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行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

集中を切らさず無失点勝利。連敗を止める Y.S.C.C.横浜戦

2019-11-25 06:45:00 | 日記
2-0で勝利。
11月23日ーーー11年前、2008年のこの日、アウェイMIOびわこ草津戦で勝利。J2昇格が決まった歴史的な日となりました。
同じ日付であった今節。対戦相手であったYS横浜に勝利することは出来たものの、同時刻に他会場で行われた試合で2位・藤枝が勝利。それによって今季の昇格の可能性が無くなったのでした。
続投が発表された安達監督のもと、来季もJ3で戦うことが確定。
そんななかでも。
連敗阻止に向け、一致団結して臨まなければならなかった今節。それを、勝ち切ってYS横浜戦不敗記録を継続してみせました。
あるいは連敗継続もあり得たなかで、しっかりとやるべきことをやりとげた試合であったかと。

このところ、アウェイ戦ごとに強風に見舞われてきたカターレ。群馬戦、福島戦、八戸戦と、それぞれ相手選手だけでなくピッチコンディションとの闘いでもありました。
そんななか、迎えた今節。
これまでの強風ぶりから考えたなら、「まぁ、吹いているね」という、弱くはないながらもそれなりか、という風でしたが。
それよりも影響があったのが、細かい雨がずっと降り続いていたこと。
群馬戦などは、強風アリ大雨アリ、そのうち風も雨もやむ、という目まぐるしい変化でしたが。
霧雨状態ながらも、ずっと“雨”として続くなかでの試合は、あるいは久々だったやもしれません。
合羽を着用しながらもじっとり湿っぽく、雨が靴にしみてグズグズ。スタンドに屋根もないので仕方ないよ、という状況でしたが、それでも勝利を信じて声援を送ることに。

当然と言えば当然かもしれませんが。試合を重ねてきたリーグ戦終盤ともなれば、各クラブそれぞれにデータも蓄積されます。
YS横浜のシュタルフ悠紀リヒャルト監督、カターレを研究し、策を講じてくることに。
普段は[4-4-2]のトップ下に入る攻撃のキーマンである奥田を[3-4-1-2]の右ウイングバックで起用。富山は左サイドからの失点が多い、という実績を踏まえてのことであったとか。
試合開始直後から、攻勢をかけてきたYS横浜。
順位はふるわずとも、得点力は上位クラブと比べても見劣りするものではないだけに。
序盤からふわっと、なんとなく試合に入ってしまったりしたならば、あえなく失点してしまいかねない・・・そんな危惧を抱かせるほど、勢いを感じました。
そんなキックオフからの攻勢が続いていたなか、5分のこと。
カターレがカウンター一閃。
大谷がその持ち味であるスピードで一気に駆け上がると、「中央へのクロスを狙っていた」とのことながら、その蹴りだしたボールが相手に当たってゴール!
まさに、電光石火。あっけにとられるほどにサクッと先制ゴールを奪ったのでした。
しかし。
本当にあっけにとられたのは、それからしばらくした10分のこと。
それまでも、気迫のこもったプレーぶりを見せていたYS横浜のGK趙 天賜。あるいは、攻撃的な守備、とでも言うべきか、という。
そんななかで。ペナルティーエリアギリギリにふわりとこぼれたボール、当然ながらエリア外では手を使えないのでヘッドでクリアした趙。
その状況、つまりGKがペナルティーエリア外まで出てきているところを、見逃さなかった花井。
狙いすましたループシュートが、防ぐ選手のいない無人のゴールに吸い込まれ。
貴重な追加点に沸くよりも、「なんだそりゃ!?」と、あっけにとられてしまったのでした。

前半も早い段階で、俄然優位に立ったカターレ。
それでも。
油断するわけにはいきませんでした。
よく言われるところの、「2-0は危険なスコア」というジンクスのこともありますが。
やはり、思い出されたのが3年前の、同じニッパツ三ツ沢での同カード。
あのときは0-2どころか、3失点までしたにもかかわらず、そこから怒涛の4得点という逆転勝ちだったのだから。
同じことが起こるとは、さすがに思えないにしても。
1点を返して2-1となったなら、YS横浜にも活気が生まれることは想像に難くなく。
そこから2-2とでもされようものなら。
それでなくとも、2連敗中のカターレ。勝利以外の結果は、ドローであろうが敗戦と同義。
ゆめゆめ気を抜くわけにはいかない、と。

