とってもためになる本を読みました。
『「本当の学力」は作文で劇的に伸びる』芦永奈雄
国語の専門塾の塾長の本です。
最初、こういった類の本にはよくある、
「受験勉強をしてはいけない」
「作文さえやっておけば5教科全ての成績がアップ!」
などと、胡散臭い謳われ方をしていたので、半信半疑で読みました。
が、「
なるほどー! 」と思うところが満載。さすが文章の先生!
作文を書くという行為を習慣化することで、普段から考える力を養う。
「自分が経験していることは自分自身でしかわからない」のだから
作文ではストーリー性を持たせる。
「感想」よりも、それを表現する「事実」「状態」「様子」を書く。
何が言いたいか分からなくたっていい、作品に「味わい」があればいい。
ピカソを観て分からなくていい、「味わい」が大事なのと同じ。
などなど。
テクニックや実例も載っていて、この本さえあれば本当に簡単にいい作文が書けます。
会話から始める
情景が思い浮かぶような文章を書く
過去形と現在形を交互に入れる。
ストーリーを追う
結論はムリに書かなくてよい
感想を「様子」で表現する など。
小学生のような文章になる私だって。
それではいってみよー。
題「大根」
before
昨日、近所の人から大根をもらいました。うれしかった。
after
「玄関で黒い影がゴソゴソなんかしてた!」と次男が言いにきた。
黒い影?ごそごそ?ピンポンも押さずに?不審である。
その日は朝から曇り空で風が強く、外は暗い雰囲気が漂っている。
恐る恐る玄関ドアを開けてみる。まだいる?
するとそこには、土にまみれた大根とかぶが無造作に置かれていた。
「あ!」と思い、すぐに追いかける。走る。誰もいなかった。
戻ってとりあえず大根とかぶを中に入れて大事に新聞紙でくるむ。
丸々として太った大根。葉が青々としている。
時期のせいなのか、今年だからなのか、このごろお店でも
こんなに立派な大根はなかなか見ない。
ありがたい。料理がおのずと浮かんでくる。
たぶんいつものご近所の畑のおじさんからだろうなーと思うことにした。
いつも丁寧に手をかけて野菜を育てているおじさんだ。
次に会ったらお礼を言おう。
次の日は朝から雨が降っていた。
いつも朝早くからいるおじさんは来なかった。
・・・まだまだ書けます。長くてブログ向きではないですが…
本に書いてあるテクニックを駆使すると
しょーもない題材の、beforeの短い一文がこうなります。
さてさて、せっかく知ったテクニック、子ども達にどう伝えよう…
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