故意に田川にぶつかって転ばせるだの。
そんなことをしているチームが、この先のシーズンラストスパートを順風満帆に行けるとは思うなよ?と。
今治は、このあと、必ずやらかす。残り全勝は、無い。
なんでそんなことが言えるかって?
そりゃ、わかるさ。
カターレがこれまで、何回「もう少しのところで届かずにガックリ」ということを経験してきたと思っているんだ。
その経験を踏まえて見れば。
今治は今後、そんな罠とも言うべき、落とし穴とも言うべき試練に、必ずぶち当たる。ヤマ場の富山戦を越えたので、あとはリラックス状態で、などありえませんよ?と。
経験者だから、わかる。つけ入る隙は、必ずあると。
なので。
悲観は、しません。カターレの巻き返しを期待し、応援するのみです。

試合後のインタビューを受けた吉平が、感極まって言葉に詰まるシーンも。
およそ10000人のファン・サポーターの応援に応えて、ゴールで湧かせたかった。勝利の歓喜でスタジアムを包みたかった。
それを為せなかったという無念。
それでも。
その気持ちがあれば、きっと大丈夫。
まだ、なにも終わっちゃいない。
確かに、この大一番で勝つことは叶わなかったけれど。
それでも、終盤戦に失速してしまっていたこれまでのシーズンとは違う姿は、見せられました。
最後まで粘ったものの、得失点差に泣いた昨シーズン。それに比べても、まだまだ可能性はある上に、その得失点差でも、今治を上回ってさえいる。
だったら、悲観なんてする必要は、まったくない。
残り試合、さしあたっては次節の宮崎戦に、全力をもって挑んでいくまでのこと。

涙は、昇格を果たしたときにとっておこうぜ。
10000人の期待に応えられなかった?
今回は、そうだったかもしれないけれど。
残り3試合あるホームゲーム、そこで10000人を達成できないなど、誰が決めた?
やってみせるさ。
だれも、あきらめてなんかいない。
今回は、今回として。
先のことは、まだわからないのだから。
継続された、ホーム無敗記録。
もちろん、最後まで貫き通す。
来月のホーム最終戦には、昇格の喜びでスタジアムが包まれるように。

戦いは、続きます。

第31節 FC今治戦

2024-10-06 03:20:13 | カターレ富山
全20クラブがホーム&アウェイ2回戦総当たりで38試合を戦うJ3リーグにあって。概念的な、原則的な話をするならば・・・どのクラブにとっても条件は変わらず。勝利で勝ち点3、引き分けで1、敗戦で0というレギュレーションも不変であり。
結論としては、どの試合も等価値であるはず、と。
それでも。
現実問題としては・・・試合ごとに、価値の差はあります。確実に。
そのなかでも。
昨シーズンで言えば、昇格の可能性を残して戦った最終戦がそうであったように。
シーズンを象徴するような・・・さらに言えば、カターレの歴史に語り継がれるようなものになる試合も、確実にあります。
その、価値という観点において。
今節、2位今治と3位カターレの直接対決は、勝てば順位が入れ替わる6ポイントマッチにして、まさに天王山。
今シーズンのみならず、翌シーズン以降にも語り継がれるような、伝説の一戦となるかもしれません。

元日本代表監督・岡田 武史オーナーの下で、トップチームの強化はもちろんとして、クラブ規模の強化、新スタジアムの完成・運用など、J2への道をひたすらに邁進している今治。
カターレに次ぐ4位となった昨シーズンを経て、今シーズンもまた上位争いを繰り広げており。
4連勝と開幕ダッシュに成功、5月の富山戦で敗れたあたりでは4連敗を喫したりしたものの、その後は12戦連続負けなしと復調。前々節・相模原戦で敗れてしまったものの、前節はハットトリックの3得点で八戸に勝利し連敗回避。
勝てば自動昇格に一気に近づく6ポイントマッチ。満を持して今節、富山に乗り込んできます。
前回対戦では、カターレが4年ぶり、8試合ぶりとなる勝利をおさめ、アウェイで価値ある勝ち点3を獲得したものの。連敗中であった今治のチーム状態、出場停止選手の影響、さらには試合中もイエロー2枚で1人欠き、10人となっていたなど。
言ってしまえば、今治の側に大きなハンデがあっての勝利とも言えなくもなかったかと。その意味で、勝利の価値は変わらないにせよ、今節の対戦にあたっては、あまり参考にはならないかもしれません。
チームのキーマンたるMF新井 光は、前回対戦では出場停止で不在。前節にハットトリックを達成したFWウェズレイ・タンキは7月の加入であり、前回対戦との比較はできません。
それでなくとも、昨シーズンのアウェイ戦でハットトリックをくらってしまったFWマルクス ヴィニシウス、ホーム・県総で2シーズン連続でゴールを決めているMF近藤 高虎など、カターレにとっては天敵とも言える選手も健在であるだけに。
ただでさえも相性の悪い今治が、さらにパワーアップして乗り込んでくるーーーそれだけでも、ゲンナリする部分は正直言ってあります。