YS横浜の攻撃を抑え込みつつ、積極的な守備でもって相手にゴールを許さず。
自分たちのミスから失点、というパターンにハマってしまい、それが敗戦につながってしまった前2試合のことを思えば。集中力を切らすわけにはいきませんでした。
ただ、一方で。
次の1点もまた、決めることができない。
相手の守備というよりかは、自分たちの攻撃がいまひとつ、というところで。
これまでにもあったような、「そこは強引にでも自らシュートだろ!」というところでパスを選択してしまったりだとか。
そういった部分の、詰めの甘さ。
それが故に得点できずに敗れた、勝てなかった試合も少なくなかったことを思えば。
どうにも、いかんともしがたい気分に。
もっとやれるはずだし、もっとやらねばならなかったのに・・・。

それでも。
最後の最後まで、集中力を切らさず無失点。前半早々の2点を守りきり、見事勝利。
ホーム戦に続き、今季YS横浜戦の2連勝を達成。同時に、同カードの負けなしをまたも更新したのでした。
追加点を奪えなかったという課題の一方で、ミスからの失点で敗れた反省を活かす形で守りきり、無失点。しっかりと結果を残すことに成功したのでした。
100点満点の試合ではなかった。けれでも、それでも勝つことの大切さ。
あらためて、勝ち点3の重みというものを感じた試合であったかと。

今節の結果でもって、昇格の可能性が無くなったカターレですが。
それでも。
榎本が、試合後のコメントで語りました。
「来年につなげるために、悔しさを次の試合にぶつけないと。公式戦に無駄にしてよい試合なんてない。」
まさに、言う通り。
残り2戦となりましたが、消化試合でどうでもいい、などということは、あるはずがなく。
それでなくとも、FC東京U23も沼津も、前回対戦で勝てなかった相手。
勝たねばならない試合が、無駄であるはずがないのであって。
連敗をストップさせ、あらためて勝利の味をかみしめたからこそ。
残り2試合も、必ずや勝つ。
次節に向けて、精進を続けていかなくてはなりません。

第30節 AC長野パルセイロ戦

2019-11-10 00:27:45 | 日記
今シーズンも残り5試合。言うまでもなく全勝を成し遂げねばならないなか、12位・長野をホームで迎え撃ちます。
ホームスタジアムである富山県総合運動公園陸上競技場のピッチが全面改修されることを受けて。今節が、富山におけるホーム最終戦となります。
つまりは、次節からの4試合が実質アウェイ戦。カターレを応援しながらも観戦はホーム戦のみ、というファン・サポーターも少なくないでしょうが、そういった人々にとってはシーズン最後の公式戦。勝ち切る雄姿を見せねばならないことは無論でしょう。
それでなくとも、J2昇格を目指していくには勝ち続ける以外に道はないカターレ。
勝たねばならない理由しかありません。

同じくJ2昇格を目標に掲げ、その目標に見合うような戦力を有しているはずの長野ですが、今シーズンは苦戦。前節、数字の上でだけ残されていた昇格の可能性が、完全に絶たれました。
ここまで総失点がリーグ6位の32と、守備においては及第点。むしろ、直近7試合では3失点しかしていない、うち4試合で無失点など、“堅い守備”と言って差し支えないほどですらあろうかと。
ただ。一方で、得点力のなさが致命的に足を引っ張ってしまっているようで。
1試合平均1点という、ここまで総得点28はリーグ最下位の数字。そこから、勝てる試合、勝つべき試合を落としてしまうかたちで勝利を逃し、結果に繋げられなかった、ということのようで。
それが積もり積もっての12位という、不本意な戦績。ついには5試合を残しながらの“終戦”と。
ある意味、他人事ではないだけに。そんな長野の気持ちがよくわかります。
昨シーズンなど、攻守が噛み合わなかったことで一時は最下位にまで低迷。監督交代を経て巻き返しを図るも、負ったダメージの大きさから昇格争いに絡めもしないままに中位止まり、という経験をしています。
決定力に欠けて勝ち切れず、ということに関して言えば、今シーズンにしてもそう。
ここまでの総引き分け数10は、長野と同数でリーグ最多。まったく他人事ではありません。
勝たねばならなかったのに、勝ち切れなかったーーーそんな無念を幾度も経験してきた。
中断期間までのカターレのままであれば、あるいは、今頃12位にいるのは長野ではなくカターレのほうであったやもしれません。実際、その頃は10位だったわけで。
それでも。
反抗の狼煙を上げ、怒涛の追い上げを見せている現在のカターレ。
同じ引き分け10でありながらも、昇格の可能性が残されている。そんな決定的な差。
その差を、今節の勝利でもって見せつけねばなりません。
頑張る気持ちだけでは足りない。昇格を狙うには、相応の結果を残せる力を示す必要があることーーー降格から5シーズン、これまでも嫌というほどあじわってきたこと。
今節は、長野に対してそれをカターレが見せつける番。
勝ち切ることで、昇格にふさわしいクラブであることを、実力でもって示さねばならないのです。