それでも。
いかに今治が手強い相手であろうとも。今治が優れていてカターレが劣っていると言い切れるのかと言えば、決してそんなことはなく。
そもそも、首位独走の大宮レベルで圧倒的な力をはっきしているならば、いざ知らず。
勝ち点差3、勝てば順位が入れ替わる状況。総得点は今治のほうが多いにしても、総失点はカターレのほうが少ない。
ほぼ同格、勝るとも劣らないとは、まさにこのことでしょう。自分たちを卑下する必要など、まったくありはしません。
そして、今節はリーグ戦無敗・ホーム開催というアドバンテージ。「魔境県総」に、今治もひきずりこんでやろうじゃないかと。
前節は、敗戦濃厚であった試合終了間際に同点に追いつくドロー。その魔境っぷりを示してみせました。
そして、そこで得た勝ち点1が、大きな意味を持つことに。
もしも1-2のまま敗れていたならば、勝ち点差4であったところ。今節の直接対決で勝ったとしても、1差で上回られたままの状況となっていたはず。
それを、3差にしたことで。得失点差で上回るカターレが勝てば、勝ち点で並んだとしても順位を逆転し、上位に、自動昇格圏にたどり着くということ。
前節の試合終了後、チームみんなが「この勝ち点1を無駄にしてはいけない」というコメントを出しましたが。
このチャンスを、逃してはなりません。
残り8試合となっているシーズンですが、この先勝ち続けたならば、他クラブの結果如何に関わらず、自力で昇格を達成することが出来ます。
もちろん、狙っていく。
そのために。大一番となる今節、是が非でも勝利せねばなりません。

期待したいのは、マテウス。
今治がタンキやヴィニシウスといった強力な個でガシガシと攻め込んでくることが見込まれるなかで。
カターレの外国籍助っ人だって、決して見劣りなんてしませんぜ!ということを、ゴールでもって示してやろうじゃないかと。
マテウスの持ち味であるところのスピードとテクニック、それが十全に発揮されたならば、たとえ2位の今治とて、手を焼くこととなりましょう。それこそ、攻撃陣に頼ってばかりはいられないように。
そんななかで、しっかりと決めきる決意を、ゴールに結び付けてほしい。
前節、攻め込みながらもゴールならずで悔しい思いもしたであろうマテウス。ならば、この絶対に勝たねばならない一戦で、その輝きを見せてほしい。そう願います。
そして、守備陣ではGKの田川に期待。
誰ひとり責めたりする者などいなかったことでしょうが、それでも。
前節、自らのミスキックが失点に直結、チームを窮地に追い込むという悔しい思いをしました。
気に病んで失敗を繰り返すのではなく。悔しさをバネに、より良いプレーに昇華するために。
相手攻撃陣は強力であることはわかっている。けれど、それに屈してなどなるものかと。
ここまでシーズン半分の試合でクリーンシートを達成しているカターレの守備は伊達じゃないということを、見せてやろうじゃないかと。
前回対戦に続き、今回もまた今治を零封、シーズンダブルを達成する力になってほしいです。

10000人動員プロジェクトを立ち上げて臨む、カターレにとって今シーズン最大のヤマ場。この一戦の結果がシーズンの行方を左右することになりましょう。
もちろん、勝つ。
むしろ、勝ち以外はあり得ない。
どの試合も同じではない。勝つべき試合に勝つ、それを成し遂げるまでのこと!

必勝を誓い、ホームに歓喜を!
自動昇格圏奪取を、必ずや!!!
勝ってカターレが上を行く!!!!!

勝たれ!!!富山!!!!!