もちろん、侮ってかかるわけにはいかない長野。真価を発揮された日には苦戦も必至、敗戦も充分にあり得るだけの戦力を有しているのだから。
実力はありながら、それを発揮しきれていないだけーーーそんなもどかしさを、他人事ではなく知るが故に。
それでなくとも。
先日、安達監督の来季続投が発表されましたが。
現在の安達体制となってから実質2シーズンが経過していますが、そのなかでのワースト失点である0-5負けを喫したのが、他ならぬ昨シーズンのアウェイ長野戦。
もちろん、昨年とはメンバーも違いますし、今季のアウェイ戦ではリベンジも果たしてはいます。
けれども。それでも油断ならぬ相手という認識を改めるほどに差があるわけでは、決してないわけで。
その大敗では、松原、三上といった元カターレ選手に“恩返しゴール”を喰らうというおまけつきで。
そこに、今シーズンは木村 裕の名が加わっている長野。
1年前はカターレの主力としてプレーしていた彼が、再び踏むこととなる県総のピッチ。現在、三上とともにチーム最多得点。今節にかける意気込みは、やはり他の試合よりも大きいものとみて間違いないかと。
一方で、カターレ側にとっても。
高橋、碓井の両名にとって、古巣対決となる長野戦。ホームで迎え撃つ立場ではありながらも、それでもやはり、意識せざるを得ない対戦であるかと。
ただでさえ、やはり古巣対決となった先の群馬戦で勝てなかった、ということがあったばかり。とくに高橋は、チャンスがありながら決めきれなかった無念というものが。
それぞれにとって、特別な試合。それを、いかに勝ち切るか?
勝利への意思を結果につなげるーーー当たり前のようでいて難しい、それこそリーグ最多引き分けという両チームにあって、それをやりきる気概を見せられるかどうか。
その覚悟のほどが問われます。

“ホームゲームで絶対に得点するマン”の大谷への期待は、もはや言わずもがなとして。
前述の元長野のふたりもさることながら。
期待したいのは、途中加入以降、チームの中核を担い続けている平松でしょうか。
彼にとっては初めての長野戦ですが、それでも因縁めいたものは、あります。
前所属クラブたる富山との対戦に気合を入れて乗り込んでくるであろう木村。去年の夏に、長崎からの期限付き移籍というかたちで加入し、その後チームの主力として活躍していました。
そして今年。同じように、夏の移籍で加入、主力として活躍している平松。
ふたりは長崎でのチームメイトでもありました。(同時期には碓井も)
活躍の場を富山に求めた者どうしが、富山の地で対戦。お互いに、所属チームの主力として。
チームの勝利が至上目的とはいえ、意識するなというほうが無理な話では?
ならば。
去年のカターレよりも、今のカターレのほうが強いと。それを証明するゴールでもって、「カターレ富山の平松 宗」を、存分にみせつけてほしい。そう願います。

今節が実質的なホーム最終戦ですが、スケジュールとしてのホーム最終戦が行われることとなるのが、AC長野パルセイロのホームスタジアムであるところのUスタジアム。
開催を許諾してもらえただけでもありがたい話なのに、現在、先の豪雨の被害地域という困難にも見舞われているなかでの開催。
いろいろと思うところはありますが、勝負は勝負で別の話。
今節は、もちろん勝利する。そのうえで、第33節ではありがたくお借りする。それでいい・・・いや、それしかないでしょうよ。

リーグ最多ドローのクラブ同士の直接対決ですが。
今節の結果に、ドローは必要ありません。
勝利あるのみ!!!勝って勝ち点3を上積みするのみ!!!
昇格の可能性が無くなった長野が、それでも!と、一泡吹かせようと乗り込んできても。
それを、敢然と返り討ちにする、そんな強さを!!!
バトル オブ 上信越の最終戦でもある今節。もちろん、勝って優勝を!!!

必勝を期し、勝利をつかめ!!!
勝たれ!!!富山!!!!!

天皇杯2回戦 FC町田ゼルビア戦

2019-07-03 04:37:50 | 日記
5年越しのリベンジに失敗し、失意の敗戦を喫した讃岐戦から中3日。今度は4年越しのリベンジを期して、天皇杯を舞台に町田ゼルビアと対戦することとなります。
この試合のあと、中2日で同じく東京都でのアウェイ戦としてFC東京U23戦を控えているだけに、コンディション管理や選手選定は難しいものがあるかもしれませんが。
それをふまえてなお、やり切らねばならない試合。
リーグ戦とは関係ない試合ですが、上位カテゴリとの対戦だから負けても仕方ないね、とはなりません。
自分たちの甘さが2連敗を招いてしまっているなかでの対戦であれば、手強い相手との対戦は、むしろありがたいくらいでしょう。ぬるいプレーぶりでは勝ち筋さえ見いだせないような相手であれば、なおのこと。
甘さを捨てて勝利をつかむには、どうせねばならないのか?そのあたりまえのことを問い直す上で、むしろリーグ戦と関係ないからこそ、思い切りよく挑めるというもので。
出場選手の編成がどうであるにせよ。やらねばならないこと、勝利を目指す姿勢には、ブレがあってはなりません。

町田とは2015年のJ3リーグでの対戦以来、4年ぶりの公式戦。カターレの降格初年度、町田のJ2復帰を成し遂げた年でした。
10月に町田市立陸上競技場で行われた第33節。昇格がほぼ不可能、非現実的な数字の上だけという状況のなかでの対戦。
着々とJ2復帰への道を進む町田に対し、それでも!と果敢に挑みかかり、勝利で一矢報いねばならない試合でしたが。
結果は0-2で敗戦。
「我々としては、J2復帰のために着実に勝ち点を積み上げていくだけですが、それがなにか?」と言わんばかりであった町田。
そのたたずまいというものには、J2を具体的な達成目標として見据えていたクラブの凄みというものが感じられたように思います。
結果的に“名ばかり目標”になっていたカターレと違って。
一矢報いるどころか、当然のように零封されての敗戦。スコア以上の惨敗という結果によって、数字上だけ残っていた昇格の可能性が完全に消滅してしまったのでした。

あれから月日は流れましたが。
未だ、J3でくすぶり続けているカターレ。
正直なところ・・・あのとき町田から感じたような、J2昇格を具体的に見据えるクラブとしての凄みというものは、出せていません。
いつもいつも、よし、これからだ!というタイミングで呆気なくつまずいたり。
それこそ、自分たちの甘さによって2連敗を喫してしまっているような今が、まさにそれ。
こんなことを繰り返していては、悲願成就などとても出来やしない。
そんな中で迎える、この天皇杯2回戦。
このタイミングでJ2クラブと対戦できることを、僥倖と捉えるべきです。
名ばかり目標ではなく、現実的にJ2昇格を成し遂げたいと願うのであれば。
実際にJ2のレベルを体感できる機会を、存分に有効活用せねばならないところ。
J2に昇格するというなら、来年からはそのレベルでプレーしなければならないということ。
そこで力の差を見せつけられて簡単に跳ね返されてしまうようでは、昇格・その先というものが、名実ともに非現実的なものとなってしまうことでしょう。
そうじゃないんだ、名ばかり目標などでは決してない!―――そう言い切るのであれば。
それに見合うプレーをせねばならないことは必定。

どんな編成で挑むことになるのかは未知数、どの選手に期待したらいいのかはわかりかねるところですが。
町田の側も、リーグ戦への影響を考慮しながらの普段出場機会の少ない選手を起用、ということも考えられますが、それでも。
J3を知り、前回の対戦でも富山と対峙した相馬監督。格下相手だから、となめてかかるようなことはしないでしょう。
それでなくとも、今シーズンは、なかなかホームで勝てていないという状況にあるようで。そんななかで、富山に勝利をさらわれて良い理由など、ありはしないはずで。
一方で、そんな状況を打ち砕いで勝ちにいかねばならないカターレ。
J3では通用したけれどJ2クラブ相手では通用しない、という部分も、やはりあるでしょう。
そこで「やっぱりダメだ」と意気消沈してしまうのか、「そんなもん知らん」と闘志に変えて戦うのか。
もちろん、後者でなければなりません。
思い返せば、去年の天皇杯2回戦。
やはりJ2クラブの東京ヴェルディと対戦しましたが、2-2のまま延長か?という後半終了間際に決勝ゴールを決められて敗れました。
今回の町田にしても、上位カテゴリクラブとしての意地とプライドがあることは間違いないでしょう。
それを覆して勝利することは難しいでしょうが、それでもやらねばならない。
無様な敗戦を喫して、1回戦で勝利した刈谷に「自分たちが勝ち上がったほうがマシだったかも」なんて思わせるような試合をしてはならないのです。

過去、1度も公式戦において上位カテゴリに勝ったことのないカターレ。
そう、10年もやっていて、1度も。
「人生観を変える」というキャチフレーズ・・・それは、こういうシチュエーションでこそ輝かねばならないものではないのか?と。
J3クラブだからと甘く見ない相手だからこそ、なおのこと。その壁を、乗り越えてみせねば。

だったら、勝て!!!
チャンスは、どこにでも転がっているものじゃない。ならば、歴史を塗り替えるチャンス、それをものにしろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!

ジンクスに屈して自滅。連勝逃す逆転負け ヴァンラーレ八戸戦

2019-06-25 03:12:35 | 日記
1-2で敗戦。
ジンクスにのっとった結果でなければならない、そうでなければ罰則、という決まりでもあるのでしょうか?
ここ数年来、初物対戦に弱いというジンクスに屈して敗戦。
今シーズンここまで、福島、秋田と敗れているなかで、東北勢に弱いというジンクスに屈して敗戦。
前節、シーズン初の逆転勝利を挙げて勢いに乗らなければならなかったところ、それをフイにするかのように初の逆転負けを喫するとか。
負け惜しみを承知で言えば、勝たねばならない試合でした。苦戦の度合いから言えば、もっときつかった試合は、これまでにもあったくらいで。
どうしても勝てない状況にあったわけでもなく、敗戦は、ひとえに自分たちの甘さゆえのこと。
自滅と言って良い。
上位進出へ負けられない戦いであったはずなのに、自らそれに水を差すような。
前回のホーム戦で敗れているだけに、今回こそ!という期待がかけられていたなかで・・・それを裏切る、苦い敗戦となりました。

カターレの悪いところが悪いように出て、それが敗因に直結した。そんな試合でした。
本州の果て、青森県のJ初参戦のチームでは、練習試合を組めるでもなし、データが比較的少ない状況であったことは察しますが。
相手の3-4-3のフォーメーションへの対処など、やりにくさはあったでしょうが、それでも。
これまでにも、やりにくい試合、思うようにいかない試合はほかにもありました。
むしろ、それでもなんとかしなければならなかったところ、自分たちの甘さが、それをなしえなかった、と。
これまでの悪癖が、また露呈。
なんで、相手陣内へと攻入りながら、「そこでシュートだろ!」という場面で自ら決めようとしないのか。
確実性を高めるという名目かもしれませんが、決められなかった場合の責任逃れにしか見えません。
確かに、不用意なシュートから、カウンターに繋げられて逆襲を受ける、というリスクは考慮せねばならないでしょう。けれども、だからといって積極性を欠き、結果、チャンスをものに出来ないのでは本末転倒というもの。
そうやってボールをこねくり回した結果のシュートがGK正面、とか。「なんだそれは?GKへのパスか?」と。
攻撃陣の相手への脅威、という意味においては、八戸のFW・谷尾 昂也には、確かにそれが感じ取れました。ボールを持たせてはヤバい、という雰囲気がプンプンと。
対して、カターレの側には、それだけのプレッシャーを与えることができていたのかと。
頑張ればどうにかなる、くらいにしか思われていなかったのではないかと。
もっとチャレンジしなければならなかったことは明白であろうと思います。
前節のことを、もう忘れたのか?そんなわけないでしょうに。
前節、ペナルティーエリア内でハンド判定、PKを献上して先制点を奪われました。
それと同じようなことが起きたかもしれない可能性を、積極性を欠くことで、脅威を示せないことで、自分たちで狭めていたとしか思えません。
何度も書いていることですが。得点に、芸術点はありません。
練習からの積み重ねがきちんと出たファインゴールが理想ではありましょうが。けれども、別に、そうでなかったからといって減点されるわけでもなんでもないのに。
勝つためには、なにがなんでもゴールを決める!という気迫が、そういった「こうであるべき」論に阻害されている気がしてなりません。

それでも、後半に陽次のゴールによって先制点を奪うことに成功・・・したのもつかの間。
あっという間に同点に追いつかれてしまうことに。
そういったライブラリがあるかは知りませんが、「カターレの失点パターン、セットプレー」といったアーカイブを検索してみればいい。
今回と全く同じパターンの失点シーンが、いくつもヒットするでしょう。
つまりは、改善がなされていないということ。
そりゃ、相手のあることでもあります。同じように見えるだけで、実際には違う、ということもあるでしょうけれど。
それでも、自分たちの問題として対処できる部分があるはずであることも、やはり事実であって。
前にもあったような失点の仕方であったならば。その反省を踏まえ、その後どうしなければならないかは、検証されていてしかるべきで。
にもかかわらず。
その後、リズムを乱し、主導権を取り戻せず。
逆に、セルフジャッジか、という一瞬の隙が勝ち越しゴールを許すことにつながってしまい。
それもまた、これまでにあったパターンのひとつでもあるのですが。
結果、敗戦。ホームのファン・サポーターの期待に応えねばならなかったところ、それを裏切ることに。

さて、どうしたものか。
そんなつもりはなくとも、悪しきジンクスにはまってしまった格好での、手痛い敗戦。
良いジンクスがほとんどつながらないかわりに、悪しきジンクスはあっさりとつながる、というのが定番のパターンですが。
次節、続けてホーム戦で、讃岐と対戦しますが。
悪しきジンクス的に言えば、「連勝は全然できないのに、連敗はいとも簡単に、あっさりと出来てしまう」というところですが。
上位争いを繰り広げ、1年でのJ2復帰を目指す讃岐が、ぬるいプレーで隙を見せるとは到底思えません。
むしろ、ジンクスに囚われたカターレがあえなく連敗、というパターンのほうが、遺憾ながら、現実的ですらあります。

「練習からしっかりやっていく」とは、敗戦後の定型文的なコメントですが。
練習をしっかりやるのはいい。けれど、それを活かすのは試合だよ?と。
肝心の試合で、強引にでもシュートに行くべきシチュエーションでためらっているようでは、何のための練習なのか?と。
練習からしっかりやっていく、ということを口実にはしないでほしい。
もっと、試合で勝つということに必死に、貪欲になってほしい。
そうであれば、チャンスをものにしなければならない場面で活かしきれない、なんて状況を許せてしまう筈がない。
正直なところ、そういった必死さという意味で、今節は八戸の気迫に負けていた気がします。だから、この敗戦も不運でもなんでもない、必然のように思います。
それでも、なんとかしなければならないのだから。
このところ何度も書いているところの、「そんなもん知らん」という図太さ。
相手だって、勝利を目指して必死。けれど、それを「そんなもん知らん」と跳ね除けるだけの強さ。
いまいちど、それを見直して勝利に繋げねば。
次節は、すぐにやってきます。

勝負強さを発揮した高橋が2ゴール!今季初の逆転勝利を飾る 藤枝MYFC戦

2019-06-16 18:47:53 | 日記
2-1で勝利!
やはり、相性というものはあったのか。
大きく負け越してしまっている秋田に敗れてしまった前節を引きずることなく、大きく勝ち越している藤枝に勝利して盛り返さねばならなかった今節。
もちろん、これまでの相性が良いから楽勝、なんてことはあるはずがなく。むしろ、PKで先制を許してしまうというキツい展開ですらありました。
しかし、それに屈しなかった。
ビハインドを背負って折り返したものの、後半に奮起。持ち前のパスをつなぎながらの攻撃的サッカーが機能、高橋の気迫のこもったシュートが決まり、同点に。
さらに勢いづいたところで、再び高橋。勝ち越しゴールを奪い、逆転に成功しました。
藤枝の反撃を退け、リードを保ったままに試合終了。今季アウェイ負けなしを更新する、シーズン初の逆転勝利を挙げたのでした。

このところ夏を思わせるほどに暑い日が続いていたかと思えば、雨が降ったりやんだりの肌寒ささえ感じるなかでの試合となった今節。
累積警告の柳下がメンバーを外れ、スタメン復帰するかと思われた田中はメンバー外。
それでも。やるべきことをやり切るメンバーとして選ばれた選手たち。連敗断固阻止、再びの連続負けなしの起点となる勝利が求められる試合となりました。
試合は序盤から、攻撃的な藤枝をかわしつつ、いかにこちらの攻勢に繋げていくかが問われる展開となりました。
エースたる森島をはじめとして、千葉や町田、相模原などでプレーした経験豊富なベテラン・谷澤 達也といった攻撃陣には勢いがあり。伊達に3位につけているわけではないんだな、と。
対応に迷いや隙を見せてしまうと、そこを突かれてやられてしまうような・・・そんな危険さを感じさせられました。
ボールの競り合いなどは厳しくしなければならない一方で、自分たちからミスして相手に利するような展開にだけはしてはならない。緊迫感があるなかでの試合進行であったかと。

そんななかで。
粘り強く守ってきたものの、ペナルティーエリア内でブロックしようとした谷奥に、痛恨のハンド判定。PKを献上してしまうことに。
それを、藤枝のトップスコアラーたる森島に冷静に決められてしまい、先制を許してしまうことに。
攻め込んでいたなかでなかなか決められなかったのは、藤枝も同じ。そんな状況から、エースがしっかりとPKを決めるという。
藤枝にとって、富山撃破に向けて勇気の出る先制点となったことかと。
0-1とビハインドを背負ったなかで前半終了。
確かにショッキングな失点ではありましたが。しかし、考えようによってはハーフタイムで気持ちを切り替えるチャンスがあった、ともとれるわけで。
もちろん、そのままなにもできないままでは連敗となってしまう条件が整ってしまっていたなかではありますが。
そうはさせじと。まずは同点、さらに逆転を信じて。相変わらずの降ったりやんだりの雨模様のなか、応援にも力が入りました。

そして迎えた後半。
開始早々に、抜け出した白石が狙うもGKに体を張って阻止される、という惜しい場面が。決まらなかったものの、逆襲への意志を、確かに感じました。
すると、53分。
代の攻め上がりから花井が繋ぎ、密集状態から高橋が鋭い反転シュート!見事に決まり、同点に。
前半は無得点ではあったものの、それでも必死にボールを追い、気迫を見せていた高橋。ゴールを決めてやる!という意志に迷いはなかったということなのでしょう。きっと、躊躇があったとしたら決まっていなかったであろうシュート。ストライカーとしての本分、勝負強さというものを見せられました。
そのあとにも、深く切り込んだ陽次のクロスに頭で合わせるも、惜しくも阻まれる、という場面も。決まりこそしなかったものの、気迫は充分に伝わりました。
同点からというもの、明らかにカターレのペース。ひとつひとつのプレーに自信が上乗せされているような印象を受けました。
もちろん、勝利のためには攻守両方で、より集中したプレーが不可欠。メンバー皆が、それを意識してプレーできていた気がします。

そして、75分。ついに逆転!
前嶋と白石の左サイドからの攻撃、その白石が果敢に狙う!GKにはじかれたものの、それに詰めていた高橋が押し込んでゴール!2得点目を挙げて、試合をひっくり返したのでした。
なんとなく、では出来ないプレー。ゴールへの気迫が、執念が無くては成し遂げられないプレー。それを見事に見せてくれた、価値ある勝ち越し点でした。
もちろん、1点差ではまだわからない。
試合をしっかりと〆るべく、残り10分、交代カードを切ることに。
ボール奪取力に定評のある稲葉、そして高さと強さのルーカス。明確な意図の下、2人ともにしっかりとミッションを遂行してくれました。
もちろんただ引きこもって守るだけでなく、あわよくば追加点と、大谷も入れて。
集中力を切らすことなく、しっかりとプレーを続けた選手たち。
そして、タイムアップ。
見事な逆転勝利で、今季アウェイ戦負けなしを継続。直接対決を制し、藤枝と順位を入れ替えることに成功したのでした。

どうしても、勝ちたかった今節。
ここで半端なプレーをしてしまった挙句に連敗、なんてことになってしまった日には、上位追撃の機運もしぼんでしまっていたやもしれません。
けれども。逆境にも屈しなかった。
やればできる―――それを証明してみせた、逆転勝ち。
他会場では、6連勝と絶好調であったはずの首位・熊本が最下位・FC東京U23に敗れるという波乱も。
結果論ながら、そういうことも、やはりあり得るわけで。
勝ったからこそ、上位進出、その先の首位奪取に向けての意気込みに繋がるわけで。
連敗を阻止できた、この勝利を連勝へとつなげていけるように。
さらなる精進が求められます。